874万円差!! GT-RのエントリーモデルとNISMOモデルはどう違うのか?

GT-Rは日本だけでなく世界で評価されているスーパースポーツカーです。最廉価モデルでも996万円と生粋の高級車ですが、最上級モデルでは1,870万円と同じ車とは思えない値幅があります。同じ車種なら少しでも安い車を欲しいと思うものですが、ハイエンドグレードとなるNISMO仕様は私たちが納得できる値段に相応しいモデルなのでしょうか?
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(2017年3月21日)
- Chapter
- スペックの違い
- カーボンパーツでより軽量に、スポーティに
- まだまだある専用装備
スペックの違い
まずは、比較しやすいスペックから見ていきましょう。
996万円のピュアエディションと1,870万円のNISMOのエンジン性能の違いをご紹介します。
エンジン | 最高出力 | 最大トルク | JC08モード燃費 | |
ピュアエディション | 3,799cc | 570ps/6,800rpm | 65kgfm/3,300rpm | 8.8km/L |
NISMO | 3,799cc | 600ps/6,800rpm | 66.5kgfm/3,600-5,600rpm | -- |
最高出力は30ps、最大トルクは1.5kgfm異なっています。このスペックの違いだけなら、1,870万円を出してNISMOを買おうとは誰も思わないでしょう。
ところが車重を見てみると、通常のGT-Rが1,760kgなのに対してNISMOは1,740kgとわずかに軽くなっています。通常はグレードが上がると、装備が充実するため重量は増す傾向がありますが、GT-R NISMOにはどんな秘密が隠されているのでしょうか?
カーボンパーツでより軽量に、スポーティに
NISMOはカーボンパーツを多く取り入れることで、軽量化を実現しています。軽量でありながら強度もありますが、素材としての価格は依然として高いです。価格が上昇する一つの理由がこのカーボン化なのです。
カーボン素材に換装されているパーツは、フロントカバー、アンダーカバー、サイドシルプロテクター、リヤバンパー、リヤスポイラ、トランクリッドなどです。カーボンは軽量化だけでなく、レーシーな印象を一層際立たせるため視覚的効果もかなりのものです。
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