AT限定免許でパドルシフトって使っていいの?
更新日:2024.09.09
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スポーツカーや、スポーツバージョンのクルマについているパドルシフト。MT車のようにシフトチェンジを繰り返すことで、運転をより楽しむことができ、燃費の向上も期待できるパドルシフトですが、でもこれって「自分はAT限定免許なんだけど、いいんだっけ?」って思ったこと、ありませんか?
文・吉川賢一
※ 2018年8月28日時点
文・吉川賢一
※ 2018年8月28日時点
パドルシフトとは?
パドルシフトとは、パドルスイッチとも呼ばれ、ハンドルの左右に付いているレバーのようなスイッチです。元々は、「シフト操作の時間短縮」と「操作ミス低減による安全性の向上」を目的に、1980年代後半にF1のフェラーリに搭載されたのが始まりです。
現在、パドルシフトは、意のままにシフトチェンジする感覚が味わえるとして、一般の自動車にも広く採用が広がってきています。
現在、パドルシフトは、意のままにシフトチェンジする感覚が味わえるとして、一般の自動車にも広く採用が広がってきています。
パドルシフトにMT免許は必要?
もちろん、パドルシフト車を運転するのにMT車の免許は必要ありません。AT車の定義は、「クラッチのない2ペダル式の自動車」ですので、クラッチペダルがなくてクラッチ操作が不要なAT車に付いたパドルシフトは、AT限定免許で運転できます。
AT限定免許は、1991年からスタートをし、2016年には、運転免許証の新規取得者の約6割がAT限定免許証を取得しています。日本では乗用車販売台数の約99%がAT車であり、その割合からするとAT限定免許証の割合が約6割というのは意外にも感じますが、仕事の上でMT車を使う可能性がある方や、いつかはMT車に乗ってみたい、というドライバーを中心に、MT免許を取得している方がまだまだ多いようです。
AT限定免許は、1991年からスタートをし、2016年には、運転免許証の新規取得者の約6割がAT限定免許証を取得しています。日本では乗用車販売台数の約99%がAT車であり、その割合からするとAT限定免許証の割合が約6割というのは意外にも感じますが、仕事の上でMT車を使う可能性がある方や、いつかはMT車に乗ってみたい、というドライバーを中心に、MT免許を取得している方がまだまだ多いようです。
パドルシフトの使い方
パドルシフトがステアリングの横についているのは、ハンドルから手を放さずにシフトチェンジをするためです。通常走行時、あらかじめプログラミングされたシフトスケジュールは、感覚と合わないことがあります。
例えば、下り坂でエンジンブレーキをかけたい時、パドルシフトを使えば、シフトダウンの減速を得たいときにすぐに効かせることができ、ステアリングから手を離さずとも、強めの減速が思いのままに調整できます。これにより、ブレーキパッドの消耗を防ぎ、かつ長い下り坂で起きやすいフェード現象やヴェイパーロック現象を回避することができます。
一方、素早く加速したい時には、パドルシフトで一段二段とギアを下げることで、エンジン回転をコントロールできます。スポーツ走行の際には、パドルシフトを使用することで自分の意志でシフトの上げ下げをし、運転を楽しむことができます。
例えば、下り坂でエンジンブレーキをかけたい時、パドルシフトを使えば、シフトダウンの減速を得たいときにすぐに効かせることができ、ステアリングから手を離さずとも、強めの減速が思いのままに調整できます。これにより、ブレーキパッドの消耗を防ぎ、かつ長い下り坂で起きやすいフェード現象やヴェイパーロック現象を回避することができます。
一方、素早く加速したい時には、パドルシフトで一段二段とギアを下げることで、エンジン回転をコントロールできます。スポーツ走行の際には、パドルシフトを使用することで自分の意志でシフトの上げ下げをし、運転を楽しむことができます。
幅広い機種に広がるパドルシフト
変速ギアを持たないCVTにもパドルシフトが装備されています。CVTであっても、疑似的に6~7速のギアを作り出し、パドルシフトでシフトの上下変更を行い、MT車のようなダイレクトな運転感覚を楽しむことができます。
ホンダ N-ONE、トヨタ カローラ、スズキのスイフト、ホンダのフィットRS、スバル インプレッサスポーツ、日産 スカイラインとフーガのTYPE-S、メルセデス・ベンツでは全機種、といった広い車種でパドルシフトが搭載されています。
ホンダ N-ONE、トヨタ カローラ、スズキのスイフト、ホンダのフィットRS、スバル インプレッサスポーツ、日産 スカイラインとフーガのTYPE-S、メルセデス・ベンツでは全機種、といった広い車種でパドルシフトが搭載されています。
マニュアルミッションを使いこなす印象とはまた違いますが、AT車でありながらMT車の醍醐味の人車一体感を、安全にかつ確実に得ることができます。また、燃料の節約による燃費の向上も期待できますので、ぜひ積極的に活用してみましょう。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。
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