トヨタ 2代目マークXの乗り心地は?高級スポーツセダンは別格だった?

トヨタ 2代目マークX

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トヨタ 2代目マークX(GRX130/133/135型)は、2019年をもって製造販売が中止されたものの、今もなお人気の高いクルマです。

先代のマークⅡから数えて半世紀以上の歴史を持つ1台ですが、多くのファンを獲得した背景には、高級スポーツセダンならではの乗り心地が関係していました。

そこで今回は、マークXの乗り心地と、それを支える機能について詳しく紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
トヨタ 2代目マークXとはどんなクルマ?
トヨタ 2代目マークXの乗り心地をチェック!
トヨタ 2代目マークXの乗り心地を支える安全機能をチェック!

トヨタ 2代目マークXとはどんなクルマ?

トヨタ マークXは、2004年から2019年の15年間、トヨタから製造販売されていた高級スポーツセダンです。世代は2世代に分けられ、今回紹介するのは2009年~2019年に扱われていた2代目になります。

マークⅡから通算51年の歴史に終止符を打つ直前には「ファイナルエディション」が設定され、大きな話題にもなりました。

エンジン型式は、2.5L V型6気筒エンジンのものと3.5L V型6気筒エンジンの2種類があり、排気量の違いで一部グレードも分かれますが、どちらも力強い走りを見せてくれます。また、駆動方式はRWD(後輪駆動)と4WD(四輪駆動)の2種類です。

グレードは複数設定されており、度重なるマイナーチェンジで廃止されたものもありますが、廃止されたグレードの要素はきちんと生き残ったものに受け継がれ、販売終了まで常に改良が施されました。

レース漫画やゲームではおなじみにもなり、またセダンという昔ながらのボディタイプも手伝って、幅広い年代から支持されたクルマでもあるのです。

トヨタ 2代目マークXの乗り心地をチェック!

マークXの乗り心地は、抜群のひと言です。さすがは高級スポーツセダンをコンセプトにしているだけあり、走行性能だけではなく乗り心地にもこだわりを感じる1台に仕上がっています。

シート表皮の素材は、スポーツタイプである「250G Sパッケージ」「350S」、高級モデルである「250G Sパッケージリラックスセレクション」「350S」「プレミアム」で異なります。

前者は織物素材ですが、一般的なクルマのそれとは違い、光沢のある仕上がりで高級感を演出してくれます。対して後者はメーカーオプションであるものの、本革仕様に変更され、見た目も質感もワンランク上の存在に様変わりしているのです。

マークXに高級感を求めるかどうかは好みの問題ですが、いずれにしてもほかのクルマにはない感覚を持ち合わせた1台であることに変わりはないでしょう。

全長は、最終モデルにあたる2016年のマイナーチェンジによる4,795mmが最長で、一見すると取り回しが難しそうに感じるかもしれません。しかし、ホイールベースは全モデル共通で2,850mmに設定されており、安定した走りを得ることができているのです。

そのほか、トランスミッションは、特別仕様車である「GRMN」を除いてすべて6速ATのため、快適なドライブを楽しむことができるでしょう。

トヨタ 2代目マークXの乗り心地を支える安全機能をチェック!

マークXは、ただ高級で走りやすいだけのクルマではなく、どんなドライバーも安心してクルマに身を任せられるように、安全機能を多数備えています。

主な安全機能としては、ヘッドライトはもちろん、トヨタ独自の先進安全装備「トヨタセーフティセンスP」の搭載などが該当するでしょう。「トヨタセーフティセンスP」は全グレードで標準搭載されており、すべてのマークXオーナーが安心して乗れるようになっています。

歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、ブレーキ制御機能付レーダークルーズコントロールなど、その機能は多彩です。オートマチックハイビームやレーンディパーチャーアラートなど、今では標準搭載されることも珍しくない機能を、2016年のマイナーチェンジから持ち合わせていたことになります。

先進機能だけではありません。ボディ剛性を高めるために採用された構造用接着剤により、従来モデルのマークXよりも頑丈に作られています。また、スポット打点を追加することで、車両の全長は長くなったものの車両総重量の実質的な軽量化にも成功しているのです。

サスペンションにもチューニングが施され、操作性は大幅に向上しているマークXは、ただ速い、ただ高級なだけのクルマではないのです。
トヨタ マークXの乗り心地と、それを支える各種機能について紹介してきました。

セダン人気が薄れていく中、トヨタがマークXの生産終了に踏み切ったのはある意味世相を反映しているといっていいでしょう。

しかし、実際のところ、クルマの良さは乗ってみなければわかりません。セダンにはセダンの、ほかのクルマにはほかのクルマの良さがあります。

もし気になっているのであれば、中古車市場でマークXを探してみるのも良いのではないでしょうか。
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