ポルシェのボクスターをケイマン・911カブリオレと徹底比較!買うならどのモデル?
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
世界の名だたるスポーツカーメーカーの中でも熱狂的なファンが多いことで知られるポルシェ。
その中でもオープンカーのモデルは918のような特別モデルを除けば、ボクスターと911カブリオレがあります。
この2車の違いはどこにあるのでしょうか?モデルレンジや特徴などをまとめてみたいと思います。
その中でもオープンカーのモデルは918のような特別モデルを除けば、ボクスターと911カブリオレがあります。
この2車の違いはどこにあるのでしょうか?モデルレンジや特徴などをまとめてみたいと思います。
本格派ミッドシップ2シーター ボクスター
ポルシェの中ではエントリーモデルに位置づけられるボクスターですが、現在のモデルは3代目ボクスター981型になります。
1996年にデビューした初代ポルシェ ボクスターは、ミッドに2.5Lボクサー6気筒エンジンを搭載した2シーターのオープンモデルでした。初代ボクスターのモデル型式は986型。
"ボクスター"名称は、ポルシェ特有のボクサーエンジンと、オープンスポーツを意味するスピードスター、を掛け合わせた造語であるそうです。
それまでのFRのクーペモデル、968型シリーズのレンジを埋めるために投入されたボクスターは、当時、ポルシェのなかではもっとも廉価でラインナップ。ボクサーエンジンを搭載していることもあって、人気モデルとなりました。
中古市場ではこの初代ボクスターが100万円以下で手に入ることから、深淵なポルシェワールドへの入り口となるモデル、ともいえるでしょう。
初代ボクスターはその後、2004年に2代目ボクスター987型、2012年には3代目ボクスター981型へと進化を続け、2016年から「718ボクスター」と名称も刷新。かつては3.5Lまで拡大されたエンジンは、ダウンサイジングの波もあり、2.0L水平対向4気筒ターボと、2.5L水平対向4気筒ターボのラインナップとなっています。
2シーターでエンジンはミッドシップレイアウトを取り、標準モデルの2.7Lと、ボクスターSやGTSの3.4L、そして最強モデルであるボクスタースパイダーの3.8Lのそれぞれ水平対向6気筒エンジンを搭載しています。
・ボクスター/2.7L NA
・ボクスターS/3.4L NA
・ボクスターGTS/3.4L NA
・ボクスタースパイダー/3.8L NA
価格は634万円〜1012万円までと幅広く、600万円台からポルシェが買えるというのはかなりのバーゲンプライスです。もちろん他のポルシェと同様、実際はそのままの素の価格で購入するのではなくオプションを入れるため、100万〜200万円程度は増えるようです。
1996年にデビューした初代ポルシェ ボクスターは、ミッドに2.5Lボクサー6気筒エンジンを搭載した2シーターのオープンモデルでした。初代ボクスターのモデル型式は986型。
"ボクスター"名称は、ポルシェ特有のボクサーエンジンと、オープンスポーツを意味するスピードスター、を掛け合わせた造語であるそうです。
それまでのFRのクーペモデル、968型シリーズのレンジを埋めるために投入されたボクスターは、当時、ポルシェのなかではもっとも廉価でラインナップ。ボクサーエンジンを搭載していることもあって、人気モデルとなりました。
中古市場ではこの初代ボクスターが100万円以下で手に入ることから、深淵なポルシェワールドへの入り口となるモデル、ともいえるでしょう。
初代ボクスターはその後、2004年に2代目ボクスター987型、2012年には3代目ボクスター981型へと進化を続け、2016年から「718ボクスター」と名称も刷新。かつては3.5Lまで拡大されたエンジンは、ダウンサイジングの波もあり、2.0L水平対向4気筒ターボと、2.5L水平対向4気筒ターボのラインナップとなっています。
2シーターでエンジンはミッドシップレイアウトを取り、標準モデルの2.7Lと、ボクスターSやGTSの3.4L、そして最強モデルであるボクスタースパイダーの3.8Lのそれぞれ水平対向6気筒エンジンを搭載しています。
・ボクスター/2.7L NA
・ボクスターS/3.4L NA
・ボクスターGTS/3.4L NA
・ボクスタースパイダー/3.8L NA
価格は634万円〜1012万円までと幅広く、600万円台からポルシェが買えるというのはかなりのバーゲンプライスです。もちろん他のポルシェと同様、実際はそのままの素の価格で購入するのではなくオプションを入れるため、100万〜200万円程度は増えるようです。
ボクスター(2.0L)
最高出力:220kW(300 ps)/6,500rpm
最大トルク:380 Nm(38.7kgm)/1,950〜4,500 rpm
最高速度:275km/h、0-100 km/h加速:4.7秒~5.1秒
車両本体価格(税込):6,580,000〜7,104,000円
最大トルク:380 Nm(38.7kgm)/1,950〜4,500 rpm
最高速度:275km/h、0-100 km/h加速:4.7秒~5.1秒
車両本体価格(税込):6,580,000〜7,104,000円
ボクスターS(2.5L)
最高出力:257kW(350ps)/6,500rpm
最大トルク:420N・m(42.8kgm)/1,900〜4,500rpm
最高速度:285km/h、0-100km/h加速:4.2秒~4.6秒
車両本体価格(税込):8,520,000~9,044,000円
最大トルク:420N・m(42.8kgm)/1,900〜4,500rpm
最高速度:285km/h、0-100km/h加速:4.2秒~4.6秒
