ポルシェ カイエンターボのエンジンやパワートレーン等のスペックを徹底解説!
更新日:2024.09.09
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現行型カイエンは、ベーシックモデルのカイエンに搭載されている3L V6ターボをはじめ、2.9V6ツインターボ、3LV6ターボエンジン+モーターのハイブリッドシステム、4LV8ツインターボエンジン+モーヤーのハイブリッドシステム。そしてカイエンターボに搭載されている4L V8ツインターボの5種類のパワートレインを用意。ここでは今回試乗したカイエンターボのパワートレインを中心に解説します。
文/写真・萩原文博
文/写真・萩原文博
カイエンターボについて①|カイエンはVバンクの内側にセンターターボレイアウトすることでエンジンの小型化に成功
現行型カイエンターボに搭載されている4L V型8気筒ツインターボエンジンは、V型8気筒4.0リッターツインターボエンジン、最高出力:404kW(550PS)/5750-6000rpm、最大トルク:770Nm/1960-4500rpmを発生。
最高速度は286km/h、0-100km/h加速タイムは約4.1秒(スポーツクロノパッケージ仕様車は3.9秒)という高いパフォーマンスを発揮します。
最高速度は286km/h、0-100km/h加速タイムは約4.1秒(スポーツクロノパッケージ仕様車は3.9秒)という高いパフォーマンスを発揮します。
このV8エンジンはパナメーラから採用された新世代エンジンで、排気量はダウンサイジングしているものの、年基本エンジン、燃焼行程、ガスサイクル、および過給器テクノロジーの全てが性能と燃料効率を高めるために最適化されています。その結果、JC08モード燃費も8.4km/Lを実現しています。
カイエンに搭載されるエンジンは、V型6気筒2.9リッターターボエンジン、最高出力:250kW(340PS)/5300-6400rpm、最大トルク:450Nm/1340-5300rpmを発生。
カイエンSに搭載されるエンジンは、V型6気筒3.0リッターツインターボエンジン、最高出力:324kW(440PS)/5700-6600rpm、最大トルク:550Nm/1800-5500rpmを発生。
カイエン E-ハイブリッドに搭載されるエンジンは、V型6気筒3.0リッターターボエンジン、最高出力:340kW(462PS)/5250-6400rpm、最大トルク:700Nm/1000-3750rpmを発生。
カイエンターボS E-ハイブリッドに搭載されるエンジンは、V型6気筒2.9リッターターボエンジン、最高出力:404kW(550PS)/5300-6400rpm、最大トルク:770Nm/1960-4500rpm、モーター出力(kW)は、100 kW、モータートルクは400 Nmを発生。総合出力(hp)では、680 PS、トルク(統合)では、900 Nmを発生する。
カイエンターボに搭載されているV8エンジンには革新的な技術が採用され、ターボチャージャーはVバンクの内側にセンターターボレイアウトで配置されています。
この結果、エンジンの小型化が実現できるだけでなく、車両内部の低位置に取り付けることが可能となるだけでなく、重心も下がることで、横方向のダイナミクスが改善されます。
この結果、エンジンの小型化が実現できるだけでなく、車両内部の低位置に取り付けることが可能となるだけでなく、重心も下がることで、横方向のダイナミクスが改善されます。
また、燃焼室とターボチャージャー間の排気経路の短縮によってエンジンレスポンスが向上し、出力の上昇もより迅速となっています。逆回転式のツインスクロールターボチャージャーは低回転域から大きなトルクを発生し、エンジンのレスポンスを向上。
排気ガスは完全に分離され、各シリンダーで発生するガスから影響を受けることがなく、効率が大幅に改善されています。
カイエンターボについて②|新開発のティプトロニックSでカイエンはポルシェ911に?
