日本のスーパーカーGT-R、なぜ4シーターにこだわるのか?

そもそもがセダンベース

GT-Rのルーツ、スカイラインを生み出したプリンス自動車は、高い技術力をもったエンジニアを擁し、皇室向け御料車や高性能乗用車を輩出したメーカーです。

その中でスカイラインは、セダンとして登場しました。その後、S50型となり、ツーリングカーレースを念頭に置いたGT-Bを発売。スカイラインは実用的なセダンでありながらスポーツマインドを盛り込んだ、いうなれば家族持ちのためのスポーティーカーというイメージが強くなりました。

初代GT-Rが誕生したのは、3代目スカイラインの時代です。

当時の日本のモータリゼーションは発展途上にあり、国民車という概念が根強くありました。それはあくまでも自動車とは実用のための道具であり、大衆の生活の便利な足であることを最大の目的としたクルマ作りが行われていたわけです。

そんな時代に登場したスカイラインGT-Rは、実用的なセダンボディに、レーシングカーと同型のエンジンを心臓に据え、人を運ぶという機能に「速さ」を付加したプレミアムカーでした。

ツーリングカーレースで幾多の名勝負を制したGT-Rの活躍はのちに神話となり、GT-Rの歴史的な栄光を不動のものにしていきます。

それも、実用性を犠牲にしないセダン、あるいはクーペボディであったことも、日本人は強く惹かれました。

見た目は普通の車、しかしいざレースとなれば抜群の性能を発揮する。『羊の皮をかぶった狼』という日本人の好きなフレーズがマッチしたことも、人気の一因だったのではないでしょうか。

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