スバル WRX STiとインプレッサの違いを解説!中古&新車価格・燃費・ライバル車は?
更新日:2024.09.09
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WRXとはインプレッサがベースの、ホットなスバル車です。WRC(世界ラリー選手権)やニュルブルクリンク24時間耐久レースなど、世界トップクラスの競技で勝つために生まれた車です。
2010年のマイナーチェンジを機に、「スバルインプレッサWRX」から「スバルWRX」と「インプレッサ」の名前が外されました。その背景にはどんな理由があったのでしょうか?また、WRX STiの魅力、燃費や維持費、価格相場はどうでしょうか。
2010年のマイナーチェンジを機に、「スバルインプレッサWRX」から「スバルWRX」と「インプレッサ」の名前が外されました。その背景にはどんな理由があったのでしょうか?また、WRX STiの魅力、燃費や維持費、価格相場はどうでしょうか。
WRXシリーズとは
WRXシリーズは、インプレッサ登場の1992年に「インプレッサ WRX」として発売されたのが始まりです。
WRXシリーズは、1992年、インプレッサのフラッグシップとして登場しました。それまでのレガシィRSに代わって、世界ラリー選手権(WRC)参戦車両として開発されたインプレッサWRXには、シリーズ中最高のスペックが与えられたことは言うまでもありません。
レガシィRSの「EJ20型•DOHCターボ(240PS)」を搭載したWRXベースのラリーマシンは1993年にWRC初参戦。2年後の1995年から97年まで、3年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得することになるのです。
ちなみに、ワゴンモデルにWRXが追加されるのは、デビュー翌年の93年。94年1月にはSTI社製コンプリートカー「WRX STI」が発売されました。
WRXシリーズは、1992年、インプレッサのフラッグシップとして登場しました。それまでのレガシィRSに代わって、世界ラリー選手権(WRC)参戦車両として開発されたインプレッサWRXには、シリーズ中最高のスペックが与えられたことは言うまでもありません。
レガシィRSの「EJ20型•DOHCターボ(240PS)」を搭載したWRXベースのラリーマシンは1993年にWRC初参戦。2年後の1995年から97年まで、3年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得することになるのです。
ちなみに、ワゴンモデルにWRXが追加されるのは、デビュー翌年の93年。94年1月にはSTI社製コンプリートカー「WRX STI」が発売されました。
WRXシリーズはアメリカでも大人気
日本でも大変人気の高い車ですが、アメリカでも高い人気を誇っています。アメリカにおけるスバルファンは、「Subie」と呼ばれます。
WRCでの活躍もあり、90年代半ば頃から徐々にアメリカでのファンが増えました。「小さくてもパンチのあるダイナマイトのような走り」「わかり易くて速く良い車」とWRXへの評価が非常に高いのです。
WRCでの活躍もあり、90年代半ば頃から徐々にアメリカでのファンが増えました。「小さくてもパンチのあるダイナマイトのような走り」「わかり易くて速く良い車」とWRXへの評価が非常に高いのです。
2014年 フルモデルチェンジで"インプレッサ"から独立
当然お気づきの方も多いと思いますが、現在WRXの名称は、スバルWRXとなっています。つまり、かつて存在していた「インプレッサ」の名前がないのです。
実はこちら、2010年7月のマイナーチェンジを機に外れて、カタログやスバル公式HPでの掲載および店頭等において、表示車名は「スバル インプレッサ WRX STI」から「スバル WRX STI」に変更となりました。現行のWRXは、2014年8月にデビュー。先にデビューを果たしていたインプレッサ(G4およびスポーツ)系とは大きく異るエクステリアデザインで、車種の独自性を強めたものとなったのです。
なぜ、「WRX」に変更したのでしょうか。その理由は、標準のインプレッサとスポーツモデルのWRXとの棲み分けにあります。「インプレッサ」と聞いてラリー車をイメージする人が多く、スポーツカーに興味のない人から敬遠されてしまう…といった事情があったためです。
そこに、アメリカでの人気も後押ししてWRXシリーズを独立した車種として展開することによって、インプレッサはベーシックなクルマ、WRXはスポーティなセダンという棲み分けを目指したのでした。
