WRX STiとランエボX、独身時代に買うならどっち?徹底比較!
更新日:2024.09.09
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世界ラリー選手権(WRC)で日本車がかつて無双ともいえるほどの大活躍をしていた時代がありました。その時期の代表格といえるモデルが三菱 ランサーエボリューション、そしてスバル インプレッサ(WRX)です。もしいま独身でこうしたモデルが乗れる状況ならどちらを選びますか?
WRX STiとランエボXは日本を代表する4WD戦闘マシン
90年代のWRCでの日本メーカーの活躍は本当に凄まじいものがありました。1996年~1999年にはレジェンド、トミ・マキネン氏のドライブによりWRC4連覇という偉業を成しています。これは毎年のように文字通りの進化を続け戦闘力を増していったランエボとマキネン氏の卓越したスキルあっての事でしょう。
その後レギュレーションの変更や他メーカーの躍進により苦戦が続き、2006年にWRCからは撤退してしまいます。しかし世界でのエボ人気は変わらず、WRC撤退後も進化は続き、先の「ランサーエボリューションXファイナルエディション」までその進化は続きました。
一方の雄、インプレッサ(WRX)もラリーでその実力を発揮してきたモデル。レガシィからバトンタッチする形で1993年からWRCに参戦し、1995年にはまたレジェンド、コリン・マクレー氏のドライブによりドライバーズタイトル、マニュファクチャラータイトルを奪っています。
また2001年にはリチャード・バーンズ氏、2003年には人気者ペター・ソルベルグ氏のドライブによりタイトルを獲っています(ちなみにソルベルグ氏はかのセバスチャン・ローブ氏に競り勝った唯一のドライバーといえるかもしれません)。
しかしその後戦闘力の高い他メーカー相手の苦闘が続き、2009年にスバルはWRCを撤退してしまいます。
モータースポーツは密接な関係があった両車。いずれにせよ、日本車のパフォーマンスを世界中に知らしめたモデルといえるでしょう。
その後レギュレーションの変更や他メーカーの躍進により苦戦が続き、2006年にWRCからは撤退してしまいます。しかし世界でのエボ人気は変わらず、WRC撤退後も進化は続き、先の「ランサーエボリューションXファイナルエディション」までその進化は続きました。
一方の雄、インプレッサ(WRX)もラリーでその実力を発揮してきたモデル。レガシィからバトンタッチする形で1993年からWRCに参戦し、1995年にはまたレジェンド、コリン・マクレー氏のドライブによりドライバーズタイトル、マニュファクチャラータイトルを奪っています。
また2001年にはリチャード・バーンズ氏、2003年には人気者ペター・ソルベルグ氏のドライブによりタイトルを獲っています(ちなみにソルベルグ氏はかのセバスチャン・ローブ氏に競り勝った唯一のドライバーといえるかもしれません)。
しかしその後戦闘力の高い他メーカー相手の苦闘が続き、2009年にスバルはWRCを撤退してしまいます。
モータースポーツは密接な関係があった両車。いずれにせよ、日本車のパフォーマンスを世界中に知らしめたモデルといえるでしょう。
新車で購入できるのはWRX STIのみ…
前述のように輝かしいWRCでの活躍がある両雄。しかし現行モデルとして残っているのはインプレッサWRX改め、WRX STIのみ。ランエボは2016年4月、ランエボXファイナルエディション完売によりその生産販売を終了…。したがって新車での購入となるとWRX STI一択、という事になります。
■WRX STI
・エンジン 2.0L水平対向4気筒ターボエンジン(EJ20)
・最高出力 308PS/6400rpm
・最大トルク 43.0kg・m/4400rpm
インプレッサ時代から脈々と受け継がれてきたボクサーエンジンと、その重量バランスの良さを活かしたシンメトリカルAWD、そして電子制御を駆使した装備が速さと乗り易さに直結しているモデル。またCVT仕様のWRX S4というマイルドなモデルも用意されています。価格は379万円~(WRX STI)
厳しい排ガス規制、また若者のクルマ離れといったスポーツモデルへのアゲインストの中、こうした象徴的モデルを守っているのがスバルらしい魅力ですね。
■WRX STI
・エンジン 2.0L水平対向4気筒ターボエンジン(EJ20)
・最高出力 308PS/6400rpm
・最大トルク 43.0kg・m/4400rpm
インプレッサ時代から脈々と受け継がれてきたボクサーエンジンと、その重量バランスの良さを活かしたシンメトリカルAWD、そして電子制御を駆使した装備が速さと乗り易さに直結しているモデル。またCVT仕様のWRX S4というマイルドなモデルも用意されています。価格は379万円~(WRX STI)
厳しい排ガス規制、また若者のクルマ離れといったスポーツモデルへのアゲインストの中、こうした象徴的モデルを守っているのがスバルらしい魅力ですね。
惜しまれつつ生産終了のランエボ…
ランエボの最終形態が2007年から販売開始された三菱ランサーエボリューションX。最終モデルのファイナルエディションは2016年に完売、生産終了となりました。