カイエンターボのステアリングの後ろには、パドルシフトを備える。
現行型カイエンは先代よりさらにスポーティで快適な走行を提供するために、8速ティプトロSオートマチックトランスミッションを含む新世代ドライブトレインを開発しました。この新ミッションは、高速シフトと快適で滑らかな始動特性を兼ね備えており、ギアシフト時のトラクションのショックを低減させています。
また新しい遊星歯車装置が先代モデルより短い1速と長い8速を備えたワイドギア比を実現させました。これによって初期の加速性能が改善されて、快適性と燃料効率を向上させています。
新ミッションは新しいシフトバイワイヤーテクノロジーによって、マニュアルシフトゲートのシフトストロークが短くなり、シフト操作力も低減した結果、快適性が向上しています。
新ミッションは新しいシフトバイワイヤーテクノロジーによって、マニュアルシフトゲートのシフトストロークが短くなり、シフト操作力も低減した結果、快適性が向上しています。
さらに、セレクターレバーの位置とデザインはインフォテイメントシステムの手動操作のために理想的な接触面を提供しています。 差別化された新しいドライビングモードはミッションの新しいチューニングメニューのメリットを得ることが可能です。つまみをひねって選択します。
「ノーマル」モードでは、迅速かつ滑らかにハイギアにシフトすることで、燃料を節約。「スポーツ」モードにすると、ティプトロニックSはスポーティな設定に変わり、俊敏な加速と素早いシフトチェンジが可能となります。
「ノーマル」モードでは、迅速かつ滑らかにハイギアにシフトすることで、燃料を節約。「スポーツ」モードにすると、ティプトロニックSはスポーティな設定に変わり、俊敏な加速と素早いシフトチェンジが可能となります。
現行型カイエンでは全モデル6速で最高速度に達し、7速と8速ギアはコースティング機能と連動して、長距離走行時に最高の持続性と快適性を改善するように設計されており、エンジンの低回開店時における社内の騒音も低減しています。
オフロードを走行する現行型ポルシェ カイエン
また新しいミッションは他の車両をけん引する際にもメリットがあります。コンバーターのトルク向上によって、始動時や駐車操作時にも大きなトルクを伝えることができ、3.5トンまでのトレーラーをラクラクとけん引できます。
また、1速が先代より約4%短く、特に低回転域の機敏な運転Sが可能となり、オフロードでの走破性を向上させています。
また、1速が先代より約4%短く、特に低回転域の機敏な運転Sが可能となり、オフロードでの走破性を向上させています。
カイエンターボについて③|カイエンは、ポルシェトラクション マネジメントシステムでオンロードも砂漠もOK!
シフトのボタンとインパネの画面で操作し設定する。
現行型カイエンの全モデルに電子制御可変マルチプレートクラッチを備えた4WDシステムのポルシェトラクション マネジメントシステム(PTM)が採用されています。このアクティブ制御による4WDは、あらゆる走行条件で適切にトルクを配分して、ドライビングダイナミクス、俊敏性、トラクション、およびオフロード性能にメリットをもたらします。
4WDシステムはリアアクスルとフロントアクスル間のトルク配分を可変制御し 、さらにPTMは走行条件を常にモニターし、ダイナミック走行時には最適なトルク配分とトラクションを得るためにコーナーでトルクを加減してタイヤのサイドサポートを改善します。
4WDシステムはリアアクスルとフロントアクスル間のトルク配分を可変制御し 、さらにPTMは走行条件を常にモニターし、ダイナミック走行時には最適なトルク配分とトラクションを得るためにコーナーでトルクを加減してタイヤのサイドサポートを改善します。
オフロードを走行する現行型ポルシェ カイエン
オフロード走行時には、常に最大の推進力が得られるように4輪間のトルクを完全に可変配分してくれます。
先代モデルより排気量がダウンサイジング化されたエンジン、新開発の8速ATのトランスミッション。そして電子制御4WDシステムによって現行型カイエンはどんなシーンにおいても高いパフォーマンスを発揮するだけでなく、操縦安定性を実現しています。
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