日本で最初の4輪駆動車は?

4輪駆動車とは?

林道

4輪駆動車とは、四輪すべてが駆動輪として機能する車のことを指します。悪路や雪道に強く、SUVに特化した機能というイメージも少なからずあるため、SUVに求められる絶対条件と考えているユーザーは、いまでも一定数存在します。

その一方で、最近では舗装路でのトラクションやグリップの最適化を図るために、セダンやスポーツカーといったオンロード向けの車でも4輪駆動が採用されることは当たり前となっています。

また、4輪駆動はドライバーが任意で駆動方式を切り替えられる「パートタイム式」と、常に4輪に駆動力が伝わる「フルタイム式」に大別することができます。

一般的には、悪路走破性を求めるのがパートタイム式、走行安定性を求めるものがフルタイム式といえるでしょう。

日本最初の4輪駆動車

九五式小型乗用車

※NPO法人 防衛技術博物館を創る会 プレスリリースより

日本最初の量産4輪駆動車は、1936年に生産が開始された「九五式小型乗用車」です。1932年に設立された日本内燃機が、陸軍の支持により開発した車で、第二次世界大戦では主力乗用車として使用されました。

車名は、くろがね四輪起動車で、通称「くろがね四起」と呼ばれました。

くろがね四起のスペックは?

くろがね四起には、1.4L(1.2L、1.3Lもあり)のV型2気筒OHVの空冷エンジンが搭載されていました。その最高出力は、33ps/3,300rpmとされています。

ボディサイズは、全長3,550mm×全幅1,250mm×全高1,500mm、ホイールベース2,000mmという記述が残っていますが、なにぶん手作りだったため、車両によって若干の違いはあったようです。

世界で最初の量産小型4輪駆動車としても知られる、くろがね四起の生産台数は約4,800台(1936〜1944年)。しかし、戦後は復興のため改造をして使い潰されたため、現存する車両は少なくなっています。

幻の車を修復

日本国内に現存するのは、石川県小松市の日本自動車博物館に所蔵される1台のみと思われていた、くろがね四起ですが、2014年、京都の修理工場(日工自動車)に現存車があることがわかり、「NPO法人 防衛技術博物館を創る会」がほぼスクラップの状態から復元。約60年の時を超えて実走に成功しています。

このくろがね四起も戦後に活躍した1台だったのでしょうか。そんな古い車が現代まで残り、エンジンをかけて走行するというのは感慨深いものがありますね。

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