洗車等でエアインテークに水などが入っても大丈夫なの?
更新日:2024.09.09
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最近では減ってきましたが、昔のターボ車等のボンネットには、エアインテークダクトが必須といえました。いわばエンジンルームへ通じる穴ともなっており、当然、洗車をすれば、そこからシャンプー液等が入ってしまいます。そのままで、エンジンルームに問題はないのでしょうか?
ボンネットのダクトへの浸水…これって洗車時に気を付けるべきなの?
2017年現在は少なくなりましたが、かつてのターボ車にはボンネット上のエアインテークダクトが多くみられました。またモータースポーツのホモロゲーションモデル等は、冷却効果を狙った(あるいはイメージさせた)ダクトが複数開けられています。
しかし、そうした冷却効果を狙ったダクトだけに、そこからエンジンルームへのアクセスはとても簡単にできてしまうのも事実。雨の日はもちろん、洗車時など、エンジンルームに水やシャンプー液が思いっきり入ってしまいますが、これは気を付けるべきなのでしょうか。
しかし、そうした冷却効果を狙ったダクトだけに、そこからエンジンルームへのアクセスはとても簡単にできてしまうのも事実。雨の日はもちろん、洗車時など、エンジンルームに水やシャンプー液が思いっきり入ってしまいますが、これは気を付けるべきなのでしょうか。
ダクトに水やシャンプー液が入っても大丈夫?
皆さんご存知かと思いますが、結論からいえば洗車時にシャンプー液や水がダクトに入っても、なんら心配することはありません。
ボンネット上のダクトは、多くがエンジン上部に設置されたインタークーラーを冷却、熱の放出を行うために装備されています。そのため、このダクトから水が進入することはメーカーも想定済み。入った水も下に抜けていく構造になっています。ただし、ホモロゲーションモデルでエンジンの排熱ダクトをボンネット上に持っている車種の場合、市販車ではそれほどの排熱が必要ないこと、さらにエンジンルームへの水の侵入を嫌って、ボンネット裏側がカバーされていることもあります。
ちなみに、近頃隆盛のダウンサイジングターボモデルには、ボンネット上にダクトのあるモデルが少ない理由はなぜか。それは、インタークーラーの取り付け場所の違いによるものです。近年のモデルはボディのフロント、ラジエターの周辺に装着されていたり、水冷になっていたりでエンジンルーム上部に設置するタイプが減ってきているためなのです。
インタークーラーの役割は、ざっくりと説明すれば、タービンの圧縮によって膨張した空気を冷やすためものです。空気は、タービンで急激に圧縮されることによって膨張し、温度があがります。
そうなると、せっかくタービンで空気を圧縮しても、シリンダーには想定以下の空気しか送り込むことができません。そこで圧縮された空気を冷やし、その容積を小さくすることで、より多くの空気をエンジンルームに送り込むことができる=爆発力を大きくできる、という効果が見込めるのです。
つまり、冷却効果が見込めれば、取り付け位置はそのモデルに適した場所で良いということになりますね。
ボンネット上のダクトは、多くがエンジン上部に設置されたインタークーラーを冷却、熱の放出を行うために装備されています。そのため、このダクトから水が進入することはメーカーも想定済み。入った水も下に抜けていく構造になっています。ただし、ホモロゲーションモデルでエンジンの排熱ダクトをボンネット上に持っている車種の場合、市販車ではそれほどの排熱が必要ないこと、さらにエンジンルームへの水の侵入を嫌って、ボンネット裏側がカバーされていることもあります。
ちなみに、近頃隆盛のダウンサイジングターボモデルには、ボンネット上にダクトのあるモデルが少ない理由はなぜか。それは、インタークーラーの取り付け場所の違いによるものです。近年のモデルはボディのフロント、ラジエターの周辺に装着されていたり、水冷になっていたりでエンジンルーム上部に設置するタイプが減ってきているためなのです。
インタークーラーの役割は、ざっくりと説明すれば、タービンの圧縮によって膨張した空気を冷やすためものです。空気は、タービンで急激に圧縮されることによって膨張し、温度があがります。
そうなると、せっかくタービンで空気を圧縮しても、シリンダーには想定以下の空気しか送り込むことができません。そこで圧縮された空気を冷やし、その容積を小さくすることで、より多くの空気をエンジンルームに送り込むことができる=爆発力を大きくできる、という効果が見込めるのです。
つまり、冷却効果が見込めれば、取り付け位置はそのモデルに適した場所で良いということになりますね。
気を付けるべきはボンネットを交換した場合…
前述したように、洗車時にダクトから水の侵入を許してもなんら問題はありません。それを言ったら雨の日の使用がそもそも…ということになってしまいますよね。
しかし留意したいのは、社外品のボンネットに換装したケースです。軽量化、放熱効果などを狙ったスポーツ仕様のボンネットは見栄えも良いものですし、車種によってはフロント重量を大きく軽量化することができるので、スポーツ系のカスタマイズでも重宝されます。
確かに、走行性能や見栄えにはプラスに作用する要素があるものの、ダクトの形状や開口部のサイズが変わっている場合、こと耐久性やエンジンルームへの長期的な影響といった点では、純正品と比して劣るものが多くあるといわざるを得ません。
その結果、メーカーが想定していない”水の流れ"を招くことになり、エンジンルーム内にて腐食や電装系への思わぬダメージを与えてしまうことも考えられます。ですので、ある意味ではボンネット交換は覚悟のいるカスタマイズといえるかもしれません。なかには、保管時のカバー装着など、より手厚いケアが必要になることもあります。
純正パーツの場合、洗車時に水がやシャンプー液がエンジンルームに入るくらいではまったく心配することはないのですが、純正以外のパーツに交換する際には、気をつけたほうがよいでしょう。
しかし留意したいのは、社外品のボンネットに換装したケースです。軽量化、放熱効果などを狙ったスポーツ仕様のボンネットは見栄えも良いものですし、車種によってはフロント重量を大きく軽量化することができるので、スポーツ系のカスタマイズでも重宝されます。
確かに、走行性能や見栄えにはプラスに作用する要素があるものの、ダクトの形状や開口部のサイズが変わっている場合、こと耐久性やエンジンルームへの長期的な影響といった点では、純正品と比して劣るものが多くあるといわざるを得ません。
その結果、メーカーが想定していない”水の流れ"を招くことになり、エンジンルーム内にて腐食や電装系への思わぬダメージを与えてしまうことも考えられます。ですので、ある意味ではボンネット交換は覚悟のいるカスタマイズといえるかもしれません。なかには、保管時のカバー装着など、より手厚いケアが必要になることもあります。
純正パーツの場合、洗車時に水がやシャンプー液がエンジンルームに入るくらいではまったく心配することはないのですが、純正以外のパーツに交換する際には、気をつけたほうがよいでしょう。