実際、独立車種となってからのWRXはますますスポーツカーとして磨きがかかり、日本でもアメリカでもたくさんのWRXファンを魅了する絶対的な存在となりました。
実はこちら、2010年7月のマイナーチェンジを機に外れて、カタログやスバル公式HPでの掲載および店頭等において、表示車名は「スバル インプレッサ WRX STI」から「スバル WRX STI」に変更となりました。現行のWRXは、2014年8月にデビュー。先にデビューを果たしていたインプレッサ(G4およびスポーツ)系とは大きく異るエクステリアデザインで、車種の独自性を強めたものとなったのです。
なぜ、「WRX」に変更したのでしょうか。その理由は、標準のインプレッサとスポーツモデルのWRXとの棲み分けにあります。「インプレッサ」と聞いてラリー車をイメージする人が多く、スポーツカーに興味のない人から敬遠されてしまう…といった事情があったためです。
そこに、アメリカでの人気も後押ししてWRXシリーズを独立した車種として展開することによって、インプレッサはベーシックなクルマ、WRXはスポーティなセダンという棲み分けを目指したのでした。
実際、独立車種となってからのWRXはますますスポーツカーとして磨きがかかり、日本でもアメリカでもたくさんのWRXファンを魅了する絶対的な存在となりました。
WRX STIの内装・エクステリア
さて、新型WRXシリーズの最高峰であるSTIのエクステリアとインテリアを見ていきましょう。高級感漂うスバル車の代表であるインプレッサWRX STIのエクステリアやインテリアは、どのような構造になっているのでしょうか。
エクステリアはこだわり強く表現されており、大型リヤスポイラーや18インチのアルミホール、BBS製の18インチ鍛造アルミホイルを始め、ブラックヘゼルのLEDヘッドランプやSTIエンブレム付サイドガーニッシュが標準装備となっています。
またディーラー装着オプションとしては、STIスタイルパッケージやSTIパフォーマンスパッケージ他、多彩なアクセサリーも用意されています。
一方のインテリアは、機能性に優れている同時に、見た目の印象にもこだわった内容となっています。本革巻ステアリングホイールは、メッキベゼルとレッドステッチから構成されていて、スポーティーな雰囲気を醸し出しています。
また、MTシフトノブにも本革巻を採用しており、サテンメッキリング付のカーボン調加飾パネルは、使いやすさを維持しながらスポーツライクな仕上がりを印象付けます。
その他にもメーカーオプションとして本革シートに変更する事も可能ですので、自分好みのインテリアを楽しめるはずです。
エクステリアはこだわり強く表現されており、大型リヤスポイラーや18インチのアルミホール、BBS製の18インチ鍛造アルミホイルを始め、ブラックヘゼルのLEDヘッドランプやSTIエンブレム付サイドガーニッシュが標準装備となっています。
またディーラー装着オプションとしては、STIスタイルパッケージやSTIパフォーマンスパッケージ他、多彩なアクセサリーも用意されています。
一方のインテリアは、機能性に優れている同時に、見た目の印象にもこだわった内容となっています。本革巻ステアリングホイールは、メッキベゼルとレッドステッチから構成されていて、スポーティーな雰囲気を醸し出しています。
また、MTシフトノブにも本革巻を採用しており、サテンメッキリング付のカーボン調加飾パネルは、使いやすさを維持しながらスポーツライクな仕上がりを印象付けます。
その他にもメーカーオプションとして本革シートに変更する事も可能ですので、自分好みのインテリアを楽しめるはずです。
WRX STIの走行性能
STI
駆動方式:4WD
エンジン:2.0L
最高出力:308ps(227kW)/6,400rpm
最大トルク:43.0kg・m/4,400rpm
トランスミッション:6MT
新車価格(税込):3,790,800円
エンジン:2.0L
最高出力:308ps(227kW)/6,400rpm
最大トルク:43.0kg・m/4,400rpm
トランスミッション:6MT
新車価格(税込):3,790,800円
STI Type S
駆動方式:4WD
エンジン:2.0L
最高出力:308ps(227kW)/6,400rpm
最大トルク:43.0kg・m/4,400rpm
トランスミッション:6MT
新車価格(税込):4,114,800円
水平対向4気筒のターボエンジンを搭載しているWRX。スペック以上の安定した走りを体感出来るでしょう。公道ではそのスペックを最大限に発揮するのは難しいであろう最大スペックは、サーキット等で活躍してくれるでしょう。
