車のラジオがうるさい… ラジオノイズが止まらない?車内雑音の原因を一発特定&即解決ガイド

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車の運転中にラジオから「ザザザ…」というノイズが混じって困った経験はありませんか?渋滞情報や気象情報を知るためにカーラジオを利用しているときに、ノイズで音声が途切れてしまい大事な情報を聞き逃してしまうと、大きなストレスになります。お気に入りの音楽やラジオ番組でも、雑音が入ると興ざめしてしまいますよね。この記事では、車載ラジオのノイズの主な原因とその見極め方、そして自分でできる対策方法からプロに依頼する場合の費用目安、効果的なノイズフィルター機器、日頃のメンテナンスによる予防策まで詳しく解説します。

CarMe編集部

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Chapter
車のラジオにノイズが入る主な原因
電波環境や受信エリアの問題
エンジン由来のノイズ(オルタネーターノイズ等)
電装品・後付けアクセサリーによるノイズ
アンテナや配線の不具合
ノイズの原因を見極める方法
エンジンの回転と連動してノイズが変化するか?
特定の電装品を作動させたときに発生するか?
走行場所や受信周波数によって変わるか?
ラジオ以外の音源では問題ないか?
オーディオ機器を交換・増設した直後から発生したか?
簡単にできるノイズ対策(DIYでの解決方法)
配線の取り回しを見直す
確実なアース(接地)を取る
オルタネーター専用ノイズフィルターを装着する
アンテナや配線の接点を清掃・点検する
電装品にノイズ対策パーツを追加する
受信ブースターや高感度アンテナの活用
業者に依頼する場合の費用目安
おすすめのノイズフィルター・便利グッズ
オルタネーターノイズフィルター
カーラジオ受信ブースター
高感度アンテナ
フェライトコア(ノイズフィルター)
アース強化用ケーブル
普段のメンテナンスでできる予防策
アンテナ周りの点検・清掃
定期的にラジオをつけて異常を早期発見
電装品追加時の配線処理に注意
車両のアースポイントを定期チェック
消耗部品の交換を怠らない
まとめ

車のラジオにノイズが入る主な原因

電波環境や受信エリアの問題

カーラジオは放送局からの電波を車のアンテナで受信しています。そのため、山間部ビル街など電波の届きにくい地域、トンネル内部などでは受信状況が悪化し、ラジオ音声が途切れたりノイズが入ったりすることがあります。受信環境が原因の場合は、電波状態の良いエリアに移動するまで基本的に我慢するしかありません。

AM放送はFM放送に比べて電波が障害物の影響を受けやすくノイズが乗りやすい傾向があります。一方で走行方向やアンテナの向きによって改善する場合もあります(AMはアンテナを垂直に立てた方が入りやすく、FMは水平の方が良好になるなどの特性があります)。

エンジン由来のノイズ(オルタネーターノイズ等)

エンジンの回転数に連動して「ジジジー」「ヒューン」といった音がスピーカーから聞こえる場合、オルタネーター(発電機)ノイズと呼ばれる現象が疑われます。

オルタネーターが発生する電気的ノイズがカーオーディオに乗り移り、エンジンの回転に同期した雑音として聞こえてしまうものです。これは特に社外品のオーディオユニットを後付けした場合に起こりやすく、車両との相性によって発生するケースが多いとされています。純正オーディオの場合はメーカーでノイズ対策が施されているため本来起こりにくいのですが、交換後にノイズが発生したならオーディオと車両側電装とのマッチング不良が原因かもしれません。

なお、エンジン絡みのノイズには他にも点火系(スパークプラグなど)に起因するノイズがあります。近年の車は点火ノイズ対策済みの部品を使っているため大きな問題になることは稀ですが、特にAMラジオ受信時にエンジン回転に合わせて「パチパチ」という雑音が入る場合は点火系からのノイズが考えられます。

また、かつてはオートバイやスクーターが近くを通過するとラジオに「バリバリ…」というノイズが入ることがありましたが、これは二輪車の点火系ノイズによるものです(一過性のものなので深刻な問題にはなりません)。

