ポルシェ カイエンのライバルはマセラティ レヴァンテ?その違いとは!?

Maserati Levante Trofeo

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ポルシェカイエンが開拓したプレミアムSUVマーケットは成長著しく、現在はイタリアのスーパーカーブランドのランボルギーニがウルス。そして英国の高級車ブランドのロールスロイスがカリナンをラインナップするようになりました。ここでは現行型ポルシェカイエンターボとライバル車を登場させて比較しますが、今回登場する車両は、マセラティ レヴァンテトロフィオです。価格帯とエンジンなどのパフォーマンスも似ています。では実際にどのような良い点が各車両にあるのでしょうか。比較し解説していきます。

文/写真・萩原文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
【カイエン vs レヴァンテ】カイエン ターボのライバルはマセラティ レヴァンテ トロフィオ?
【カイエン vs レヴァンテ】トロフィオと比較してカイエンが良い点は?
【カイエン vs レヴァンテ】カイエン ターボと比較してトロフィオが良い点は?
ポルシェ カイエン ターボ、マセラティ レヴァンテ トロフィオ、どっちを選ぶ?
【新型ポルシェ カイエン ターボ】カイエン ターボの外装、内装、荷室など徹底解説!!【解説編】
【ポルシェ カイエン ターボ】総額約2500万円のカイエン ターボをレビュー!!【試乗編】

【カイエン vs レヴァンテ】カイエン ターボのライバルはマセラティ レヴァンテ トロフィオ?

ポルシェ カイエンのボディサイズは、全長4925mm×全幅1985mm×全高1675mm
マセラティ レヴァンテトロフィオのボディサイズは、全長5020m×全幅1985mm×全高1700mm
現行型ポルシェカイエンターボの車両本体価格は1937万2222円。ボディサイズは全長4925mm×全幅1985mm×全高1675mmです。搭載するエンジンは最高出力550PSを発生する4LV型8気筒ツインターボで8速ティプトロニックSが組み合わされます。
車両本体価格、ボディサイズそして搭載するエンジンで類似していてライバルと言えるクルマは、マセラティレヴァンテトロフィオを選びました。 マセラティレヴァンテトロフィオの車両本体価格は2035万円。ボディサイズは全長5020m×全幅1985mm×全高1700mmです。
そして搭載するエンジンは3.8LV型8気筒ツインターボで、最高出力は590PS、最大トルク734Nmと価格、ボディサイズそして搭載するエンジン出力の数値も近いです。

また、カイエンはドイツのスポーツカースポーツカーブランドであるポルシェが初めて作ったSUVですがレヴァンテはイタリアの高級車ブランド、マセラティが作った最初のSUVと境遇が非常に似ています。

【カイエン vs レヴァンテ】トロフィオと比較してカイエンが良い点は?

マセラティもかつてはレースシーンで活躍していたブランドです。しかし、ポルシェは最近までWECの最高峰カテゴリーであるLMP1も参戦し、輝かしい成績を残してきました。そうしたサーキットで培ったテクノロジーを市販車にフィードバックされており、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)をはじめポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC)、ポルシェ・トルク・ベクトリングプラス(PTV Plus)といった電子デバイスによる走行安定性の高さが特徴です。
カイエンはプレミアムSUVというカテゴリーに分類されますが、ポルシェは当初911、ボクスターに続く第3のスポーツカーとしてカイエンを開発しました。見た目はSUVですが、その高い走行性能はスポーツカーそのものです。マセラティレヴァンテトロフィオに比べるとポルシェカイエンターボのほうがスポーツカーという色合いが濃いと言えるでしょう。

【カイエン vs レヴァンテ】カイエン ターボと比較してトロフィオが良い点は?

マセラティ レヴァンテトロフィオ
ポルシェ カイエンターボ
ポルシェカイエンターボと比べて、マセラティレヴァンテトロフィオが優れている点は、内外装のデザインやV8エンジンのフィーリングやサウンドが官能的なところです。これは数値では表すことのできないもので、乗った人の感性をくすぐるものです。
3.8LV型8気筒ツインターボで、最高出力:434kW(590PS)(434kW)/6250rpm、最大トルク:74.8kgm(734Nm)/2500rpmを発生。
特にマセラティレヴァンテトロフィオに搭載されている3.8LV8ツインターボエンジンは、フェラーリのマラネロ工場にあるマセラティ専用のラインで製造されていて、その名のとおり、レーシングカーの血統を受け継いだ強烈なパフォーマンスをロードカーに仕立てているのです。
ポルシェ カイエンターボが搭載するエンジンは、V型8気筒4.0リッターツインターボエンジン、最高出力:404kW(550PS)/5750-6000rpm、最大トルク:770Nm/1960-4500rpmを発生。
カイエンターボもVバンクの中にターボチャージャーを収めていますが、実はこのレイアウトを初めて採用したのは1981年に登場したマセラティヴィトルボなのです。

このレイアウトを知り尽くしたマセラティとフェラーリの手によって高いパフォーマンスだけでなく、ドライバーの感性に直接訴えかけるような迫力のエンジンサウンドを実現しているのです。

ポルシェ カイエン ターボ、マセラティ レヴァンテ トロフィオ、どっちを選ぶ?

SUVでもスポーツカーらしさを求めるならばポルシェカイエンターボ。そして、官能的な美しさやサウンドを求めるならば、マセラティレヴァンテトロフィオとなります。

どちらも高いパフォーマンスを発揮する一台ですが、アスリートのようなストイックさはポルシェカイエンターボのほうが高く、マセラティレヴァンテトロフィオはイタリア車ならではの華やかな色気を持っているのが魅力です。

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