【プロ解説】日産 フェアレディZ NISMO (Z34) のライバルはGRスープラ?ライバルと徹底比較!!

Z34型フェアレディZが誕生した2008年から数えて、10年以上販売され国産スポーツカーの中でロングセラーモデルとなっています。ロングノーズショートデッキのボディデザイン、後輪駆動というスポーツカーのお手本のようなフェアレディZNISMOのライバルとして、同じ駆動方式を採用する国産スポーツカーといえば、トヨタ GRスープラでしょう。互いにライバルとして長年高め合ってきましたが、GRスープラが2017年に復活。フェアレディZも新型のプロトタイプを2020年9月に発表しましたが、ここでは、フェアレディZ NISMO (Z34) をベースにGRスープラとライバル比較と行きましょう。

文/写真・萩原 文博

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フェアレディZ NISMO (Z34)のライバルはGRスープラ?
フェアレディZ NISMO (Z34)とGRスープラを比較してフェアレディZ NISMO (Z34)が良い点とは?
フェアレディZ NISMO (Z34)とGRスープラを比較してGRスープラが良い点とは?
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フェアレディZ NISMO (Z34)のライバルはGRスープラ?

フェアレディZ NISMOのライバルとしてピックアップしたのは、2019年5月に約17年振りに復活したGRスープラです。そのGRスープラの中でも3L直列6気筒ターボエンジンを搭載したトップグレードのRZをフェアレディZ NISMOのライバルと指名しました。

フェアレディZ NISMOは全長4330mm×全幅1870mm×全高1315mm。ホイールベース2550mm。

スープラRZは全長4380mm×全幅1865mm×全高1290mm。ホイールベース2470mm。

まずボディサイズですが、フェアレディZ NISMOは全長4330mm×全幅1870mm×全高1315mm。一方のスープラRZは全長4380mm×全幅1865mm×全高1290mmと全長はスープラのほうが長いですが、その他の数字はほぼ同じで非常に近いボディサイズとなっています。

ただし、ホイールベースはZ NISMOが2550mm、スープラRZは2470mmとスープラのほうがショートホイールベースとなっています。

そして車両重量はZ NISMOは6速MT車が1540kg、7速AT車は1550kg。対してスープラRZの8速AT車は1520kgとスープラRZのほうが軽量です。搭載されているエンジンはZ NISMOは最高出力355ps、最大トルク374Nmを発生する3.7LV型6気筒自然吸気です。

一方のスープラRZは3L直列6気筒ターボエンジンで、デビュー当初は340psでしたが、2020年4月に行われた年次改良で最大トルクは500Nmのままですが、最高出力は387psまで向上しています。

その際車両重量も+10kgの1530kgとなりましたが、Z NISMOと比べると、車両重量はAT車で比較すると10kg軽く、最高出力では32ps上回っています。

サスペンション形式はZ NISMOはフロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式。スープラRZはフロントがストラット式、リアがマルチリンク式と異なるサスペンション形式となっています。装着されるタイヤサイズはZ NISMOがフロント245/40R19、リアが285/35R19。

一方のスープラRZはフロントが255/35R19、リアが275/35R19と同じ19インチサイズですが、Z NISMOのほうがリアにワイドなタイヤを装着しています。

フェアレディZ NISMO (Z34)とGRスープラを比較してフェアレディZ NISMO (Z34)が良い点とは?

Z NISMOとスープラRZを比較して、Z NISMOが良い点といえば何と言ってもスポーツカーらしいMT車が選べるということに尽きます。

しかも3.7Lの自然吸気というパワフルなエンジンをMTで高回転まで回す快感は言葉にできないですし、スポーツカーならではの快楽と言えます。しかもZ NISMOに採用されている6速MTにはシフトチェンジの際にエンジン回転数を調整してくれるシンクロレブコントロールが装着されているのでヒール&トゥをしなくても誰でもキレイなシフトダウンを行えるのも魅力です。

フェアレディZ NISMO (Z34)とGRスープラを比較してGRスープラが良い点とは?

スープラRZがZ NISMOより優れている点は最高出力387psを発生する3L直列6気筒ターボエンジンです。最大トルク500Nmを発生し、0-100km/h加速はわずか4.1秒。このパフォーマンスはたとえAT車しかないとしても魅力ですし、Z NISMOでもここまでのパフォーマンスは発揮できるかわかりません。

そして、両車の最も異なる点は運転支援システムです。スープラには衝突被害軽減ブレーキのプリクラッシュセーフティをはじめ、レーンディパーチャーアラート、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)といった運転支援機能が全車に標準装備されています。この差が両モデルの登場した約11年という時間差となって表れています。

先代スープラが幕を閉じた2002年に登場したZ33型フェアレディZから絶えることなく2008年に登場した現行型フェアレディZ。スポーツカーらしく改良を加える度に走行性能が向上しています。

しかし、その一方で、運転支援システムを含んだ安全装備はかなり見劣ります。スポーツカーはまず走りの楽しさを味わえることが大切かもしれませんが、安全・安心なくして運転を楽しむことはできないと言えます。

そうなると、安全装備に関してはスープラRZに比べてZ NISMOは悲しいかな圧倒的な差となっています。

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萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