電装品・後付けアクセサリーによるノイズ

車に搭載された他の電装品が発する電磁ノイズがラジオに干渉するケースもあります。例えば、後付けのLEDライトネオン管モーターを使う装置(ワイパー、パワーウインドウ、ヒーターのファン等)、あるいはシガーソケットに挿した充電器車載カメラ(ドラレコ)などがノイズの発生源になっていることがあります。特に社外品を追加した直後からノイズが出始めた場合は、その機器が原因の可能性が高いです。

また、社外のHIDヘッドライトや安価なLEDバルブに交換した際にAMラジオにノイズが乗る事例も報告されています。こうした後付け電装品が原因の場合、ノイズフィルターを取り付けたり、その機器をより高品質なものに交換することで改善することがあります。それでもどうしても直らない場合、残念ながらその機器の使用を諦める(取り外す)しかないケースもあります。

アンテナや配線の不具合

アンテナそのもの配線のトラブルも、ラジオノイズや受信不良の大きな原因です。まずアンテナの断線や接触不良がないか確認が必要です。車種によってはフロントガラス埋め込み式アンテナやシャークフィン型アンテナなど、アンテナ基部に増幅器(ブースター)が内蔵されている場合があります。

この増幅器への電源供給アンテナ基部のアース(接地)がしっかり取れていないと、受信感度が極端に落ちて雑音だらけになったり、最悪ラジオが全く入らなくなることもあります。アンテナ土台のナットの緩みやサビ、内部端子の腐食などでボディとの導通不良が起きていないかチェックしましょう。

また、配線不良によるノイズも見逃せません。カーオーディオ本体やスピーカーの配線が正しく接続されていなかったり、断線・緩みがあると雑音や音切れの原因になります。たとえば「CDやUSBの音楽は問題なく再生できるのにラジオ放送だけ雑音がひどい」という場合、オーディオユニットとアンテナを繋ぐ配線にトラブルが起きている可能性があります。逆にCDもラジオも両方音が出ない・途切れるという場合はスピーカー側の配線不良かもしれません。

いずれにせよコネクタがしっかり奥まで差し込まれているか、配線の被覆が傷んでいないか、アース線が確実にボディに落とされているかを確認しましょう。特に古い車では、配線の金属端子部分にホコリや汚れが溜まって接触不良を起こすケースもあります。その場合は端子を抜き差しして擦り合わせたり、接点復活剤(接点クリーナー)を使用して汚れを除去すると改善することがあります。

ノイズの原因を見極める方法

エンジンの回転と連動してノイズが変化するか?

エンジンの回転数に比例して「ヒューン」という音が大きくなったり高音になる場合は、オルタネーターが原因の可能性が高いです(点火系ノイズの場合は回転に同期した断続的なパチパチ音となる傾向があります)。一方、停車中アイドリング状態でも常に同じ雑音が乗る場合は他の要因を疑いましょう。

特定の電装品を作動させたときに発生するか?

ヘッドライト点灯時エアコン使用時など、ある操作とノイズ発生がリンクしているならば、その電装品がノイズ源かもしれません。例えばライトをつけると発生するノイズであればライト用バルブや配線を点検するといった具合です。怪しい機器や装置がある場合は一度その電源コネクターを外してみて、ノイズが収まるか確認する方法も有効です。

走行場所や受信周波数によって変わるか?

山間部から市街地に出たらノイズが減った、あるいはAMよりFMで雑音が少ない、といった場合は電波環境の影響と考えられます。この場合は装置故障ではなく受信エリアの問題なので、ブースターの使用や環境の良い場所への移動で改善する可能性があります。

ラジオ以外の音源では問題ないか?

ラジオ放送にだけノイズが乗り、CDや外部入力の音声はクリアに聞こえるなら、アンテナ回りの不良チューナー部の問題と推測できます。逆に他の音源でも途切れる場合はスピーカーや電源の配線不良の可能性が高いです。

オーディオ機器を交換・増設した直後から発生したか?