フルタイムの4WDなので加速感もFFとは一味違います。特にターボ時の安定感は特筆すべき部分です。4WDなのでグリップも強く、速度を上げても浮き上がる感もなく安定した走行を楽しめます。
エンジン:2.0L
最高出力:308ps(227kW)/6,400rpm
最大トルク:43.0kg・m/4,400rpm
トランスミッション:6MT
新車価格(税込):4,114,800円
水平対向4気筒のターボエンジンを搭載しているWRX。スペック以上の安定した走りを体感出来るでしょう。公道ではそのスペックを最大限に発揮するのは難しいであろう最大スペックは、サーキット等で活躍してくれるでしょう。
フルタイムの4WDなので加速感もFFとは一味違います。特にターボ時の安定感は特筆すべき部分です。4WDなのでグリップも強く、速度を上げても浮き上がる感もなく安定した走行を楽しめます。
WRX STIの維持費や燃費、評価について
インプレッサから「独立」したWRX STiですが、維持費も気になる所。
走るために最高の性能を備えたWRX STIのカタログ燃費は9.4km/L。ベーシックグレードのWRX G4は、13.2km/L。自動車税はいずれも毎年39,500円です。これらが維持費のベースになります。
(※JC08モードで計測)
維持費だけで考えると、決して魅力的な車とは映らないかもしれませんが、最大の魅力は言うまでもなく"走り"です。
また、4ドアで5人乗り。ファミリーカーとして使うには少々迫力がありますが、決して無理ではありません。実用性も備えているので、「走りを楽しめる上に、実用性もそれなりにある」と考えたら、維持費も妥協出来るという人は増えるはずです。
走るために最高の性能を備えたWRX STIのカタログ燃費は9.4km/L。ベーシックグレードのWRX G4は、13.2km/L。自動車税はいずれも毎年39,500円です。これらが維持費のベースになります。
(※JC08モードで計測)
維持費だけで考えると、決して魅力的な車とは映らないかもしれませんが、最大の魅力は言うまでもなく"走り"です。
また、4ドアで5人乗り。ファミリーカーとして使うには少々迫力がありますが、決して無理ではありません。実用性も備えているので、「走りを楽しめる上に、実用性もそれなりにある」と考えたら、維持費も妥協出来るという人は増えるはずです。
WRX STIの安全装備
「アドバンスドセイフティパッケージ」がメーカーオプションにて設定されています。
サイドビューモニターがあるので死角になりやすい車のサイドも確認出来ます。ハイビームアシストは対向車への配慮はもちろんですが、安全運転時には視界の確保等にも一役買ってくれます。
レーダー式後側方警戒支援機能には死角検知機能、車線変更支援、後退時支援があるので、ドライブシーンの様々なシチュエーションで運転手をサポートしてくれます。
スバルの新しい代名詞でもあるEyeSightはver.3となり、操舵支援機能のアクティブレーン機能が、車線逸脱抑制を行います。
また、前方車両のブレーキを認識すると走行速度を落とすなどのアシスト機能も搭載されており、「半自動運転」といっても差しさわりない程の安全装備が用意されています。
サイドビューモニターがあるので死角になりやすい車のサイドも確認出来ます。ハイビームアシストは対向車への配慮はもちろんですが、安全運転時には視界の確保等にも一役買ってくれます。
レーダー式後側方警戒支援機能には死角検知機能、車線変更支援、後退時支援があるので、ドライブシーンの様々なシチュエーションで運転手をサポートしてくれます。
スバルの新しい代名詞でもあるEyeSightはver.3となり、操舵支援機能のアクティブレーン機能が、車線逸脱抑制を行います。
また、前方車両のブレーキを認識すると走行速度を落とすなどのアシスト機能も搭載されており、「半自動運転」といっても差しさわりない程の安全装備が用意されています。
WRX STIの中古価格
WRX STIの中古車相場も気になる所。
全国におよそ70台の在庫を確認でき、最安価格で334.8万円、最高価格は469万円、相場は352万円~360万円を推移しています。
ちなみに独立する前のインプレッサ WRX STIは全国におよそ650台の在庫があります。こちらも含めると選択肢は増えますが、あくまでも2014年以降に発売された、インプレッサの冠が外れた「WRX STI」をと思ったら、どれもまだまだ走行距離が短い個体も多いため、値引き交渉は難しいでしょう。
販売店側としても、値引きしなくても売れる車だと理解しているので、もっとリーズナブルに手に入れたいのであれば、先代モデルまでを探すか、あるいはもう少し在庫が増えるのを待った方が良いでしょう。
