トヨタ 2代目マークXの特別仕様車は8種類!あの「GRMN」もご紹介

トヨタ 2代目マークX

トヨタ 2代目マークX(GRX130/133/135型)は、2008年~2019年までの11年間製造販売された、トヨタが誇る高級スポーツセダンです。

販売期間は11年と長い中で、いくつもの特別仕様車が折に触れて登場していました。

現在でも中古車市場でよく見かけるマークXですが、どんな特別仕様車があるのでしょうか。早速、チェックしていきましょう。

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トヨタ 2代目マークX ヴェルティガ【新車価格:267万1,000円~379万7,000円】
トヨタ 2代目マークX ブラックリミテッド【新車価格:275万円~298万1,000円】
トヨタ 2代目マークX ブラックレザーリミテッド【新車価格:298万円~321万1,000円】
トヨタ 2代目マークX カーボンルーフバージョン【新車価格:384万円~445万円】
トヨタ 2代目マークX イエローレーベル【新車価格:288万3,600円~314万2,800円】
トヨタ 2代目マークX GRMN(2015年)【新車価格:540万円】
トヨタ 2代目マークX GRMN(2019年)【新車価格:513万円】
トヨタ 2代目マークX ファイナルエディション(2019年1月)【新車価格:333万1,800円~348万9,480円】

トヨタ 2代目マークX ヴェルティガ【新車価格:267万1,000円~379万7,000円】

2009年10月に発売されたのが、トヨタ マークX「ヴェルティガ」です。

全グレードにラインアップされた「ヴェルティガ」は、野性味あふれるエクステリア(外装)が特徴で、従来のマークXよりも低いフロントフォルムが印象的です。「Vertiga」のエンブレムがフロントグリルにあしらわれており、見ただけで特別仕様車であることがわかります。

全体的に低重心にされた車体に、フォグランプに施されたメッキ加工により高級感がより際立っています。

また、ブラックアウトされたリアスカートは、マフラーバッフルがより強調されるデザインになっており、スポーツセダンらしい軽快さを演出しているのです。

ボディラインもしなやかになっており、上品さが演出された1台です。残念ながら、マイナーチェンジに伴って絶版となってしまいました。

トヨタ 2代目マークX ブラックリミテッド【新車価格:275万円~298万1,000円】

2010年10月に発売されたトヨタ マークX「ブラックリミテッド」は、「250G」と「250G Four」をベースに作られたクルマです。

本来なら「リラックスエディション」のみに装備されている4ウェイパワーシートの助手席で、ブラックの専用カラーを採用しています。

ステアリングホイールには本革と茶木目を採用しており、シフトノブにも同じデザインが採用されています。

また、フロントフォグランプも搭載されており、安全機能が向上しているのです。

車内環境も整えられており、ほかのマークXとは一線を画す1台に仕上がっています。

特筆すべきは、マイナスイオン発生機能付きのプラズマクラスターエアコンで、招集除菌効果の高さも魅力的です。

なお、「250G Four」は4WD(4輪駆動)仕様車なので、多少の悪路走行もこなしてくれます。インテリアも走行性能もこだわりたい方にはおすすめのクルマといえるでしょう。

トヨタ 2代目マークX ブラックレザーリミテッド【新車価格:298万円~321万1,000円】

2011年、前年にラインアップされた特別仕様車「ブラックリミテッド」に続き発売されたのが、トヨタ マークX「ブラックレザーリミテッド」です。こちらも前年同様、「250G」と「250G Four」のみのラインアップとされました。

運転席の8ウェイと助手席の4ウェイパワーシートは「ブラックリミテッド」と同様ですが、インテリアはブラックの本革がふんだんに使われています。シートをはじめとして、コンソールボックス表皮やステアリングホイール、シフトノブがそれです。

ステアリングホイールとシフトノブは、「ブラックリミテッド」同様、本革+茶木目の高級感あふれるデザインとなっています。

このほか、フロントシート(前席)には快適温熱シートを採用し、ドライブの快適性をさらに向上させました。

また、フロント・リアの両ガラスにはUVカット機能付きのプライバシー保護ガラスが採用されています。

トヨタ 2代目マークX カーボンルーフバージョン【新車価格:384万円~445万円】

2013年6月に発売されたのが、トヨタ マークX「カーボンルーフバージョン」です。ベースとなったのは「250G」および「350S」の2車種で、名前のとおりカーボン製のルーフが特徴的な1台です。

正式名称は、「250G Sパッケージ G’s カーボンルーフバージョン」「350S G’s カーボンルーフバージョン」といいます。

「G’s」とは、チューニングを施しスポーツ走行を楽しめるように仕上げられたシリーズのことで、GAZOO Racingのテストドライバーの意見を取り入れたチューニングが施されているのです。

