スズキ ジムニーでチューニングとノーマルを比較!こんなに違うの?ブリッツのデモカーでチェックした

ブリッツ BLITZ ジムニー  宮越孝政

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チューニングするためのパーツは世の中にたくさんあるけれど、どのパーツがどのくらい効果をもたらしてくれるかは実感して見ないとわからない。ということで、スズキ ジムニーを購入した編集部員が、アフターパーツメーカーのブリッツからジムニーのデモカーをお借りし、パーツ装着による効果を体感してきました。

文・CarMe編集部/写真・宮越孝政
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あくまでもストリートユースを意識した誰でもマネできる仕様
ジムニー独特のロール感を消してくれるブリッツ製ダンパー

あくまでもストリートユースを意識した誰でもマネできる仕様

良い意味でデモカー然としていない、ブリッツのジムニー。装着されていたパーツは、ブースト圧を制御するPower Con(パワコン)と、スロットル開度をコントロールするThro Con(スロコン)、エアクリーナー、車高調サスと本当に基本的なものだけ。これからチューニングをしたいと思う初心者でも手の出しやすいパーツで構成されていた。

ところが、いざ走り出してみると、パーツ装着による効果は瞬時に感じられた。

特に違いが感じられたのは発進加速で、ノーマルで十分な初速を得ようとするとアクセルを半分以上踏まなくてはならないのに対し、ブリッツのデモカーでは半分以下のアクセル開度で十分に他車を置き去りにする加速を実現していたのである。
Power Con 価格:38,000円

ノーマルのなんとなくモタつくような印象に対し、元気の良い印象になった最大の功労者が、Power Conだ。

難しい改造も必要なく、カプラーオンで装着できるPower Conは、いわゆるタービンのブーストアップをコントロールするブーストコントローラーに近い働きをするパーツで、JB64ジムニーの場合、約13馬力のパワーアップを可能としている。

もちろん純正ECUの制御範囲内でのブーストアップとなっているためクルマへの負担が少なく、チューニング初心者でも安心して手を出せるパーツなのである。
Thro Con 価格:40,000円
もうひとつの電子パーツThro Conは、アクセル開度に対する電子制御スロットルの開き加減を調整することで、レスポンスの向上を実現するもの。

具体的には、燃費よりにセッティングされている電子制御スロットルを、レスポンス重視に変更することで、発進や中間加速のもたつき感を解消してくれるようになるという。その恩恵か、追い越しの場面で、アクセルの開度を3割程度のところから半分より少し奥へ踏んだり、ふみ返したりする場面でのエンジンの反応が良かった。
CARBON POWER AIR CLEANER 価格:39,800円
また、カーボン製シールドが特徴的なエアクリーナーのエアクリーナー(CARBON POWER AIR CLEANER)は、ステンレスメッシュフィルターと、吸入面積を最大にできるM折り円錐形ボディにより、集塵機能と吸入効率を高い次元でバランスさせたパーツ。Power Con 、Thro Con、エアクリーナーが三位一体となって、エンジンフィールを見違えるものに変えていたのである。

私はジムニーを普段のアシに使っているため、街中で追い越しや交差点など、早くその場から脱出したいシーンにはこういった俊敏なエンジンレスポンスが得られるのは、とてもありがたく感じられた。と同時に、帰り道、ノーマルへ乗り換えると、デモカーのレスポンスの良さが恋しくなったほどだ。ちなみに、パーツはそれぞれ単体で購入も可能だが、「Power Thro」というPower ConとThro Conを1つにした商品も用意されている。価格は60,000円。

ジムニー独特のロール感を消してくれるブリッツ製ダンパー

DAMPER ZZ-R (ローダウン仕様) 価格:147,000円
チューニングといえば、サスペンションも忘れてはならない。このデモカーに装着されているのは、DAMPER ZZ-Rという減衰力調整タイプのローダウン仕様。そのダウン量は、フロントで約35mm、リアは約40mmで、バネレートは、フロント2.3kgf/mm、リアに2.5kgf/mmがセットされている。
クロカンSUVらしいスタイリングがジムニー本来の姿だろうが、ローダウンされた姿もスタイリッシュに引き締まっていて好感が持てる。
ローダウンによる効果は、まずステアリングを切ったときに現れた。これまでコンパクトスポーツに乗りなれた身としては、ノーマルでは初期の応答性があいまいに感じられていたのだが、デモカーは初期の応答性、ダイレクト感ともに向上しており、安心感がアップしていたのである。またサス交換による効果は、コーナリング時の姿勢変化も抑えられ、目線がぶれないことも好印象だった。

例えば、ノーマルサスペンションの状態のまま50キロでコーナーに進入するとクタッとロールするのに対し、ローダウン仕様では、ほぼロール感がなくコーナリングしていくので、より乗用車ライクな乗り味を実現している。最初からジムニー独特の乗り味をわかっていて購入するならば良いが、現代のコンパクトカーをイメージしてジムニーに試乗すると、独特のロールに驚くはず。だそれを解消したい人にはこのDAMPER ZZ-Rはおすすめ。車高調としては比較的安価で、減衰力も簡単に調整が可能であるのもありがたい。
今回は、編集部員の愛車をチューニングするなら…というイメージで試乗させて頂いた。ジムニーの弱点ともとれるエンジンフィールや独特のロールをうまく解消していたブリッツのデモカーは、やり過ぎていないところも好印象だった。

また、ブリッツ史上初のリフトアップ向けの車高調も用意。今後のブリッツからの提案が楽しみである。
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