丸目4灯ではないハコスカGT-R、エクサ…個性的なテールランプの国産車5選

ヘッドライトやフロントグリルはクルマが個性をアピールするのに打ってつけのエリアだが、走り去るときに印象的なのはテールランプ。明るさや高さなど様々な法規要件を満たす必要があるため、どうしても「どこかで見た感じ」になりやすい。とはいえデザイナーも工夫を凝らしている。ここでは幅広い時代を俯瞰して、印象的なテールランプを与えられていた5台の国産車を紹介しよう。

文・山本晋也

Chapter
クルマのコンセプトも先を行っていた日産 エクサ
初のロータリースポーツはバンパーで上下2分割
ホンダ ビートのテールランプはS800モチーフ
じつは丸目4灯ではなかったハコスカGT-R
アルファード/ヴェルファイアの流れるウインカー

クルマのコンセプトも先を行っていた日産 エクサ

日産 エクサ

ボディ後半を着せ替えることができ、クーペ仕様とキャノピー仕様を切り替えることができるというコンセプトは先を行くもので、北米では着せ替えボディが認可されたが、日本ではクーペとキャノピーのいずれかに固定した状態で販売された。

そんなユニークなコンパクトカーのテールランプは、ウインカーとブレーキのいずれもがスリット状の意匠となっているもの。カスタム視点でいえばテールランプカバーを標準装備したようなものだが、そのルックスはいかにも個性的でユニーク。なお、ハイマウントストップランプを標準装備したのは、このエクサが日本初だった。エポックメーキングなクルマでもあったのだ。

初のロータリースポーツはバンパーで上下2分割

マツダ コスモスポーツ

マツダが実用化に成功したヴァンケルエンジン、マツダ流にいえば、ご存知「ロータリーエンジン」を搭載したロータリースポーツカーが「コスモスポーツ」。

ほぼ、そのままの姿で帰ってきたウルトラマンの劇中車「マットビハイクル」として使われたほど先進的なルックスだが、テールランプも個性的。スチールバンパーで上下2分割にされたテールランプは、まるでジェットエンジンの噴射口のような印象を与える。

ロータリーエンジンの独特なフィールとあいまって、コスモスポーツの個性を担うディテールとなった。その斬新は、いまも色褪せない。

ホンダ ビートのテールランプはS800モチーフ

ホンダ ビート

(山本晋也撮影)

最近では、すっかり見かけることも少なくなってきたビートは、軽自動車のオープン2シーター。オープンボディのミッドシップ車としては世界初のモノコックボディというのもトピックの一台だ。そのテールランプはホンダが四輪に進出した初期に生み出したオープンカー「S800」のそれをモチーフとしている。

ウインカー、ブレーキ、バックランプの配置や比率はS800と似たイメージにしながら、全体的には丸みを帯びた形状として、キュートに見えるよう甦らせたのは、ビートだけが持つシティコミューター的なライトウェイトスポーツカーというキャラクターにもマッチしている。

じつは丸目4灯ではなかったハコスカGT-R

日産 スカイライン 2000GT 1968年

スカイライン、スカイラインGT-Rといえば丸目4灯テール! というイメージが強く、欠かせないデザイン要素となっているが、じつは初代のスカイラインGT-R、通称「ハコスカGT-R」のテールランプは角目4灯だった。

いや、ハコスカGT-Rの初期モデルでは4灯でもなく、長方形の中にウインカーやブレーキランプをレイアウトしたコンビネーションランプだったのだ。丸目4灯のイメージがついたのは、その後に登場する2代目スカイラインGT-R(通称:ケンメリGT-R)が丸目を並べたテールランプを採用してからだ。

アルファード/ヴェルファイアの流れるウインカー

トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジ 2017年12月

キング・オブ・ミニバン、現行のアルファード/ヴェルファイアに「シーケンシャルウインカー」いわゆる流れるウインカーが採用されたのは2017年12月に実施されたマイナーチェンジのとき(発売は2018年1月)。人気モデルなので見る機会も多そうなものだが、じつはシーケンシャルウインカーが標準装備されているのは最上級グレードで車両価格が700万円を超える「Executive Lounge」系のみ。

他グレードではオプションで選ぶこともできるが、なかなか街で見かける装備ではなかったりする。なお、テールランプの基本的な意匠は通常のウインカー車でも共通だが、シーケンシャルウインカー車ではブレーキランプの点灯範囲が異なるなど、微妙に差別化されている。