一般大衆車とは少々毛並みが異なる特徴を持っているとはいえ、中古車市場は初回車検を迎えると徐々に在庫が増えていく傾向にありますので、現時点でまだそそられるような中古車がないのであれば、こまめにチェックしつつ、在庫が増えるのを待っていた方が良いでしょう。
※在庫や価格は2016年6月時点の情報のため変動している可能性があります。
全国におよそ70台の在庫を確認でき、最安価格で334.8万円、最高価格は469万円、相場は352万円~360万円を推移しています。
ちなみに独立する前のインプレッサ WRX STIは全国におよそ650台の在庫があります。こちらも含めると選択肢は増えますが、あくまでも2014年以降に発売された、インプレッサの冠が外れた「WRX STI」をと思ったら、どれもまだまだ走行距離が短い個体も多いため、値引き交渉は難しいでしょう。
販売店側としても、値引きしなくても売れる車だと理解しているので、もっとリーズナブルに手に入れたいのであれば、先代モデルまでを探すか、あるいはもう少し在庫が増えるのを待った方が良いでしょう。
一般大衆車とは少々毛並みが異なる特徴を持っているとはいえ、中古車市場は初回車検を迎えると徐々に在庫が増えていく傾向にありますので、現時点でまだそそられるような中古車がないのであれば、こまめにチェックしつつ、在庫が増えるのを待っていた方が良いでしょう。
※在庫や価格は2016年6月時点の情報のため変動している可能性があります。
WRX STIのライバルは?
国産のライバルは、三菱 ランサーエボリューションです。
既に2015年の8月の「ファイナルエディション」を最後に生産終了となってしまったモデルですが、新車価格帯がWRX STIの3,790,800円~4,114,800円に対し、ランサーエボリューションは4,298,400円。
エンジンも同じ2.0Lで、4ドアセダン。さらにはターボエンジンも搭載し、最高出力313ps/6,500rpm、最大トルク43.7kg・m/3,500rpmとスペックを見れば見るほど両者が競合車だなと実感させられるものです。
既に販売終了となってしまっているとはいえ、ここまでコンセプト・スペック共に近いのはランサーエボリューションだけです。
新車購入の際には競合として名前を挙げることは出来ませんが、中古車の場合はランサーエボリューションもまだまだ健在ですので、名前を挙げて相手の出方を見てみるのも良いかもしれませんね。
逆に中古のランサーエボリューションを購入する際にWRX STIの名前を出すのもありです。
既に2015年の8月の「ファイナルエディション」を最後に生産終了となってしまったモデルですが、新車価格帯がWRX STIの3,790,800円~4,114,800円に対し、ランサーエボリューションは4,298,400円。
エンジンも同じ2.0Lで、4ドアセダン。さらにはターボエンジンも搭載し、最高出力313ps/6,500rpm、最大トルク43.7kg・m/3,500rpmとスペックを見れば見るほど両者が競合車だなと実感させられるものです。
既に販売終了となってしまっているとはいえ、ここまでコンセプト・スペック共に近いのはランサーエボリューションだけです。
新車購入の際には競合として名前を挙げることは出来ませんが、中古車の場合はランサーエボリューションもまだまだ健在ですので、名前を挙げて相手の出方を見てみるのも良いかもしれませんね。
逆に中古のランサーエボリューションを購入する際にWRX STIの名前を出すのもありです。
今後のWRX STIの鍵は海外
WRX STIの魅力は何よりも走りです。自動車の運転が好きな人であれば一度くらいはハンドルを握ってみたいと思うでしょう。
今後に関しては国内市場よりも北米市場の動向に注意が必要です。WRX STIというよりも、スバルが北米市場に力を入れていますので、モデルチェンジ等も、どうしても国外からの声の影響の方が強まっていく事が予想されます。
今後は更に我々を驚かせるようなWRX STIを出してくれるであろう事は間違いありません。
「スバリスト」にとってその点は嬉しい悲鳴ですが、レースを含め、今後のWRX STIの動向に注目している人も多いモデルです。
今後に関しては国内市場よりも北米市場の動向に注意が必要です。WRX STIというよりも、スバルが北米市場に力を入れていますので、モデルチェンジ等も、どうしても国外からの声の影響の方が強まっていく事が予想されます。
今後は更に我々を驚かせるようなWRX STIを出してくれるであろう事は間違いありません。
「スバリスト」にとってその点は嬉しい悲鳴ですが、レースを含め、今後のWRX STIの動向に注目している人も多いモデルです。