インプレッサWRXとインプレッサWRXSTIは実際にどれくらい違う?

GC8

初代、および、2代目のスバルインプレッサには、WRXというスポーツグレードが存在しました。しかし、同時にWRX STIバージョンというグレードも存在していました。両グレードとも、250ps~300ps以上を発揮するハイパフォーマンスモデルですが、この両グレードにはどのような違いがあるのでしょうか?

Chapter
インプレッサWRXとは
インプレッサWRX STIとは
標準のWRXとWRX STI、実際の走り心地の違いとは?
新たなWRX

インプレッサWRXとは

インプレッサは、1992年にレガシィの下位モデルという位置付けで登場し、その中でも、インプレッサWRXは世界ラリー選手権(WRC)参戦を見据えて高性能が与えられたグレード。
WRXは当時、2.0L・DOHCターボ(240PS)の大出力エンジンを搭載してカタログモデルとして販売されました。もちろん、WRXではない通常グレードも低機能なわけではなく、と言うのも元々インプレッサは、ヨーロッパにおけるCセグメントを担うモデルであり、排気量も1.5L~1.8Lで100ps~120ps程度の一般的な出力を出せる優秀な車種と言えるでしょう。


当時、時を同じくして、インプレッサと同様にWRCを見据えて登場した、三菱ランサーエボリューションが5000台の限定モデルであった事を考えると、WRC向けの高性能車が常に量産されるという、驚きの内容でした。

インプレッサWRX STIとは

インプレッサWRX発売から1年後、STI社製のコンプリートカー、WRX STiが限定で販売され、これがWRX STIの最初のモデルとなりました。STIとは「SUBARU TECNICA INTERNATIONAL INC.」の略称であり、富士重工業(スバル)の連結子会社で、モータースポーツへの参画やパーツ開発・販売などを行う会社です。スバルにおけるSTIはメルセデス・ベンツにおけるAMGとの関係に非常によく似ています。

WRX STIは、STIの技術による部品を、純正のパーツと置き換えて、WRXの生産の時点で適用したメーカー純正のチューニングカーと言えるものです。
標準のWRXとの違いは、鍛造ピストンの採用、アルミ製ボンネット、大径マフラー、専用ECU、大型リアスポイラー、対向4ポットブレーキキャリパーなど多岐に渡り、また、標準のWRXで装着されているフォグランプがSTiでは省略されて、オプションとなるなど、軽量化のために装備が省かれている場合もあります。

エンジン性能も標準のWRXより数十馬力高いこの限定モデルのWRX STIですが、あまりの人気のために生産が追いつかず、販売を中止しました。1995年に再び生産を開始したWRX STIですが、何とカタログモデルとなり、以来、今日までWRX STIの生産は続いています。

<次のページに続く>
次ページ
標準のWRXとWRX STI、実際の走り心地の違いとは?