ほぼ毎年のようにモデルチェンジを続けてきたエボシリーズとしては約9年のロングライフモデルとなったのも異例。三菱の厳しい事情あってのことですが…。
このエボXは当初280馬力でデビューしましたが、300馬力、そして最終的には313馬力まで出力が引き上げられました。これも先鞭をつけたWRX STIに対してのものだったかもしれません。いずれにせよ、最後の最後までライバルであったモデルの証左です。
■ランサーエボリューションXファイナルエディション
・エンジン 4B11型:2.0L 直4ターボ
・最高出力 313PS/6500rpm
・最大トルク 43.7kg-m/3500rpm
こちらもモータースポーツシーンで培った電子制御デバイスにより、乗り易く速いモデルに仕上がっています。ミッションも5MTとAT免許で乗れる2ペダルMT(ツインクラッチSST)の電光石火のシフトチェンジが話題となりました。
いずれも速さと使いやすさを盛り込んだ魅力を持ち合わせています。
ほぼ毎年のようにモデルチェンジを続けてきたエボシリーズとしては約9年のロングライフモデルとなったのも異例。三菱の厳しい事情あってのことですが…。
このエボXは当初280馬力でデビューしましたが、300馬力、そして最終的には313馬力まで出力が引き上げられました。これも先鞭をつけたWRX STIに対してのものだったかもしれません。いずれにせよ、最後の最後までライバルであったモデルの証左です。
■ランサーエボリューションXファイナルエディション
・エンジン 4B11型:2.0L 直4ターボ
・最高出力 313PS/6500rpm
・最大トルク 43.7kg-m/3500rpm
こちらもモータースポーツシーンで培った電子制御デバイスにより、乗り易く速いモデルに仕上がっています。ミッションも5MTとAT免許で乗れる2ペダルMT(ツインクラッチSST)の電光石火のシフトチェンジが話題となりました。
いずれも速さと使いやすさを盛り込んだ魅力を持ち合わせています。
【WRX STi vs ランエボX】独身時代に乗るのなら…
WRXとランエボX、どちらも公道でその実力を出せる代物ではありません。その本質はやはりサーキットで…となるのですが、街中でもその加速と制動力は大きな武器となるでしょう。
全体的な完成度はモデルチェンジを繰り返し最新技術が盛り込まれているWRX STIに軍配があがるでしょう。しかし戦闘力、そして魅力といった部分ではランエボXも譲らない部分があります。
独身時代に乗れるならどちらでも…というのが本音ですが、アフターサービス等を重んずるのであれば「現行モデル」であるWRX STIの方がなにかとメリットがあると考えます。そしてアフターマーケットパーツも今後も出続けるでしょう。
一方のランエボXも生産終了したばかりですから、当面はパーツやメンテといった部分に支障はないと思いますが、入手するには中古のみの選択となります。
一般的には不人気車だったので相対的にタマ数も少なく、ハードに乗られた個体も多いでしょうから、よく吟味すべきです。そして程度の良い個体はプレミアがつきだすのは間違いありません。「ランエボでなければダメなんだ」という方はとにかく早めに購入を検討するのが吉…と思われます。
また名機とよばれた4G63エンジンを搭載した最後のモデル、ランエボIXも高騰していくと思われますね。いずれにせよ、絶版車に乗る、という覚悟を少なからず持ってエボは購入すべきところ。
一方で、リセールバリューはエボの方が高い…と言い換える事ができるかもしれません。
両車ともにハイスペックマシンですから、事故で潰れる個体も多いと聞きます。どうか購入の際はいろんな意味で、慎重にどうぞ。
全体的な完成度はモデルチェンジを繰り返し最新技術が盛り込まれているWRX STIに軍配があがるでしょう。しかし戦闘力、そして魅力といった部分ではランエボXも譲らない部分があります。
独身時代に乗れるならどちらでも…というのが本音ですが、アフターサービス等を重んずるのであれば「現行モデル」であるWRX STIの方がなにかとメリットがあると考えます。そしてアフターマーケットパーツも今後も出続けるでしょう。
一方のランエボXも生産終了したばかりですから、当面はパーツやメンテといった部分に支障はないと思いますが、入手するには中古のみの選択となります。
一般的には不人気車だったので相対的にタマ数も少なく、ハードに乗られた個体も多いでしょうから、よく吟味すべきです。そして程度の良い個体はプレミアがつきだすのは間違いありません。「ランエボでなければダメなんだ」という方はとにかく早めに購入を検討するのが吉…と思われます。
また名機とよばれた4G63エンジンを搭載した最後のモデル、ランエボIXも高騰していくと思われますね。いずれにせよ、絶版車に乗る、という覚悟を少なからず持ってエボは購入すべきところ。
一方で、リセールバリューはエボの方が高い…と言い換える事ができるかもしれません。
両車ともにハイスペックマシンですから、事故で潰れる個体も多いと聞きます。どうか購入の際はいろんな意味で、慎重にどうぞ。