【プロ解説】ポルシェカイエンターボの安全装備を徹底解説!!

ポルシェカイエンターボ 萩原文博

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最近では、プレミアムSUVは高い走行パフォーマンスだけでなく、安全装備の充実も重要な要素となっています。クルマを購入する際も必ず気になるポイントでしょう。ここではポルシェカイエンターボに搭載されている注目の安全装備を紹介・解説します。


文/写真・萩原文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
あると嬉しい!アダプティブクルーズコントロール(スタート&ゴー機能付)
3km先までの最適な加速値と制動値を計算してくれる、電子制御コパイロットのイノドライブ
危ない時には緊急ブレーキをかけてくれる、予測的歩行者保護
最高、250km/hで作動する、レーンキーピングアシスト(交通標識識別機能付)
左右のドアミラーで警告してくれる、レーンチェンジアシスト(リアターンアシスト付)
熱探知カメラを備えた、ナイトビジョンアシスト
駐車が不安な人でも安心!パークアシスト
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あると嬉しい!アダプティブクルーズコントロール(スタート&ゴー機能付)

現行型カイエンはスピードリミッター機能付クルーズコントロールを標準装備しています。このシステムは、30〜240km/hで作動し走行速度と車間距離の調節をサポートしてくれます。

さらにアダプティブクルーズコントロールは機能の範囲を拡大します。センターエアインテークの中央に取り付けたレーダーセンサーと車両カメラを使用して前方車両との距離をモニターして車間距離を自動調整する機能です。
車両前方に他の車線から車線変更してくるクルマも検知し、必要に応じて前方車両の速度に合わせてブレーキをかけて最終的には停車します。可能な限りコースティング機能を使用して燃費を低減し、特にクルマの流れが遅い時に優れた走行快適性と安全性を実現します。

アダプティブクルーズコントロールの自動車間距離制御は30〜210km/hの走行速度で作動します。アダプティブクルーズコントロールはスタート&ゴー機能によって車両が停止しても自動発進します。3秒以上停車した場合は、アクセルペダルを軽く踏むかコントロールレバーでリスタートすると発進します。 
またカイエンに組み込まれる停止距離削減システムも衝突の回避や衝突速度の低減をサポートしてくれます。このシステムは前方車両に近づくのが速すぎると警告表示と警告音で知らせ、その後ブレーキを振動させます。

ドライバーがブレーキをかけたときは必要に応じてフルブレーキまで増大させます。ドライバーが反応しないときはシステムが自動的に緊急ブレーキをかけます。
このとき、サイドウインドウとパノラミックルーフシステムは自動的に閉まります。

運転席側と助手席側のシートベルトテンショナーも作動し、同時に後方から近づく車にハザードランプで知らせてくれる機能です。

3km先までの最適な加速値と制動値を計算してくれる、電子制御コパイロットのイノドライブ

アダプティブクルーズコントロールを含む新しいポルシェイノドライブは特に独創的な装備です。このシステムは、ナビゲーションデータに基づいて3km先までの最適な加速値と制動値を計算し、エンジン、ティプトロニックS、およびブレーキシステムを介してこの設定に沿って走行します。

その結果、電子制御コパイロットは、コーナー、勾配、および最高速度を設定します。またレーダーとビデオセンサーを使用して現在の交通状況を検知し、それに従って制御プロセスを調整する機能です。

ポルシェで開発されたイノドライブシステムは燃料効率を改善し、ナビゲーション予測データに基づいてコースティング、トレーリングスロットルフューエルカットオフ、ブレーキングなどの車両機能を制御します。

危ない時には緊急ブレーキをかけてくれる、予測的歩行者保護

現行型カイエンに初めて予測的歩行者保護システムを標準装備しました。このシステムは、歩行者やサイクリストが衝突エリア内に入ると警告表示と警告音で知らせて歩行者との衝突の危険を知らせ低減させます。

フロントカメラからの信号を分析し、車両が人の方向に速く移動しすぎている場合はブレーキをかけ、その後ドライバーがブレーキを踏むと完全に停車します。

ドライバーが反応しない場合はシステムが自動的に緊急ブレーキをかける機能です。

最高、250km/hで作動する、レーンキーピングアシスト(交通標識識別機能付)

レーンキーピングアシストはカメラでクルマの位置をモニターしてドライバーが合図なく車線を離れようとするとステアリングをサポートする機能です。

レーンキーピングアシストは特に長距離走行時の快適性と安全性を大幅に改善します。ステアリングのアシストに加えて、警告音やメータパネルへの警告表示をPCMで設定可能で、システムは65〜250km/hの走行速度で作動します。

さらにレーンキーピングアシストは交通標識識別機能を備えておます。交通標識識別は同じカメラを使用して、通常の速度制限、一時的な速度表示、追い越し制限、地名表示などの間接指示を検知します。

さらにレインセンサーがウェットコンディションを検知すると、速度制限表示システムはこれを考慮して天候に関連した速度制限を表示します。

左右のドアミラーで警告してくれる、レーンチェンジアシスト(リアターンアシスト付)

現行型カイエンは最新の強化されたレーンチェンジアシストを搭載し、レーンキーピングアシストの補助としても使用されます。

このシステムはレーダーセンサーを使用して近接車線の後方車両の距離と速度を検知し、距離と速度が車線変更に危険と推測される場合は、左右のドアミラーに警告を表示します。

15〜250km/hの走行速度で作動し、70m以内の車両を検知可能です。さらにリアターンアシストも装備。このシステムは、ジャンクションに近づいたときに車両の死角に物体があると警告表示します。

ターンインジケーターを作動するとレーンチェンジアシストが作動する速度に達するまでリアターンアシストがドライバーを補助します。

熱探知カメラを備えた、ナイトビジョンアシスト

ナイトビジョンアシストは、熱探知カメラを使用して夜間の走行時に人や動物を検知し、その存在と位置をドライバーに知らせる機能です。

システムは300m先までの距離で作動し、電子システムは熱源を分類して動物とエンジンが冷えていない駐車バイクなどを区別することができます。

ナイトビジョンアシストは歩道の飼い犬などの誤りを避けるため密集エリアでは解除されます。オプションのLEDマトリックスヘッドライトが装備されている場合は、検知された人や動物がターゲットライトによって照射されます。

駐車が不安な人でも安心!パークアシスト

現行型カイエンは、3つのレベルのパークアシストシステムによって日常走行をサポートします。

標準装備されるフロントとリアのパークアシストは、駐車時に視覚情報と警告音でドライバーに知らせる機能で、システムはフロントとリアの超音波センサーを使用します。
リアビューカメラはナンバープレートの上に装着される。
オプションのリアビューカメラを装備すると、PCM画面にカメラのカラー画像とともにダイナミックサポートラインと障害物までの距離を表示。

さらにサラウンドビューを装備すると、4つの独立したカメラで360°ビューを表示して駐車操作を助けます。PCM画面のカメラ画像の解像度が約2倍になり、さらに鮮明になります。
高い走行性能だけでなくドライバーの負担を軽減させる、先進の運転支援システムを搭載。

中でも熱探知カメラによるナイトビジョンアシストは注目の装備と言えます。

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