GT-Rが水浸しになりながら走行…冠水路を走る際の注意点とは?

雨 走行

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近年、気候が変化しており、夏場では急激なゲリラ豪雨に見舞われることも多くありますね。日本の排水インフラは優れているとはいえ、処理が追いつかないほどの豪雨であれば冠水しますし、排水の弱いところは冠水ポイントともなってしまいます。こうした状況をクルマで走る際、どのような点に注意すればいいのでしょう?
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GT-Rが冠水路を走行…
要注意!冠水路を走る際の注意点…
冠水路に遭遇したら心がける事

GT-Rが冠水路を走行…

要注意!冠水路を走る際の注意点…

皆さんの地元でも、強い雨の日に”冠水しやすい”箇所があると思います。アンダーパスなど、少し掘り下げられたような箇所でその傾向が強くなります。

また、そういった道路が冠水していると、深さがわかりにくいケースもあり、気が付いた時には冠水路に飛び込んでしまった、なんてこともあるかもしれません。クルマは年々高性能化しているとはいえ、エンジンが水に弱いことには変わりありません。

では、どのような点を注意すべきなのでしょうか。

まず、マフラーへの浸水です。マフラーの排気口は、地面から20cmほどの位置に配されています。ドライバーが思うより低い位置にあり、もしこの排気口が、水で蓋をされた場合エンジンが停止する可能性があります。

エンジンはご存じのように吸気、圧縮、燃焼・膨張、排気というサイクルを行って出力していますので、この排気が封じられることによって吸気ができなくなり停止します。

ちょっとした冠水路であれば(徐行が大前提ですが)、回転数を上げて排気を強くすることで回転を保つことができるかもしれません。しかs、AT車の場合は、ブレーキを使用しながら回転数を確保することになるので、そこも要注意かもしれませんね。
そしてもうひとつ要注意なのが、吸気口からの浸水です。これは深い冠水路に突入してしまった場合に、もっとも懸念されることです。

吸気口から浸水した場合にまずいのは”エンジン内部に水が入る”こと。エンジンは前述のように、吸入後に圧縮を行いますが、大量に水が入ってしまった場合、水が圧縮できないために「ウォーターハンマー現象」が発生します。そうなるとコンロッドが曲がったり、ピストン&シリンダー壁が破損するなどの大ダメージを受ける可能性があります。

たまに川を渡るRV車の動画などを見ることがありますが、あれはシュノーケルなどを装備して、吸排気をしっかり確保しているからこそ可能な芸当。ノーマルのクルマでは到底不可能なのです。

またクルマは電装パーツの塊でもあります。浸水した場合に予期せぬダメージ、破損となる可能性も。よく水没車が「全損扱い」になってしまうのはこのようなダメージを受けることからです。

冠水路に遭遇したら心がける事

もしも冠水してそうな箇所に差し掛かってしまったら、無理に進むより戻ったほうが得策です。もちろん周囲や後続の交通事情も勘案した上での判断が必要になりますが、リスク回避を心がけてください。

また、もしも冠水路に入ってしまった場合、マフラーからの浸水を避ける意味で、回転数を確保しながら低速で脱出を心がけましょう。前述のようなウォーターハンマー等でエンジンが停止した場合には、すみやかに車内からの脱出をしてください。

そのような状況下ではドアは水圧で開かないでしょうから、電装が生きているならばウインドウを下げる、動かなければ割って脱出ということになります。またフロントにエンジンルームがある場合はリアが浮き気味になりますから、リアのドアからの脱出のほうが容易になる可能性があります。

現在、気候の変化やインフラの老朽化による不測の事態といったことから、いつ自身が見舞われるかわからない危機といえるのがこの冠水被害。

このような緊急時に冷静な対処というのはなかなか難しいかもしれませんが、こうした予備知識があるだけでも、少し助けになるかもしれませんね。
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