軽自動車とコンパクトカーの年間維持費ってどれくらい違うの?
更新日:2024.09.09
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小回りが利いて運転しやすく、維持費も抑えられるクルマといえば、「軽自動車」もしくは「コンパクトカー」が思い浮かびますよね。最近では、新車・中古車市場ともに高額な軽自動車も増えており、コンパクトカーのほうが安いなんてことも…。車両購入の際には、どちらが本当にお得なのか迷うところです。今回は、それぞれの年間維持費について調べてみました。
文・吉川賢一
文・吉川賢一
車の維持費というと?
クルマをにかかる費用で大きいのは車両購入費です。それだけに、多くの方もどれぐらいの頭金を用意すれば、家計を圧迫せずにクルマを購入できるか考えると思います。しかしクルマは購入したあとも、ガソリン代に各種税金、整備費用など、いろいろとお金がかかります。
それら年間にかかる維持費を、軽自動車とコンパクトカーに分けて考えてみましょう。なお、ここでは車両の代金(ローンなど)は含みません。
以下が、クルマを維持するために年間に必要な費用です。
①自動車税
②重量税
③自賠責保険
④自動車任意保険
⑤車検費用
⑥点検費用
⑦燃料代
⑧駐車場代
⑨タイヤや消耗品にかかる費用
それら年間にかかる維持費を、軽自動車とコンパクトカーに分けて考えてみましょう。なお、ここでは車両の代金(ローンなど)は含みません。
以下が、クルマを維持するために年間に必要な費用です。
①自動車税
②重量税
③自賠責保険
④自動車任意保険
⑤車検費用
⑥点検費用
⑦燃料代
⑧駐車場代
⑨タイヤや消耗品にかかる費用
軽自動車とコンパクトカーのハード面から見た違い
軽自動車は、運輸省の省令や道路運送車両法などによって、ボディサイズは長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2m以下、エンジン排気量は660㏄以下と規定されています。
一方、コンパクトカーには、明確な定義はありません。一般的には、長さ4.2m以下、幅1.7m以下で、エンジン排気量が1.5L以下のハッチバックやトールワゴンタイプの車を指すことが多いようです。ナンバーは、小型乗用車を指す5ナンバーで、車検証の区分も小型車となっている車種がほとんどです。
軽自動車とコンパクトカーの違いは、「ボディの大きさ」「エンジンのパワー」「乗車定員」など。室内の広さに関しては、トールワゴンタイプなどもあるので、一概にはどちらが良いとはいえません。
エンジンパワーは、排気量の違いからも分かるように、コンパクトカーのほうが上回っています。実際に軽自動車とコンパクトカーに乗り比べてみると、コンパクトカーのほうがエンジンパワーが大きく、中間加速や高速巡航に優れることは誰でもわかると思います。運転したときの安心感も、コンパクトカーのほうに軍配が上がるかもしれません。
一方、コンパクトカーには、明確な定義はありません。一般的には、長さ4.2m以下、幅1.7m以下で、エンジン排気量が1.5L以下のハッチバックやトールワゴンタイプの車を指すことが多いようです。ナンバーは、小型乗用車を指す5ナンバーで、車検証の区分も小型車となっている車種がほとんどです。
軽自動車とコンパクトカーの違いは、「ボディの大きさ」「エンジンのパワー」「乗車定員」など。室内の広さに関しては、トールワゴンタイプなどもあるので、一概にはどちらが良いとはいえません。
エンジンパワーは、排気量の違いからも分かるように、コンパクトカーのほうが上回っています。実際に軽自動車とコンパクトカーに乗り比べてみると、コンパクトカーのほうがエンジンパワーが大きく、中間加速や高速巡航に優れることは誰でもわかると思います。運転したときの安心感も、コンパクトカーのほうに軍配が上がるかもしれません。
軽自動車とコンパクトカーの維持費を比較
では、軽自動車とコンパクトカーの維持費を比較してみましょう。ここでは、わかりやすくするために、いずれもエコカー減税の適用なしをベースにしています。
①自動車税
自動車税は年に1回支払います。軽自動車は10,800円、コンパクトカーは34,500円です。
②重量税
重量税は、継続車検時の金額です。支払いは2年に1度です。軽自動車は、一律6,600円で、1年なら3,300円です。コンパクトカーは、車体の重さによって変わってきますが、1トン〜1.5トン以下なら、2年で24,600円、1年で12,300円となります。
③自賠責保険
