車の異音の原因|「キュルキュル」「カタカタ」など音別に紹介
更新日:2024.09.09
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クルマから普段聞こえないはずの異音が聞こえてきたら、トラブルの予兆で、すぐに安全な場所に止めてレスキューを呼ぶなり、整備に出したりするのが無難だ。ここでは、様々な異音、ノイズの原因を紹介する。
文・塚田 勝弘
文・塚田 勝弘
「コンコン」という異音はタイミングベルトに異変が?
筆者の知人が古いクルマに乗っていて、「コンコン」という音と共にタイミングベルトが切れたのを目撃したことがある。その後すぐに白煙も上がりエンジンブローしてしまったのだ。その後廃車になったので、普段からの整備、メンテナンスの重要性を認識する機会になった。
クルマからの異音は、主にエンジンルーム・ドライブトレーン・排気系・足まわりなどからすることが多く、ほかにも内装のガタツキなどで常時音がすることもある。
クルマからの異音は、主にエンジンルーム・ドライブトレーン・排気系・足まわりなどからすることが多く、ほかにも内装のガタツキなどで常時音がすることもある。
「キュルキュル」「ギュー」などの異音はベルト系?
「キュルキュル」「コンコン」などの異音は、ベルト系の劣化や緩み、滑りの悪さなどが原因の場合があり、タイミングベルトやファンベルトなどのベルト系のトラブルの予兆の場合がある。また、CVTにもベルトが使われているが、CVT由来の異音や振動のケースも考えられる。
ほかにも、古いクルマで加速時に「ギュー」という音がする場合は、ベルトが滑っている可能性がある。ほかにもCVTの場合、特定の速度域で異音を発するケースもあり、知人のカメラマンはCVT交換で改善したことがある。
ほかにも、古いクルマで加速時に「ギュー」という音がする場合は、ベルトが滑っている可能性がある。ほかにもCVTの場合、特定の速度域で異音を発するケースもあり、知人のカメラマンはCVT交換で改善したことがある。
「カンカン」「キンキン」などの異音は冷却系やオイル類?
また、最近のクルマは筆者が子どもの時のようにオーバーヒートしにくくなっているが、冷却系やオイル類(オイル量の不足)などの不具合により「カンカン」「キンキン」といった音がする。
対策は、エンジンフードを開けてすぐにエンジンは止めずにレスキューを呼ぶ。ただし、ファンが回っていないケースでは、ボンネットを開けてエンジンを止めて冷却させながらレスキューを依頼するのがいいだろう。
対策は、エンジンフードを開けてすぐにエンジンは止めずにレスキューを呼ぶ。ただし、ファンが回っていないケースでは、ボンネットを開けてエンジンを止めて冷却させながらレスキューを依頼するのがいいだろう。
MT車で「ギーギー」という異音がする際は?
トランスミッションから異音がする場合は、ギアオイル(ミッションオイル)の不足や劣化などが考えられるし、MT車でクラッチを踏むと「ギーギー」というノイズがする際は、レリーズホークなどが原因の場合がある。
「キーキー」はブレーキ!「ゴツ」「ゴン」という異音や震度はサスペンション?
足まわりでは、車外品のブレーキパッドに変えたり、パッドの摩耗を放置しておいたりすると、「キーキー」というかなり耳障りな音がする。また、タイヤに小さめの石が挟まっていると、周期的に異音がするケースがある。
窓を開けて走るとどのタイヤなのか想像が付きやすいので、安全な場所に止めて手で取るか、取れない場合には注意しながらマイナスドライバーなどで取っておこう。ほかにも、大きな段差を乗り越えると、「ゴツ」「ゴン」という音や震度がする場合、サスペンションアームやブッシュ類の劣化の可能性がありそう。
窓を開けて走るとどのタイヤなのか想像が付きやすいので、安全な場所に止めて手で取るか、取れない場合には注意しながらマイナスドライバーなどで取っておこう。ほかにも、大きな段差を乗り越えると、「ゴツ」「ゴン」という音や震度がする場合、サスペンションアームやブッシュ類の劣化の可能性がありそう。
「ガラガラ」「カラカラ」といった異音はマフラーの可能性が高い
排気系では、マフラーから「ガラガラ」「カラカラ」という音が聞こえてきたら要注意だ。排気口には小石などが入り込んだり、排気管内部の部品が外れたりするケースもある。筆者が昔に在籍していた自動車雑誌編集部の社用車で、マフラーから白煙が出ていたことがあるが、エンジンオイル上がりが原因だった。
警告灯(ワーニングランプ)が出ないのに異音がする場合は、トラブルの予兆であることが多く、エンジン停止などの深刻なトラブルに至らないように、早めの整備、また定期的なメンテナンスが欠かせない。とくに過走行車、古いクルマなどは整備が重要になってくる。