耳を疑うようなクルマ好きにはわからない言動

浅間ヒルクライム(写真・浅間ヒルクライム実行委員会)

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クルマ好きの方なら常識のように、あるいはなんとなく知っている、ということでも、関心の薄い方にとっては未知の世界なのがクルマの世界でもあります。

今回はクルマ好きの方にとって「?」となってしまう言動を取り上げてみましょう。

YOSHIT

しがない古物商。中古車をたまに販売。愛車遍歴は、いすゞPAネロ、ホンダZ360、ランチア・デルタ・インテグラーレ16V、アルピーヌ・ルノーV6ターボ等々、一貫性もなく。現在はルノー・ルーテシア(CLIO4 120TCe)、KTM RC250(2輪)が愛車。旧車、ラテン車に目がないオッサンです。

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Chapter
軽自動車に入れるのは軽油!?
4WDだから夏タイヤでも雪道OK!?
FRだからFFより早い!?
オートマ限定免許でよくないですか?
クルマ好きにとっては常識であっても…

軽自動車に入れるのは軽油!?

よくある勘違いが、ガソリンスタンドでの油種のこと。ハイオク・レギュラー・軽油があるわけですが、この軽油を軽自動車の燃料だと勘違いしている方がたまーにおられます。

ガソリンにくらべて価格が低廉であること、字が一文字「軽」と入ることから、そうした勘違いに結びついてしまうと考えます。

ちなみに、間違えてガソリンエンジン車に軽油を入れてしまった場合は、エンジンをかけないのが吉。多少まざったくらいではすぐには壊れませんが、しかし思わぬ不具合になる可能性が高いので、燃料を抜いてもらい、指定の燃料を入れ直すのが対処法となります。

もちろんクルマ好きの方は「そんなバカな間違いしないよ…」と思うかもしれませんが、こうした事例もあるわけです。今回はそうしたクルマ好きからしたら首をひねってしまう話を挙げてみましょう。

4WDだから夏タイヤでも雪道OK!?

現在流行のSUVモデルは、4WDグレードの場合が多いと思います。また最低地上高も高めの設定になっていますから、走破性能の高さを謳っているモデルも多くあります。なので、なんとなく夏用タイヤでも雪道いけちゃうよ、と過信している方もいるのではないでしょうか。これは非常に危険。

多少の積雪であれば、走れなくもないわけですが、冬場の道路は凍結の恐れが高く、これは4WDだろうとSUVだろうと、夏用タイヤではクルマをコントロールすることができなくなり、滑ります。

逆に、2WD車輛であっても、適切にスタッドレスタイヤやチェーンなどを装備した場合は安定して走ることも可能です。4WDだから大丈夫、という過信・慢心はすぐに捨てて、路面に適したタイヤを履かないと非常に危険なので気をつけてくださいね。

FRだからFFより早い!?

FR、つまりフロントエンジン・リアドライブに拘る方は多いと思います。また某人気コミック/アニメでもFRのAE86などが活躍したことから、FFはダメ、FRこそがスポーツカー、という認識が高いのも事実でしょう。

確かに、クルマの挙動がわかりやすいFR駆動は、操る楽しさに秀でているのも事実です。

しかしながら、現在のFF駆動のスポーツモデルの進化は著しく、余計なプロペラシャフトを持たないため軽量かつ室内も広くでき、また電子制御でトルクステアを抑え、トラクションをしっかりかけて限界の高い走行ができるのです。

ニュルブルクリンクでFF市販車最速を争っている、ホンダ シビックタイプRやルノー メガーヌRSあたりのタイムを見ると時代は変わった…と実感できるのではないでしょうか。

もちろん、FR駆動の楽しさを否定はしませんが。

オートマ限定免許でよくないですか?

現在のスーパースポーツモデルは、マニュアルトランスミッションであっても2ペダルモデルが多く、AT仕様といえなくもない、というモデルが多くあります。また渋滞が多い日本においてはかねてよりATの方が人気があり、AT限定免許も設定されています。

個人的な話ですが、数年前若いスタッフに「クルマの免許はAT限定でよくないですか?いまどきMT乗らないんだから意味ないですよ、合理的じゃないです。」と言われ、うーーーん、となってしまいました。

確かにその通りではあるのですが、やはり40代以上のクルマ好きであれば、クルマはMTじゃないと…という価値観があろうと思います。これに関しては世代や趣向で賛否あろうと思いますが、やはりMT免許は取っておいた方が絶対に良いと私は思います。

クルマ好きにとっては常識であっても…

今回は、クルマ好きだと首をひねってしまう…といった話題をテーマにしましたが、若者のクルマ離れもそうですし、一般的にはクルマに詳しい方は減っているのが事実。あまり過剰に否定したり、マニアックな話をしたりするとかえって「引かれて」しまうかもしれません。

クルマに詳しいんですね、くらいのさりげなさというのも場面においては必要な処世術かもしれません。とはいえ、クルマ好きの仲間とは大いに盛り上がりたいですけどね。くれぐれも口論にならない程度に…。
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