軽自動車と普通車の年間維持費ってどれぐらい違うの?

現在の軽自動車は、広い車内空間と充実した装備で、ひと昔前のネガティブなイメージはほぼ払拭されてきています。また維持費の安さも魅力の一つでしょう。では、軽自動車の維持費は実際どれくらい安いのか、普通車と比較してみましょう。
取得税、重量税、自動車税など…税金について
購入時にかかる『取得税と重量税』
軽自動車の相場はおおよそ150万円前後、人気車種ともなれば、中古でも価格はあまり落ちません。一方、軽自動車と変わらないサイズの普通車、いわゆるコンパクトカーの新車価格は150〜200万円ほど。中古になるとそれよりも安く手に入れることができます。
となると、どちらを買えば良いのか迷ってしまいますね。しかし、維持費を計算すると軽自動車有利なことがわかってきます。
たとえば、購入時にかかる税金に取得税と重量税があります。こちらは軽自動車と普通車でどれくらい差があるのでしょうか?
まず重量税ですが、軽自動車が7,500円。普通車は1.5t以下で22,500円になります。
取得税は、軽自動車が2%、普通車が3%が基本です。ただし、エコカーには減税と中古特例があり、車種によって異なります。また、中古車の場合は残価率を使うため、計算が少しややこしいので今回は割愛させていただきますが、基本は前述した軽自動車が2%、普通車が3%です。
年に一度の支払いだけど気になる!『自動車税』
軽自動車と普通車の維持費の比較で、もっとも気になる部分と言えば自動車税の違いではないでしょうか?
軽自動車の自動車税は、一律10,800円。普通車は排気量によって変わりますが、もっとも安い(排気量1.0L以下)場合で29,500円。コンパクトカーで主流の排気量1.0〜1.5Lの場合で34,500円。1.5〜2.0Lの場合で39,500円。2.0L以上になると、4万円を超えてしまいます。
年に1度の支払いですが、排気量以上に差があることがわかります。
しかも憧れのスポーツカーなどは、排気量3.0L以上のモデルがざら、それに加えて燃費を意識しているわけでもないので、スポーツカーに乗っているだけで「あの人はお金持ちなんだろうな」と思ってしまいますよね。
税金より差が出る!? 燃費について
年間の走行距離によっては、税金よりも大きな差になるのが燃費です。
普通車でもハイブリッドや1.5L以下で燃費を意識したモデルであれば、実燃費も20km/L以上と軽自動車にも迫る燃費を叩き出してくれます。
「軽自動車=燃費が良い」というイメージがありますが、じつはこれは最近の話で、ひと昔前の軽自動車であれば10km/Lに満たないモデルも珍しくはありませんでした。
これは、エンジンが非力なためドライバーが多くアクセルを踏んでしまうことが要因。そのため、カタログ燃費と実燃費が大きく乖離していたのです。
しかし、現在は燃費性能が取得税にも関係するため、軽自動車やコンパクトカーは低燃費を目指して設計されています。