ミニバンやコンパクトカーにも!? D型ハンドルを現行で採用しているクルマ5選

D型ハンドルとは、完全な円形ではなくアルファベットのDのような形をしていることからその名がつきました。直進方向にハンドルを持つと直線部分が下になり、元々はドライバーの空間が狭いレーシングカー用のハンドルでした。しかし近年ではスポーツカーやミニバンなどにも幅広く採用されています。そんなD型ハンドルを現行で採用するクルマをご紹介しましょう。

文・杉山敬太

Chapter
フェラーリ 全車種
メルセデス・ベンツ AMG各種
スバル WRX、レヴォーグ
ホンダ S660
日産 セレナ、ノート

フェラーリ 全車種

フェラーリ 488 GTB D型ステアリング

D型ハンドルは、やはりスーパーカーに多く採用されています。その中でもフェラーリのD型ハンドルはレーシングカーの設計を踏襲した本格的な雰囲気が漂います。

ハンドル上部にはシフトインジケーターLEDが備わっているなど、まさにF1を彷彿とさせるデザインとなっており、ハンドルを握るだけでドライバーをその気にさせてくれそうです。

メルセデス・ベンツ AMG各種

メルセデス・ベンツ AMG D型ハンドル

メルセデス・ベンツの中でもハイパフォーマンスモデルであるAMGの名がつく車種には「AMGスポーツステアリング」と呼ばれるD型ハンドルが採用されています。シンプルながらも高級感とスポーツ感を両立させたデザインとなっています。

メルセデス・ベンツのオフィシャルサイトによれば、従来よりも小径なD型ハンドルを採用することで、ハンドリングをよりダイナミックにすることができ、クルマとの一体感を高めることが目的のようです。

確かに、AMGのモデルはステアリングギアに可変レシオが組み込まれているため、ハンドル操作がクイックになっており、D型ハンドルの方が機敏な操作に優れているのかもしれません。

スバル WRX、レヴォーグ

スバル WRX STI D型ハンドル

外国車のみならず、最近では国産のスポーツカーにもD型ハンドルが純正で採用されています。特にスバルは早くからスポーツタイプのモデルにD型ハンドルを取り入れてきました。

一昔前まではカスタムとして取り替えなければ手に入らなかったD型ハンドルは、取り付け時にエアバックを外さなければいけません。そのため安全面での問題が生じ、社外ハンドルでは保険会社の補償を受けられないという問題もありました。

しかし、純正で採用されることによりエアバックをつけたままD型ハンドルを楽しむことができ、安全性とスポーツ性の両立が実現されました。

ホンダ S660

ホンダ S660 α D型ハンドル

軽自動車の純正ハンドルでD型ハンドルを採用したのは、S660が初めてではないでしょうか。

D型ハンドルはその形状から運転手の太腿辺りに空間を作ることができ、乗り降りのしやすさを考えた設計となっています。S660は軽自動車の規格であることから運転席が非常に狭いため、他のスポーツカーと比べてD型ハンドルの恩恵をより感じることができそうです。

さらに、マニュアルミッションのクルマではクラッチ操作を行う際、左足を頻繁に動かすためD型ハンドルとの相性が良いと言えます。

日産 セレナ、ノート

日産 セレナ D型ハンドル

これまでスポーツカーばかりを紹介してきましたが、日産はミニバンやコンパクトカーのハンドルにもD型ハンドルを採用しています。乗用車にD型ハンドルがついていることに違和感を覚える人は多いと思います。

しかし、実用面では視覚的にハンドル位置がわかりやすいといったメリットがあります。さらに自動運転を推し進めている日産としては、丸型ハンドルと差別化を図ったデザインのハンドルを採用することで、先進技術をアピールする効果を狙っているのではないでしょうか。

今後は他のメーカーでもD型ハンドルを採用したクルマが増えると予想できます。