高いのは走行性能だけじゃない?トヨタ 2代目マークXの長所を徹底チェック!(GRX130/133/135型)

トヨタ 2代目マークX

トヨタ 2代目マークX(GRX130/133/135型)は2019年に惜しまれつつも製造・販売を終了した、名車に数えられるクルマです。

セダンの人気が下火になった影響で自動車市場から姿を消してしまいましたが、マークXが「名車」と言われるだけの高いポテンシャルを秘めていることは事実でしょう。

そしてほかのクルマには代えがたい長所があったことも、忘れてはいけません。

今回は、マークXの代表的な長所を3つピックアップし、詳しく紹介していきます。

Chapter
トヨタ 2代目マークXは走行性能が抜群!
トヨタ 2代目マークXは目線が高く乗りやすい!
トヨタ 2代目マークXは安全装置の能力が高い!

トヨタ 2代目マークXは走行性能が抜群!

マークXを語るうえで外せないのが、高い走行性能でしょう。

マークXはかつては「マークⅡ」と呼ばれていたクルマの後継車種にあたり、2代目マークXまで通算して11代作られていました。そのすべてが高い走行性能を持っており、同じコンセプトで製造・販売されていたトヨタ クラウンと並んで高い人気を誇っていたのです。

エンジンは2.5L モデル・3.5L モデル共にV型直列6気筒直噴エンジンを搭載していました。

2.5L エンジンはマークXの価格帯では珍しいレギュラーガソリン仕様で、出力・トルクに難はあるものの燃費性能が高いことが特徴でした。対して3.5L エンジンはレクサス ISと同じエンジンを搭載し、マークX専用にチューニングし直されたことで高い馬力とトルクを実現しています。

どちらのエンジンも高速走行時のハンドリングが安定しやすいように設計されており、車体のブレも少ないことから、セダン好きだけではなく、いわゆる走り屋からも一定の人気を集めました。

マイナーチェンジでもサスペンションの変更などが行われていたこともあり、常に乗りやすさ重視で設計が見直されていたクルマでもあるのです。

トヨタ 2代目マークXは目線が高く乗りやすい!

マークXは、ほかのセダンと比べて運転席の視線が高くなっており、それに伴って目線の位置も高くなっています。

購入初期やセダン未経験者にとっては運転しにくい可能性もありますが、低い視線で運転することが少なくなった最近の傾向を見る限り、運転しやすい部類に入るでしょう。

視線の位置が高いということは、クルマの前方下部分を見落としがちで事故につながる可能性もあるのでは…と思う方もいるかもしれません。

しかし、マークXに標準装備されている「トヨタ・セーフティセンスパッケージ」の中に「プリクラッシュセーフティシステム」が搭載されており、見えない位置に障害物があってもアラートでドライバーに警告を発してくれるので、乗りにくさはカバーできているといえそうです。

何よりも高速走行での機能性に特化しているマークXに、街乗りで生じる欠点である視線の高さを求めるのも、少々違和感があります。

クルマにはそれぞれコンセプトと開発のためのポイントがあるうえ、なによりも目線の高い低いに関わらず常に注意を払わなければいけないのは、どのクルマでも同じと考えると良いでしょう。

トヨタ 2代目マークXは安全装置の能力が高い!

2009年のフルモデルチェンジからほぼ改良されることがなかったマークXですが、高機能の安全装置を持っていた点は特筆するに値します。

機能の数こそ4種類しかなく、ホンダやマツダ、スバルに劣っていましたが、総合的なポテンシャルはマークXに軍配が上がるでしょう。

マークXが搭載していた安全装備「トヨタ・セーフティセンスパッケージ」の内容は、下記の4つです。

・オートマチックハイビーム
・プリクラッシュセーフティシステム
・レーンディパーチャーアアラート
・レーダークルーズコントロール

必要最低限の機能と言ってしまえばそれまでですが、オートマチックハイビームはまだこの当時あまり普及していなかった点を踏まえると、十分といえるでしょう。

残り3種類の安全装備も今でこそ付いていて当たり前の装備ではありますが、当時からすれば画期的なものも含まれており、機能の数よりも能力の高さで勝負をした印象です。

残念ながら機能数で見られがちであったことも起因して、安全性能の能力の高さに注目が集まることはありませんでした。

しかし今でも高い能力を有した機能であることは間違いなく、中古で購入したからと言って安全装置が使えないわけでもありません。

なにより機能の中身が充実しているのは間違いないため、購入しても損を感じにくい1台といえるでしょう。

マークXは販売終了から3年近くが経過する昨今においても高い人気を有している名車であり、根強い愛好家がいるクルマです。

中古車市場でもそれなりに多く見かけるので、気になっている方は一度中古車市場をチェックしてみる価値はあるでしょう。

流行りのSUVに飽きた、セダン未経験だが興味があるという方にはぴったりの1台だと言えます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道