雨漏りとすき間風、チューニングカーで多いトラブル対策

雨漏りするクルマの体験談

雨 運転

クルマは、雨漏りや隙間風などのトラブルがないよう作りこまれていますが、その作りをなかば無視したかたちでカスタマイズを行うと、そんな常識など簡単に吹き飛ばしてしまいます。

クルマのボディは、大量の水をシャワーのように浴びても、水は外板の裏側をつたい地面に落ちる設計がされており、決して車内には入り込まないようになっています。

ところがボディを軽量化するため、走行に不要なものを手当たり次第に外していくと、本来なら雨水の浸入を許さないためのウェザーストリップのような装備さえ外してしまうことがあります。そうすると確かに軽くはなるものの、雨水は容赦無く入ってきます。

筆者が以前サーキットを走るのに使っていた古いミラターボもそんなクルマでした。

大雨の日、このミラターボでサーキットを走っていたときのこと。あるコーナーを全開で駆け抜けた拍子に、天井からザバー!と勢いよく水が降り注いできました。

原因は、ドアの隙間から吹き込んだ雨水が、まだ剥がしていなかった天井の内張り裏側に溜まり、ボディがロールしたタイミングで決壊したのでした。後にも先にも、走行中の車内でバケツでぶちまけたような水をアタマから浴びせられたのはそれっきりです。

すき間風吹く、歪んだボディの体験談

すき間風も、チューニングでドアの中の構造を徹底的に取り除けば、吹き込んできます。

しかし1990年あたりまでは、ボディ剛性の向上というよりその維持について、あまり徹底されていない時代で、たいていの自動車で使われている鋼材というのは伸びて縮んで歪むのが当たり前、それを繰り返しているうちにボディ剛性が落ちてくるのはよくある話でした。

ましてや事故車ともなれば、歪んだまま完全に直らないというのが普通。ウェザーストリップなどのゴム材で、ある程度のすき間は防げるとはいえ、その状態で強い横Gのかかるコーナリングなどしようものなら、当然どこからか風が吹き込むのは当たり前のことでもあったのです。

新車でも、初代シティのように開口部の大きい箱型で背の高いクルマなどは、タイトコーナーやサイドターンを使って攻めたりすると、すき間風どころかドアが開きかけて室内灯がパカパカとホタルのように点滅したものでした。

また、1980年代後半から1990年代前半にかけて流行した、カリーナEDやコロナ エクシブなどのピラーレス4ドアハードトップ車もボディ剛性の面では少々問題があり、ノーマルのまま補強もせずに攻めた走りをしていると、ボディの継ぎ目がだんだん開いてきて、コーナリングのたびに猛烈な音を立てて隙間風が吹き込んできたものです。

当時は、それがかえってレーシーなどとシャレこんでいましたが、現代の高品質なクルマしか知らなかったり、すっかり慣れてしまった人が乗ると、「なんじゃこりゃ」と思うことでしょう。

雨漏りは上からとは限らない、床上浸水体験談

雨漏りにしろすき間風にしろ、上や横から吹き込むものとは限りません。

ペダルを踏み込む両足の間に空いた水抜き穴の上に被さるカバーすらとっぱらって、床下で回っているドライブシャフトが見えるような風通しの良いクルマに乗っていると、下からもいろいろなものが入り込んできます。走行中に風が吹き込んでくるのはもちろんですし、雨のなかを走ると大変でした。

とくに水抜き穴は重要で、発泡ウレタン(昔流行ったお手軽ボディ補強。水抜き穴をふさいでしまう)を使って、ボディ補強をした愛車で大雨の高速を走っていたときのこと。ふと助手席の足元を見ると、床に置いていたいろいろなものが、プカプカと水に浮いていました。

運転席は特にどうということも無い、というか気付かなかっただけかもしれませんが、助手席側には水抜き穴が塞がれて逃げ場の無くなった雨水が見事に溜まっていたのです。

走行には支障がないからと、帰宅してから水をかき出しましたが、闇雲にチューニングをすると、通常では起こりえないトラブルが起こるものです。

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