社外オーディオユニットアンプドラレコ等を新たに取り付けたタイミングでノイズが出始めた場合、その作業箇所の接続ミス機器固有のノイズ発生が疑われます。取り付け直後に異変を感じたら、配線や設置方法をもう一度確認しましょう。

簡単にできるノイズ対策(DIYでの解決方法)

配線の取り回しを見直す

オーディオ関連の信号ケーブルと電源ケーブルはできるだけ離して配置します。同じ束にまとめたり並行して這わせているとノイズを誘導しやすいためです。どうしても近接する場合は交差させるなど工夫しましょう。また、長過ぎるケーブルを丸めて束ねるのも避けます(コイル状になるとノイズを拾いやすくなります)。

確実なアース(接地)を取る

オーディオ機器やアンプ類のマイナス線(アース線)をできるだけ短く太いケーブルでボディに落とし、確実にボディアースさせます。塗装面ではなく金属剥き出しのシャーシ部分にしっかり固定しましょう。ネジの緩みやサビにも注意します。複数の機器を載せている場合、可能であればアースポイントを一箇所にまとめる(スターグラウンド)と電位差が生じにくくなりノイズ低減に有効です。

オルタネーター専用ノイズフィルターを装着する

エンジン起因の「ヒューン」というノイズには、オルタネーターノイズ専用のフィルターをオーディオラインに追加するのが効果的です。市販のノイズフィルターをオーディオユニットの入力にかませるだけで、オルタネーターから侵入するノイズを大幅にカットできます。また、オーディオ用の高品質RCAケーブルに交換するのも一策です(安価なケーブルはノイズを拾いやすいため)。

アンテナや配線の接点を清掃・点検する

アンテナ基部のボルトが緩んでいないか増し締めし、端子部の汚れや腐食を落とします。配線の接続箇所(カプラーやギボシ端子など)も外してみて、接点クリーナーで洗浄すると接触不良によるノイズが改善することがあります。古い車では一度配線を引き直すことで劇的にノイズが減るケースもあります。

電装品にノイズ対策パーツを追加する

原因の機器が特定できているなら、その機器側にフェライトコア(ノイズフィルター用の樹脂クランプ)を装着したり、ノイズサプレッサー(電源ライン用フィルター)を入れる方法もあります。例えばモーター類にはノイズ低減用コンデンサーを並列に取り付けたり、LEDには高周波ノイズ吸収素子を入れるなどの対策が考えられます。市販の汎用ノイズフィルターを活用してみましょう。

受信ブースターや高感度アンテナの活用

電波自体が弱くノイズ混入している場合は、ラジオ用の受信ブースター(アンテナ用増幅器)を取り付けてみるのも有効です。約3,000円程度で購入でき、特に遠方の放送局や山間部での受信感度向上に効果が期待できます。また、アンテナ自体を高感度タイプに交換する方法もあります。市販の高感度カーラジオアンテナは1,000円前後と手頃で、比較的簡単なDIY作業で取り付け可能です。

業者に依頼する場合の費用目安

自分で対策してもノイズが解消しない場合や、そもそもDIYでの対処が難しいと感じる場合は、整備工場カーオーディオ専門店などプロに修理を依頼する選択肢もあります。気になる費用相場ですが、原因や作業内容によって大きく異なります。

簡単な配線の接続不良修正ノイズフィルター追加程度で済むなら、数千円(数万円未満)の比較的安価な作業で収まるケースもあります。例えばカー用品店で市販フィルター(部品代数千円)を購入し、取付工賃が数千円といった程度です。

ただし、アンテナの交換配線の引き直しでは1~2万円以上の費用がかかることもあり、オルタネーターなど発電機自体の交換となると、部品代・工賃を含めさらに高額になる場合があります。ディーラーに頼む場合は純正部品代や技術料が割高になる傾向がありますが、確実な対応が期待できます。一方、カーオーディオ専門店や電装店であれば社外品部品の活用や柔軟な対応で比較的費用を抑えられる可能性があります。

具体的には、オルタネーターノイズフィルター取付なら部品代込みで1万円前後、アンテナ交換なら部品代数千円+工賃1万円弱程度が一つの目安でしょう。もちろん車種や作業難易度によって変動しますので、依頼前に見積もりを取ることをおすすめします。

