日本で生産されているのに、日本で売っていないクルマ6選
更新日:2024.09.09
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現在クルマの生産は基本的に「需要が多いところで行う」という流れになっており、日本車でも海外で生産されているというケースは多い。その中には「日本で生産されているのに、日本では売っていない」というクルマも少なくない。いくつか挙げてみよう。
文・永田恵一
文・永田恵一
トヨタ 4ランナー
日本では現在販売されていないが、かつて人気だったハイラックスサーフは4ランナーの車名で北米で販売され、日本で生産されている。
確かにランドクルーザープラドとクロスする部分もあるのは事実ではあるが、ハイラックサーフの快活なキャラクターにも魅力はあり、価格設定を考えればそれこそSUVブームに乗って日本でも案外売れるような予感もする。
確かにランドクルーザープラドとクロスする部分もあるのは事実ではあるが、ハイラックサーフの快活なキャラクターにも魅力はあり、価格設定を考えればそれこそSUVブームに乗って日本でも案外売れるような予感もする。
レクサス ES200、ES260
日本ではウィンダムの車名で販売されていたレクサスESは2018年から日本でも再びラインナップされるようになり、日本では2.5リッターハイブリッドのES300hのみが販売される。
しかし、北米では3.5リッターV6のES350、中国では2リッターと2.5リッター直4のES200とES260もラインナップされており、中国向けは日本で生産されている。
中国には「排気量よりも見た目の豪華さをリーズナブルな価格で欲しい」というユーザーも多く2リッター直4もラインナップされているが、日本でも中国ほどではないにせよそういった需要に向けた2.5リッター直4があってもいいのかもしれない。
しかし、北米では3.5リッターV6のES350、中国では2リッターと2.5リッター直4のES200とES260もラインナップされており、中国向けは日本で生産されている。
中国には「排気量よりも見た目の豪華さをリーズナブルな価格で欲しい」というユーザーも多く2リッター直4もラインナップされているが、日本でも中国ほどではないにせよそういった需要に向けた2.5リッター直4があってもいいのかもしれない。
レクサス GX
ランドクルーザープラドのレクサス版で4.6リッターV8を搭載する、ランドクルーザーに対するレクサス LXのような存在だ。
日産 フェアレディZ ロードスター
日本で販売されるフェアレディZはクーペだけだが、北米などでは日本では絶版となったオープンのロードスターも日本で生産され販売されている。
日本ではフェアレディZが月に100台も売れていないのを考えるとロードスターを再び日本で販売するというのは困難だと思うが、日本でも売っていたものが海外でしか買えないというのも日本人としては少し悔しい。
日本ではフェアレディZが月に100台も売れていないのを考えるとロードスターを再び日本で販売するというのは困難だと思うが、日本でも売っていたものが海外でしか買えないというのも日本人としては少し悔しい。
日産 パトロール/アルマーダ、インフィニティ QX80
かつて日本でも販売されていたサファリの現代版で、トヨタでいえばパトロールとアルマーダはランドクルーザー(パトロールは主に中東向け、アルマーダは主に北米向け)、QX80はレクサスLXに相当し、5.6リッターV8エンジンを搭載。
今の日産に期待するのは無理なのかもしれないが、日本市場の活性化のためにも導入されたら嬉しい1台だ。
今の日産に期待するのは無理なのかもしれないが、日本市場の活性化のためにも導入されたら嬉しい1台だ。
インフィニティ Q60
日本で販売されるスカイラインセダンの2ドアクーペで、セダンと一緒に日本で生産されている。
北米では日本でまだ搭載車がない300馬力と400馬力の3リッターV6ターボを搭載するなど注目ポイントが多い上に、日本車でこの種の2ドアクーペはレクサス RCくらいしかないことを考えると、日本への導入を強く期待したい1台だ。
北米では日本でまだ搭載車がない300馬力と400馬力の3リッターV6ターボを搭載するなど注目ポイントが多い上に、日本車でこの種の2ドアクーペはレクサス RCくらいしかないことを考えると、日本への導入を強く期待したい1台だ。
このように「日本で生産しているのに日本で買えないクルマ」には魅力的なものも多く、売れないリスクはあるにせよ日本で生産されているのだから、日本での販売も期待したいところだ(どうしても欲しいなら特に円高の時に並行輸入で買うという方法もある)。
永田恵一
1979年生まれ。26歳の時に自動車評論家 国沢光宏氏に弟子入りし、3年間の修業期間後フリーランスに。得意分野は豊富なクルマの知識を生かせる原稿。自動車メディア業界には数少ないこの世代のフリーランスとして、歩みは遅いが着実に前進中。愛車はトヨタ86、V12エンジン搭載のトヨタセンチュリー、スバル製のサンバートラック、スズキグラストラッカー(250㏄のバイク)と、雑食というか好みがよく分からないメンバーと暮らしている(笑)。