自賠責保険は、平成29年4月1日以降の12カ月契約の場合、軽自動車は15,130円、コンパクトカーは15,520円です。実際には、車検時に支払うため、25か月ごとの支払いになります。
④自動車任意保険
車種や年齢、契約内容などによって異なってきます。ここでは、26歳以上、エコノミータイプの車両保険で金額を設定しています。
⑤車検費用
車検費用には、車両の点検・検査に加えて、ブレーキオイルや消耗工材料の交換などを含めた整備費用がかかります。これは、どこで行なうかによっても変わってきますが、大体の目安金額を入れています。また、印紙代や継続検査手続き料もかかります。
⑥点検費用
法定点検は、年に1回受けなくてはいけない定期点検整備です。費用に加えて整備費がかかる場合もあります。今回は軽自動車はスズキ ワゴンR、コンパクトカーはトヨタ ヴィッツで比較しました。毎月600km走行、ガソリン代は150円/Lで計算しています。
⑧駐車場代
場所によっても変わってきますが、コンパクトカーと軽自動車で費用に違いはないので、ここでは月に6,000円、年間72,000円を入れています。
⑨タイヤや消耗品にかかる費用
タイヤなどの消耗品については、どういったものをどのくらい使用するかでも変わってきます。一応の目安として、タイヤの費用を入れています。軽自動車とコンパクトカーではタイヤの大きさが変わってきます。タイヤの価格は、同メーカー、同じ商品を選んで比較しています。
①自動車税
自動車税は年に1回支払います。軽自動車は10,800円、コンパクトカーは34,500円です。
②重量税
重量税は、継続車検時の金額です。支払いは2年に1度です。軽自動車は、一律6,600円で、1年なら3,300円です。コンパクトカーは、車体の重さによって変わってきますが、1トン〜1.5トン以下なら、2年で24,600円、1年で12,300円となります。
③自賠責保険
自賠責保険は、平成29年4月1日以降の12カ月契約の場合、軽自動車は15,130円、コンパクトカーは15,520円です。実際には、車検時に支払うため、25か月ごとの支払いになります。
④自動車任意保険
車種や年齢、契約内容などによって異なってきます。ここでは、26歳以上、エコノミータイプの車両保険で金額を設定しています。
⑤車検費用
車検費用には、車両の点検・検査に加えて、ブレーキオイルや消耗工材料の交換などを含めた整備費用がかかります。これは、どこで行なうかによっても変わってきますが、大体の目安金額を入れています。また、印紙代や継続検査手続き料もかかります。
⑥点検費用
法定点検は、年に1回受けなくてはいけない定期点検整備です。費用に加えて整備費がかかる場合もあります。今回は軽自動車はスズキ ワゴンR、コンパクトカーはトヨタ ヴィッツで比較しました。毎月600km走行、ガソリン代は150円/Lで計算しています。
⑧駐車場代
場所によっても変わってきますが、コンパクトカーと軽自動車で費用に違いはないので、ここでは月に6,000円、年間72,000円を入れています。
⑨タイヤや消耗品にかかる費用
タイヤなどの消耗品については、どういったものをどのくらい使用するかでも変わってきます。一応の目安として、タイヤの費用を入れています。軽自動車とコンパクトカーではタイヤの大きさが変わってきます。タイヤの価格は、同メーカー、同じ商品を選んで比較しています。
車検のある年の1年間の維持費の例を表にすると、以下のようになります。
軽自動車 | コンパクトカー | |
自動車税 | 10,800 | 34,500 |
重量税 | 3,300 | 12,300 |
自賠責保険 | 15,130 | 15,520 |
自動車任意保険 | 55,250 | 84,250 |
車検費用 | 46,460 | 49,700 |
点検費用 | 9,300 | 9,800 |
燃料代 | 40,419 | 54,000 |
駐車場代 | 72,000 | 72,000 |
タイヤ代など | 9,200 | 16,800 |
合計 | ¥261,859 | ¥348,870 |
軽自動車とコンパクトカーの維持費を比較すると、軽自動車のほうがかなり安いことがわかりました。
まず自動車税が3倍以上かかるのが大きく、車検時に支払う重量税や自賠責保険、車検費用も異なります。燃費や消耗品などは、車種によって、使用するものの品質によって異なってきますが、同じレベルのもので比較すると、軽自動車のほうがコスパに優れていると言えますね。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。