高齢者マーク(紅葉マークやシルバーマーク)はいつから推奨されているのかを解説
更新日:2024.09.09
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初心者マークの他にも、クルマに貼付するマークとしては高齢者マークが一般的です。
今回は、高齢者マークの貼付義務の有無や、付けなかった際の罰則はあるのかといった疑問にお答えします。
今回は、高齢者マークの貼付義務の有無や、付けなかった際の罰則はあるのかといった疑問にお答えします。
高齢者マークの貼付は何歳からの義務?
高齢者マークの貼付については、現在では70歳以上を対象に努力義務とされています。
元々は、道路交通法第71条の5第2項、第71条の5第4項において以下のように定められていました。
第71条の5第2項
第85条第1項若しくは第2項又は第86条第1項若しくは第2項の規定により普通自動車を運転することができる免許を受けた者で75歳以上のものは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府府令で定める様式の標識を付けないで普通自動車を運転してはならない。
第71条の5第4項
普通自動車対応免許を受けた者で70歳以上75歳未満のものは、加齢に伴って生ずる身体の機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるときは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けて普通自動車を運転するように努めなければならない。
以上のように、かつて高齢者マークの貼付は70歳〜74歳までが努力義務、75歳以上が表示義務とされていたのです。
しかし2009年4月の道路交通法改正により、道路交通法 第71条の5第2項と道路交通法 第71条の5第4項は当分の間適用しないこととなり、第4項中の「70歳以上75歳未満」は「70歳以上」に改められることとなりました。
※出典:道路交通法の一部を改正する法律(高齢運転者標識表示義務に関する当面の措置)第二十二条
このように、以前は75歳以上は努力義務とされていた高齢者マークですが、現在では70歳以上の方を対象に努力義務と定められています。
元々は、道路交通法第71条の5第2項、第71条の5第4項において以下のように定められていました。
第71条の5第2項
第85条第1項若しくは第2項又は第86条第1項若しくは第2項の規定により普通自動車を運転することができる免許を受けた者で75歳以上のものは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府府令で定める様式の標識を付けないで普通自動車を運転してはならない。
第71条の5第4項
普通自動車対応免許を受けた者で70歳以上75歳未満のものは、加齢に伴って生ずる身体の機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるときは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けて普通自動車を運転するように努めなければならない。
以上のように、かつて高齢者マークの貼付は70歳〜74歳までが努力義務、75歳以上が表示義務とされていたのです。
しかし2009年4月の道路交通法改正により、道路交通法 第71条の5第2項と道路交通法 第71条の5第4項は当分の間適用しないこととなり、第4項中の「70歳以上75歳未満」は「70歳以上」に改められることとなりました。
※出典:道路交通法の一部を改正する法律(高齢運転者標識表示義務に関する当面の措置)第二十二条
このように、以前は75歳以上は努力義務とされていた高齢者マークですが、現在では70歳以上の方を対象に努力義務と定められています。
高齢者マークを付けている車に対する違反には罰則がある?
現在では70歳以上の方を対象に努力義務と定められている高齢者マーク。あくまで努力義務ですので、貼付しなくても罰則はありません。
貼付しなくとも罰則のない高齢者マークですが、初心者マーク同様に高齢者マークを貼付してあるクルマへの無理な幅寄せや割り込みを禁止しています。
これに違反した場合、罰則として
反則金:大型車/中型車…7,000円
普通車/2輪車…6,000円
小型特殊…5,000円
違反点数:1点
が課せられます。
高齢運転者の方にとって、高齢者マーク貼付は義務ではないものの、無理な幅寄せや割り込みから自分の身を守ることに繋がるのです。
車体への貼り付けを行う際は、地上から0.4m以上1.2m以下の位置で、車体の前方と後方どちらも見やすい位置に貼り付けることをお勧めします。
貼付しなくとも罰則のない高齢者マークですが、初心者マーク同様に高齢者マークを貼付してあるクルマへの無理な幅寄せや割り込みを禁止しています。
これに違反した場合、罰則として
反則金:大型車/中型車…7,000円
普通車/2輪車…6,000円
小型特殊…5,000円
違反点数:1点
が課せられます。
高齢運転者の方にとって、高齢者マーク貼付は義務ではないものの、無理な幅寄せや割り込みから自分の身を守ることに繋がるのです。
車体への貼り付けを行う際は、地上から0.4m以上1.2m以下の位置で、車体の前方と後方どちらも見やすい位置に貼り付けることをお勧めします。
高齢者マークは紅葉マークと四葉マークの2種類ある!?
現在の高齢者マークは、四葉のクローバーとシニアである「S」が組み合わされたデザインである四葉マークと呼ばれるマークの2種類が利用されています。
この四葉マークは2011年から使用開始されたもので、それ以前は現在とは異なるマークが使用されていました。以前の高齢者マークは左側が橙色、右側が黄色の水滴のようなデザインの、通称もみじマークと呼ばれるものでした。しかし、その配色や形から枯葉のようだという意見も多く、高齢者の方々から不評でした。
そのため、高齢者の方が使用しやすいように2011年にデザインが一新されたのです。
現在では四葉マークが主流となっていますが、デザインが変更となった今でももみじマークも問題なく使用できるため、高齢者マークは2種類あることを覚えておきましょう。
この四葉マークは2011年から使用開始されたもので、それ以前は現在とは異なるマークが使用されていました。以前の高齢者マークは左側が橙色、右側が黄色の水滴のようなデザインの、通称もみじマークと呼ばれるものでした。しかし、その配色や形から枯葉のようだという意見も多く、高齢者の方々から不評でした。
そのため、高齢者の方が使用しやすいように2011年にデザインが一新されたのです。
現在では四葉マークが主流となっていますが、デザインが変更となった今でももみじマークも問題なく使用できるため、高齢者マークは2種類あることを覚えておきましょう。
今回は高齢者マークの表示義務や違反について解説しました。
75歳以上の方は表示義務とされている高齢者マークですが、違反しても罰則はなく、実質的には個々人の努力目標とされていることがわかりました。
付けなくとも罰則はありませんが、高齢者マークがあることで無理な幅寄せや割り込みから身を守ることができるだけでなく、自分が高齢者であることを周囲に示すことができ、安全確保に繋がります。
安全のためにも70歳以上の方は高齢者マークをクルマに貼付するのが良いでしょう。
※2021年5月現在
75歳以上の方は表示義務とされている高齢者マークですが、違反しても罰則はなく、実質的には個々人の努力目標とされていることがわかりました。
付けなくとも罰則はありませんが、高齢者マークがあることで無理な幅寄せや割り込みから身を守ることができるだけでなく、自分が高齢者であることを周囲に示すことができ、安全確保に繋がります。
安全のためにも70歳以上の方は高齢者マークをクルマに貼付するのが良いでしょう。
※2021年5月現在