ホンダ 2代目ヴェゼルのインテリアと荷室【プロ徹底解説】

ホンダ ヴェゼル 2代目 2021

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センタータンクレイアウトが特徴の新型ヴェゼルのインテリア(内装)は、運転をする際の基本となる操作系の最適な配置と、乗員の視界の良さや居住性を突き詰めながら、機能性を追求しています。

そのためデザインはもちろん素材や形状にもこだわり、すべての乗員に爽快で楽しくなる居心地を提供するよう設計されました。

ここでは、そんなヴェゼルのインテリアと荷室の特徴について解説しましょう。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
直感的に操作できるようデザインされたコクピットまわり
同乗者にも配慮したフロントの快適性
先代よりも広くなったリアシート
数値では現れない使い勝手にも配慮したラゲッジルーム

直感的に操作できるようデザインされたコクピットまわり

新型ヴェゼルのコックピットデザインは、ヒューマン・マシン・インターフェースの考えをもとに、メーターやオーディオパネルは瞬時に認知できるようにレイアウト。操作系の最適な配置や視界の良さにくわえて機能性も追求しています。

そのため各種スイッチ類は、直感的に操作しやすいよう自然な場所に配置され、カップホルダーなどの収納についてはゾーニングの考えに基づき、使いやすさにも配慮しました。

そのうえでインストルメンタルパネル、ドアライニング、コンソールの基本骨格となる形状を塊感のあるソリッドなフォルムとすることで、芯の通ったSUVらしい力強さを表現しています。
メーターパネルは、ハイブリッドモデルが7インチTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイとスピードメーターという構成で、液晶パネルにはスピードや走行モードなどの基本情報に加えて、エネルギーフローやホンダセンシングなどの情報を表示します。

いっぽうガソリンモデルはシンプルな2眼メータで、中央に4.2インチTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイを配置します。
上段はホンダセンシングの情報、中段はマルチインフォメーションディスプレイ、下段は外気温や走行距離などを表示します。

同乗者にも配慮したフロントの快適性

インテリアは“運転をする人間だけでなく、同乗者にも快適であって欲しい”という人を中心に考えたパッケージングを実現するため、理想のスタイリングバランスと空間効率を追い求めています。

フロントシートは、操作系の最適な配置や視界の良さにくわえて機能性も追求。そのうえでドライバーや同乗者の一つひとつの動作がスムーズに行える“美しい所作”を意識したということです。また身体に触れる部位には、柔らかな触感の素材を使い、強さと優しさを兼ね備えた安心感のある空間としていることも特徴です。

快適性に関しては、インパネ両端部のエアコン吹き出し口に、そよ風アウトレット機能を追加。風がフロントシートの乗員の頬をなでるようにサイドウインドウに沿って後方に流れることで、夏場はサイドウインドウから伝わる暑さ、そして冬場は寒さを軽減する効果をもたらします。

またフロントピラーを立てたデザインを採用したことで、着座位置を後方にするユーザーにはサンバイザーの効果が半減することに配慮し、フロントからサイドへ移動できるスライド式サンバイザーを採用。側面からの光を遮り、快適なドライブに寄与しています。

シート表皮はグレードによってファブリックとプライムスムース×ファブリックのコンビシートを採用し、4WD車すべてと一部の2WD車には運転席&助手席にシートヒーターを用意しています。

タイプ別に設定されるパノラマルーフは、乗員の見上げ角を設定して設計。フロント、リアともに乗車位置から軽く見上げるだけで目の前に空が広がる爽快な視界を実現しました。

先代よりも広くなったリアシート

リアシートは、先代モデルより足元スペースを35mm拡大、シートバックを2度寝かせることで、セダンライクな着座姿勢に近づけました。同時にシートバックに厚みを持たせ、乗員の身体をやさしく包み込みます。

機能は先代同様にチップアップ&ダイブダウン機構付の6:4分割可倒式を採用。リアシートスペースが背の高い荷物を収納できる空間が現れるチップアップと、奥行き約190cmのフラットな床面が現れるダイブダウンを使い分けることが可能なシートアレンジの使い方は、ユーザーのアイディア次第で広がります。

数値では現れない使い勝手にも配慮したラゲッジルーム

ラゲッジスペースは単純な数値を追求するのではなく、使用するユーザーが実生活で使うさまざまなアイテムを想定。実際に積み降ろしを行って、積み降ろししやすい形状、開口部とされました。

タイプ別設定のトノカバーは、テールゲート側に吊り下げられ、引き出す手間を省いています。

またハンズフリーアクセスパワーテールゲートには、クルマから離れるとテールゲートが自動で閉まり、自動で施錠することも可能な予約クローズ機能が追加されました。
操作系の適切な配置、エアコンの新機能、シートや内装、使い勝手にこだわったラゲッジスペースなど、乗員に爽快さと快適性をもたらす意匠の数々が新型ヴェゼルの特徴でもあるのです。

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