WRX STiとランエボX…もしも独身だったらどちらを買う?

WRX STI

世界ラリー選手権(WRC)で日本車がかつて無双ともいえるほどの大活躍をしていた時代がありました。その時期の代表格といえるモデルが三菱 ランサーエボリューション、そしてスバル インプレッサ(WRX)です。もしいま独身でこうしたモデルが乗れる状況ならどちらを選びますか?

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日本を代表する4WD戦闘マシン
新車で購入できるのはWRX STIのみ…
惜しまれつつ生産終了のランエボ…
独身時代に乗るのなら…

日本を代表する4WD戦闘マシン

90年代のWRCでの日本メーカーの活躍は本当に凄まじいものがありました。1996年~1999年にはレジェンド、トミ・マキネン氏のドライブによりWRC4連覇という偉業を成しています。これは毎年のように文字通りの進化を続け戦闘力を増していったランエボとマキネン氏の卓越したスキルあっての事でしょう。

その後レギュレーションの変更や他メーカーの躍進により苦戦が続き、2006年にWRCからは撤退してしまいます。しかし世界でのエボ人気は変わらず、WRC撤退後も進化は続き、先の「ランサーエボリューションXファイナルエディション」までその進化は続きました。

一方の雄、インプレッサ(WRX)もラリーでその実力を発揮してきたモデル。レガシィからバトンタッチする形で1993年からWRCに参戦し、1995年にはまたレジェンド、コリン・マクレー氏のドライブによりドライバーズタイトル、マニュファクチャラータイトルを奪っています。

また2001年にはリチャード・バーンズ氏、2003年には人気者ペター・ソルベルグ氏のドライブによりタイトルを獲っています(ちなみにソルベルグ氏はかのセバスチャン・ローブ氏に競り勝った唯一のドライバーといえるかもしれません)。

しかしその後戦闘力の高い他メーカー相手の苦闘が続き、2009年にスバルはWRCを撤退してしまいます。

モータースポーツは密接な関係があった両車。いずれにせよ、日本車のパフォーマンスを世界中に知らしめたモデルといえるでしょう。

新車で購入できるのはWRX STIのみ…

前述のように輝かしいWRCでの活躍がある両雄。しかし現行モデルとして残っているのはインプレッサWRX改め、WRX STIのみ。ランエボは2016年4月、ランエボXファイナルエディション完売によりその生産販売を終了…。したがって新車での購入となるとWRX STI一択、という事になります。

■WRX STI
・エンジン 2.0L水平対向4気筒ターボエンジン(EJ20)
・最高出力 308PS/6400rpm
・最大トルク 43.0kg・m/4400rpm

インプレッサ時代から脈々と受け継がれてきたボクサーエンジンと、その重量バランスの良さを活かしたシンメトリカルAWD、そして電子制御を駆使した装備が速さと乗り易さに直結しているモデル。またCVT仕様のWRX S4というマイルドなモデルも用意されています。価格は379万円~(WRX STI)

厳しい排ガス規制、また若者のクルマ離れといったスポーツモデルへのアゲインストの中、こうした象徴的モデルを守っているのがスバルらしい魅力ですね。

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