外観の変更はもちろんのこと、19インチアルミホイールや従来とは違うコイルスプリングを採用したことで、より快適な走りを実現しています。

また、車両総重量も軽量化が図られており、通常のマークXよりも走りを重視したい方にむけて作られた1台といえるでしょう。

同時に低重心化もされているため、安定した走行ができることも魅力のひとつで、フロントグリルに施された大きな「G's」のエンブレムが特徴的なクルマでもあります。

トヨタ 2代目マークX イエローレーベル【新車価格:288万3,600円~314万2,800円】

2014年9月に登場した、トヨタ マークX「イエローレーベル」は、それまでブラックをメインとした特別仕様車とは一線を画すクルマです。設定されたのは「250G」「250G Four」「250G Sパッケージ」の3種類で、それ以外のクルマには設定されませんでした。

同時に行われたマイナーチェンジに伴って登場した特別仕様車で、インテリア(内装)色はブラックのほかイエローも使われる少し変わった1台になっています。といっても、奇抜なイエローではなくアクセントとしての意味合いが強く、本革巻きステアリングホイールやシート表面にイエローステッチとして施されています。

マークXが持つ高級感を損なわないままに、イエローでさらに遊び心を出しているのです。ほかのスポーツカーでもイエローステッチが施されているものがあるため、よりスポーツカーとしての性格を強めたといっても良いでしょう。

ボディカラーは4色のラインアップですが、中には特別カラーの「アウェイクンイエロー」が設定されました。

奇抜な見た目のマークXとして、発売当初は話題になったことは言うまでもないでしょう。

トヨタ 2代目マークX GRMN(2015年)【新車価格:540万円】

2015年3月に発売された特別仕様車が、トヨタ マークX「GRMN」です。「350S」をベースとしたクルマで、ATの設定がない一風変わったクルマです。

かつて、マークXの先代であるマークⅡには「GT-TURBO」「ツアラーV」といったスポーツカー並みの走行性能を誇るグレードが存在していましたが、これが「GRMN」として復活を遂げた、ということになります。

最大の特徴は、スポーツグレードゆえに考え抜かれた走行性能へのこだわりが強いことです。

サスペンションには専用のチューニングが施され、ブレーキ部品の軽量化を実施し、スポーツ走行に必要な機能をさらに向上させています。

一方、ボディ剛性を高めるために補助用ブレースやドアスタビライザーを採用しており、6速MTという現行車としては初のマニュアルトランスミッションの採用に伴い、シフトノブも専用デザインに変更されているのです。

そのほか、サイドブレーキが手引き式にあるなど、昔ながらの走り屋も満足する機構が多く採用されています。

エンブレムには専用の「GRMN」の文字が施されており、パッと見ただけで特別仕様車であることがわかるようになっているのです。

トヨタ 2代目マークX GRMN(2019年)【新車価格:513万円】

2015年発売の「GRMN」の評判を受けて、2019年3月に再び「GRMN」が発売されました。4年前のそれとは一部趣が異なり、大幅な改良が加えられています。

「350RDS」をベースにしたこのクルマは、前代の「GRMN」の変更点に加えて、エンジンの出力性能にも手が加えられました。

マフラーは4本出しになっており、よりスポーツカーらしさを強調しています。また、19インチ鍛造アルミホイールと前後でサイズの違うタイヤの採用によって走行性能も向上しています。

インテリアにも工夫が凝らされており、カーボン調の装飾とピアノブラック塗装による質感の向上は見逃せません。

350台限定の製造販売は完全予約制で、マークX最後の本格スポーツモデルとなりました。

トヨタ 2代目マークX ファイナルエディション(2019年1月)【新車価格:333万1,800円~348万9,480円】

2019年をもって製造販売が終了することが決まったこの年の4月、トヨタ マークX「ファイナルエディション」が販売を開始しました。「250S」「250S Four」をベースにしたクルマで、今までにない特別仕様車となりました。

18インチアルミホイールが設定され、足回りからインパクトを放つようになり、スパッタリング塗装によってその存在感がさらに強調されています。

フロントバンパーモールにもダークメッキが採用され、見た目からも上質感あふれる1台に仕上がっています。

特筆すべきは安全性能で、本来オプションであるクリアランスソナー&バックソナーを標準装備しており、駐車時の接触や危険回避性能が向上しているのです。

インテリアにもレッドステッチが採用されるなど、スポーツテイストが一段と向上しており、マークX有終の美を飾るのにふさわしいクルマといえます。

マークXの特別仕様車を、全8種類紹介しました。惜しまれつつも日本の自動車市場から姿を消してしまったマークXは、ほぼ毎年のように特別仕様車を出していました。

また、ベースモデルのマイナーチェンジに合わせて追加された装備も余すことなく搭載しており、トヨタがマークXにどれほどの力を入れていたかがよくわかります。

残念ながら、現在では新車購入ができないマークXですが、中古車市場では台数がそれなりにあるためお目にかかことはできます。

中には今回ご紹介した特別仕様車もあるので、一度乗車してみたいという方は中古車市場をチェックしてみるのも良いでしょう

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道