おすすめのノイズフィルター・便利グッズ

オルタネーターノイズフィルター

エンジン由来のノイズを除去する専用フィルターです。音声ライン(RCAケーブル)に挿入して使用します。例えば、有名なものにビートソニック社の「NF-1B」があります。高性能トランス内蔵の高品質モデルで、価格は約9,900円程度です。もう少し手頃な製品ではデータシステム社の「ANF98」などがあり、新品でも2千円台から入手できます。オルタネーターノイズに悩む場合はぜひ検討したいグッズです。

カーラジオ受信ブースター

ラジオの受信感度を向上させる増幅器で、アンテナとオーディオの間に接続します。山間部や電波状況の悪い地域でも安定した受信が期待できるようになります。価格はおよそ3,000円前後で、比較的安価に導入可能です。配線もアンテナ線への割り込み接続が主で、DIY初心者でも取り付けやすいでしょう。

高感度アンテナ

今付いているアンテナを、高性能な別売品に交換する方法です。社外品の高感度アンテナは1,000円程度からあります。ねじ込み式のポール型アンテナであれば工具一本で交換できる場合も多く、手軽な受信改善策として人気です。車種専用設計のシャークフィン型アンテナなども市販されています。

フェライトコア(ノイズフィルター)

電装品や配線に発生する高周波ノイズを抑制する小物です。電源ハーネスやケーブルにカパッと装着するだけで、電線から放射される不要な電磁波を吸収し、ラジオへの電波障害を軽減できます。通販サイトやカー用品店で数百円~数千円程度で購入可能です。特に後付け電子機器からのノイズ対策に手軽で有効です。

アース強化用ケーブル

ボディアースを強化する太めの導線キットです。エンジンルームとボディを追加のアース線でつないだり、オーディオデッキのマイナスを直接バッテリー端子へ引き直すなど、電気の戻り道を安定させることでノイズ低減や音質向上を狙います。こちらも市販品があり、数千円程度から導入できます。ノイズ対策だけでなくライトの明るさ向上やオーディオ性能アップを目的に施工するユーザーもいます。

普段のメンテナンスでできる予防策

アンテナ周りの点検・清掃

洗車時などにアンテナの状態をチェックしましょう。ポール型アンテナならしっかり根本までねじ込まれているか錆びていないかを確認します。ガラス埋め込み型の場合もアンテナ線の接続部に緩みや汚れがないか見ておきます。汚れがひどい場合は接点部分を清掃しておくことで、接触不良予防になります。

定期的にラジオをつけて異常を早期発見

普段あまりAM/FMラジオを聞かない方も、たまにはラジオをつけて受信状態を確認しましょう。音量を上げてノイズの有無をチェックすることで、配線の緩みや経年劣化による異常に早めに気づくことができます。早期発見できれば大事に至る前に対策が可能です。

電装品追加時の配線処理に注意

カーナビやドラレコなど新たな電装品を取り付ける際は、電源の取り出し方や配線ルートに注意しましょう。既存の配線に割り込ませるときは確実な接続を行い、できればノイズフィルター付きの電源取り出しコードを使うと安心です。配線同士をまとめる際も前述のようにノイズを拾いにくいレイアウトを意識してください。

車両のアースポイントを定期チェック

バッテリーのマイナス端子やエンジン-ボディ間をつなぐアース線が劣化・緩んでいないか確認しましょう。アース不良はノイズのみならず様々な電装トラブルの元になります。増し締めやサビ取りを定期的に行うことが大切です。

消耗部品の交換を怠らない

スパークプラグやオルタネーター用ベルトなど、エンジン周りの消耗品を適切な時期で交換することもノイズ予防につながります。例えばプラグを点火ノイズ対策品(抵抗入りプラグ)にする、劣化したオルタネーターをリビルト品に交換する、といった措置でノイズ発生源そのものを取り除けます。エンジンルーム内の配線ホルダー破損にも注意し、配線がむき出しで他のコード類と接触していないかチェックしましょう。

まとめ

以上、カーラジオのノイズ対策について原因から予防まで解説しました。ノイズの原因は一つとは限らず複合要因の場合もありますが、焦らず一つひとつ潰していけばきっと静かなラジオ環境を取り戻せるはずです。車内で快適にラジオを楽しむためにも、ぜひ本記事の内容を参考にできる対策から実践してみてください。万一どうしても解決できない場合はプロの力を借りて、安全で快適なカーライフを送りましょう。
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