17インチと18インチでタイヤサイズが選べるならどちらがいい?
更新日:2024.09.17
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クルマの購入の際、「オプションでインチアップできますよ」とか、「タイヤはどちらがいいですか?」などと聞かれたこと、ありませんか?多くの市販車は、オプション料金を追加することで標準よりも大きなサイズを選択できるようになりますが、格好を優先してサイズ選びを行うと、痛い目にあってしまうこともあるので注意が必要です。
文・赤井福
文・赤井福
インチアップは偉くない
皆さんは、タイヤのインチアップに対して、”高級”とか”偉い”という印象をもっていませんか?
確かに、ホイールインチを上げてタイヤを低扁平にすることで、見た目の良さは向上します。さらに剛性が上がることで、ステアリングに対するレスポンスや制動力などが高まります。
しかしながら、インチアップすることによるネガティブもあります。乗り心地が悪くなり、燃費も悪化、縁石にホイールをぶつけるリスクも高くなります。また、低扁平タイヤは価格が高く、購入時はもちろん維持費に関するコストアップにもつながります。
このようにインチアップは、一概に良いことばかりではないので、自分のクルマに求めるこだわりによって、選ぶ必要がでてくるのです。
確かに、ホイールインチを上げてタイヤを低扁平にすることで、見た目の良さは向上します。さらに剛性が上がることで、ステアリングに対するレスポンスや制動力などが高まります。
しかしながら、インチアップすることによるネガティブもあります。乗り心地が悪くなり、燃費も悪化、縁石にホイールをぶつけるリスクも高くなります。また、低扁平タイヤは価格が高く、購入時はもちろん維持費に関するコストアップにもつながります。
このようにインチアップは、一概に良いことばかりではないので、自分のクルマに求めるこだわりによって、選ぶ必要がでてくるのです。
見た目とスポーティな乗り味にはインチアップを
タイヤの外径が変わってしまうと、メーター誤差が大きくなり、車検に通らなくなるので、インチアップをしても外径は変えません。つまりインチアップとは、ホイールが大きくなり、タイヤが薄くなることになります。
クルマを側面から見たときに、タイヤの占める割合をできるだけ小さくして、ボディとホイールを目立たせることは、ドレスアップの第一歩です。
また前述したように、見た目のカッコよさに加えて、スポーティな走行を好まれる方にはインチアップは適しているといえるでしょう。
クルマを側面から見たときに、タイヤの占める割合をできるだけ小さくして、ボディとホイールを目立たせることは、ドレスアップの第一歩です。
また前述したように、見た目のカッコよさに加えて、スポーティな走行を好まれる方にはインチアップは適しているといえるでしょう。
しっとり優雅に乗りたいときはインチダウンを
レクサスでの営業マン時代、多くの購入者はオプションで用意されているのだから”良いもの”なのだろうという考えで、タイヤのインチアップを希望していました。
しかし、それまで乗ってきた愛車のタイヤが60や55扁平などの比較的厚めのタイヤだった際には、オプションのインチアップはおすすめしませんでした。なぜなら、新しく購入されるクルマのタイヤを40や35扁平にしてしまうと、乗り心地が大きく変わり、多くの不満をいただくことがわかっていたからです。
クルマに乗り心地を求める方は多くいらっしゃいます。その乗り心地とは地面からの突き上げが少なく、マイルドで柔らかい乗り心地です。国産の大型セダンに乗っている方には、その傾向が強く出ていたと思います。
柔らかく、しっとりとした走行を希望される方には、インチアップはお勧めできません。扁平率が高めのタイヤで重厚なドライブを楽しみましょう。
しかし、それまで乗ってきた愛車のタイヤが60や55扁平などの比較的厚めのタイヤだった際には、オプションのインチアップはおすすめしませんでした。なぜなら、新しく購入されるクルマのタイヤを40や35扁平にしてしまうと、乗り心地が大きく変わり、多くの不満をいただくことがわかっていたからです。
クルマに乗り心地を求める方は多くいらっしゃいます。その乗り心地とは地面からの突き上げが少なく、マイルドで柔らかい乗り心地です。国産の大型セダンに乗っている方には、その傾向が強く出ていたと思います。
柔らかく、しっとりとした走行を希望される方には、インチアップはお勧めできません。扁平率が高めのタイヤで重厚なドライブを楽しみましょう。
スタッドレスタイヤはインチダウン必須
これから迎える冬の時期、スタッドレスタイヤを履かれる方も多いと思います。その際、雪面でのグリップ力や制動力を確保するためのスタッドレスタイヤは、夏タイヤのサイズに合わせるのではなく、”そのクルマが履ける一番小さいホイールインチで選ぶ”ことをおすすめします。
一般的にインチダウンすると、タイヤの接地幅は狭くなります。しかしスタッドレスタイヤの場合は、接地面圧は大きくなる細いタイヤのほうが高く雪面にグリップします。雪面が凸凹のある場合でも、扁平率の高いタイヤがショックを吸収してくれますし、轍にハンドルを取られにくくなる効果もあります。
車種やグレードによって、装着できる最小サイズは変わりますが、スタッドレスはインチダウンしたほうが、安全面でも購入時の価格面でも有利なのです。
一般的にインチダウンすると、タイヤの接地幅は狭くなります。しかしスタッドレスタイヤの場合は、接地面圧は大きくなる細いタイヤのほうが高く雪面にグリップします。雪面が凸凹のある場合でも、扁平率の高いタイヤがショックを吸収してくれますし、轍にハンドルを取られにくくなる効果もあります。
車種やグレードによって、装着できる最小サイズは変わりますが、スタッドレスはインチダウンしたほうが、安全面でも購入時の価格面でも有利なのです。
一概には、大小どちらが優れているとは言えないタイヤのインチサイズは、自分がどんなクルマに仕上げたいかによって選ぶと良いでしょう。価格が高い=良いかも、という判断はしないことです。
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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。
文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。