トヨタ 2代目マークXのシートアレンジを徹底解説|後部座席の倒し方は?

トヨタ 2代目マークX

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トヨタ 2代目マークX(GRX130/133/135型)は、高級スポーツセダンをコンセプトに2019年まで製造販売されていた、トヨタが誇る名車です。

残念ながら現在では販売を終了し、その血統は途絶えてしまいましたが、幅広い使い方ができるクルマとして現在でも人気を集める1台でもあります。

今回は、そんなマークXの機能の中でもシートアレンジに着目して魅力に迫っていきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
トヨタ 2代目マークXとはどんなクルマなの?
トヨタ 2代目マークXの後部座席(リアシート)のシートアレンジをチェック!
トヨタ 2代目マークXはシートアレンジ次第で車中泊もできる?

トヨタ 2代目マークXとはどんなクルマなの?

マークXは、その先祖モデルとなったマークⅡから通算すると51年の歴史を持ったクルマです。

2019年末に生産を終了し現在後継車種の発表もないため、絶版となってしまっていますが、中古車市場ではまだそれなりに出回っており、完全に手に入らなくなってしまったわけではありません。

グレードが幅広く分かれており、2代目の製造期間中10年間で統廃合が進められました。それと同時に特別仕様車も数多く輩出し、名車ゆえの貫録を見せつけたのです。

中でも「GRMN」は、それまでATのみのラインアップであったマークXの歴史で初めて、MTのトランスミッションを採用したことで話題にもなりました。

エンジンには排気量の違う2種類がラインアップされており、どちらも2代目マークXに合わせてチューニングや仕様変更がなされています。2.5L V型6気筒エンジンはプレミアムガソリンからレギュラーガソリンに変更されて燃費が向上し、3.5L V型6気筒エンジンは出力を増強して搭載されています。

いずれも高性能エンジンであることに変わりはなく、走りをメインにする方も、街乗りで使いたい方も満足する1台となっているのです。

トヨタ 2代目マークXの後部座席(リアシート)のシートアレンジをチェック!

続いて、マークXのリアシート(後席)のシートアレンジについて紹介していきましょう。

マークXのリアシートは6:4の独立可倒式を採用しており、倒し切ることでラゲッジルーム(荷室)と合わせてかなり広い空間を作り出すことができます。独立可倒式なので、必要に応じてどちらか一方だけを倒すことも可能です。これにより、乗車人数と荷物に合わせてのシートアレンジが可能になっているほか、ヘッドレストを外す必要もありません。

ただし、マークXのリアシートはリクライニング機構はあるものの、前後へのスライド機構がついていません。そのため、リアシート側に積載しようと思うと、与えられたスペースを使うほかないのです。

しかし、横向きになる荷物なのであれば、わざわざ立てて載せる必要もないため、シートアレンジによって生まれた奥行きをフル活用して、荷物を積み込む方法もあります。縦に長い荷物を積載でも、リアシートをアレンジするだけでラゲッジルームよりも天井の高い空間が生まれます。

この特性を活かすことで、多少高さのあるものでも問題なく載せることができるでしょう。

トヨタ 2代目マークXはシートアレンジ次第で車中泊もできる?

高級スポーツセダンのコンセプトで人気を博したマークXですが、フロントシート(前席)のシートアレンジをすれば、車中泊も可能になる空間を得ることができます。通常、セダンといえば車中泊には向いていないのが一般的です。

マークXも微妙なラインではあるのですが、車中泊は十分に可能なスペースを確保できると考えて良いでしょう。

フロントシートのヘッドレストを取り外し、リクライニングを完全に倒し切ることで生まれる空間は、小柄な女性ならそのままくつろぐこともできます。男性ではやや狭さを感じるかもしれませんが、シートの質感や通気性がフォローしてくれるため、あまり気にならないかもしれません。

ただし、足を伸ばして寝るには不向きなので、その点だけ注意が必要です。

荷物は、480L の大容量を誇るラゲッジルームに収納すれば問題ない上、センターコンソールについているスペースやドリンクホルダーを使えば、ちょっとした休憩スペースにも早変わりします。

このようにマークXは、シートアレンジによって車中泊も可能になるようなスペースが生まれるのです。ワンボックスやSUVには敵いませんが、セダンとしては十分な広さであることは間違いないでしょう。
高級スポーツセダンでありながらも、多彩ともいえるシートアレンジ機能を備えたマークXに魅力を感じた方も多いでしょう。

残念ながら新車での販売はすでに終了してしまっていますが、中古車として手に入れることはできます。

気になった方は、中古車市場をチェックしてみるのも良いのではないでしょうか。
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