車両本体価格(税込):8,520,000~9,044,000円
ボクスターから進化したケイマン
ケイマンがデビューしたのは2005年、2代目ボクスターの987型をベースとしたケイマンSが初出となります。ミッドに搭載された水平対向6気筒は、ボクスターの3,179ccに対して、3,387ccへとボアアップされていました。
その翌年、ベースグレードのケイマンが登場。こちらは、ボクスターと同じ2,687ccの水平対向6気筒エンジンを搭載。クローズドボディのミッドシップスポーツとして、高い評価を得ています。クローズドボディのミッドにエンジンを搭載するという素性の良さから、スポーティな特別仕様も多くラインナップされてきました。
2008年には3.4L、226kW(303ps)を発揮するケイマンSスポーツと、246kW(330ps)のケイマンR、また2015年には3.8Lの排気量から287kW(385ps)を発揮する強烈なエンジンを、専用のボディに搭載したケイマンGT4などがありました。
現在は、ボクスターとともに「718型」へと進化し、エンジンラインナップも同様、2.0Lと2.5Lが用意されています。
価格は、
・ケイマン(2.0L)…車両本体価格6,714,000円
・ケイマンS(2.5L)…車両本体価格8,654,000円
その翌年、ベースグレードのケイマンが登場。こちらは、ボクスターと同じ2,687ccの水平対向6気筒エンジンを搭載。クローズドボディのミッドシップスポーツとして、高い評価を得ています。クローズドボディのミッドにエンジンを搭載するという素性の良さから、スポーティな特別仕様も多くラインナップされてきました。
2008年には3.4L、226kW(303ps)を発揮するケイマンSスポーツと、246kW(330ps)のケイマンR、また2015年には3.8Lの排気量から287kW(385ps)を発揮する強烈なエンジンを、専用のボディに搭載したケイマンGT4などがありました。
現在は、ボクスターとともに「718型」へと進化し、エンジンラインナップも同様、2.0Lと2.5Lが用意されています。
価格は、
・ケイマン(2.0L)…車両本体価格6,714,000円
・ケイマンS(2.5L)…車両本体価格8,654,000円
ケイマン(2.0L)
ケイマンS(2.5L)
ボクスターかケイマンか
かつてボクスターをベースに生まれたモデルがケイマンです。
ケイマンは、エンジンのミッドシップレイアウト、クローズドボディということもあって、ときおりハイスペックなグレードがリリースされますが、基本は兄弟車です。
現行モデルは、パワーユニットも均一化されていることから、どちらかを選ぶ、というのは「オープンかクローズドか」という選択に委ねられているともいえましょう。
個人的には、オープン仕様のボクスターが魅力的に映りますが、約10万円の価格差をどう考えるか、ユーザーのポルシェに求める姿や使用環境によって変わってくるのではないでしょうか。
今後、718ボクスター/ケイマンにそれぞれ過激な仕様もラインナップされる可能性は少なくないとは思いますが、これまでのハイパフォーマンスモデルがそうであったように、911のスペックを越えるモデルはよほどのことがない限り発売されることはないでしょう。
一方で、中古車を狙っている方には、いずれも新型に刷新されたことから、相場にも変化がありそうです。最終の981型も予算の射程圏内に入る…かもしれませんよ。
軽量2シーターミッドシップ、そしてボクサーエンジンといったドライビングプレジャーの詰まった両車。人生に一度味わうべきクルマ、といえるでしょうね。
ケイマンは、エンジンのミッドシップレイアウト、クローズドボディということもあって、ときおりハイスペックなグレードがリリースされますが、基本は兄弟車です。
現行モデルは、パワーユニットも均一化されていることから、どちらかを選ぶ、というのは「オープンかクローズドか」という選択に委ねられているともいえましょう。
個人的には、オープン仕様のボクスターが魅力的に映りますが、約10万円の価格差をどう考えるか、ユーザーのポルシェに求める姿や使用環境によって変わってくるのではないでしょうか。
今後、718ボクスター/ケイマンにそれぞれ過激な仕様もラインナップされる可能性は少なくないとは思いますが、これまでのハイパフォーマンスモデルがそうであったように、911のスペックを越えるモデルはよほどのことがない限り発売されることはないでしょう。
一方で、中古車を狙っている方には、いずれも新型に刷新されたことから、相場にも変化がありそうです。最終の981型も予算の射程圏内に入る…かもしれませんよ。
軽量2シーターミッドシップ、そしてボクサーエンジンといったドライビングプレジャーの詰まった両車。人生に一度味わうべきクルマ、といえるでしょうね。
911カブリオレシリーズ
一方、言わずと知れたポルシェの看板車種である911。さらに、ポルシェ 911のオープンモデルとなれば、911カブリオレシリーズでしょう。
911カブリオレシリーズは、他の911シリーズと同様、リアエンジン•リアドライブ(RR)という量産車としては唯一の構造を取り、最近発売された991型の改良型では、3Lターボおよび3.8Lターボの水平対向6気筒エンジンを搭載しています。ボクスターとは違い、小さいながらも後部座席があり、4シーターのオープンモデルです。
・911カレラカブリオレ/3Lターボ
・911カレラSカブリオレ/3Lターボ
・911カレラ4カブリオレ/3Lターボ(4WD)
・911カレラ4Sカブリオレ/3Lターボ(4WD)
・911カレラGTSカブリオレ/3.8L NA
・911カレラ4GTSカブリオレ/3.8L NA(4WD)
・911ターボカブリオレ/3.8Lターボ
・911ターボSカブリオレ/3.8Lターボ
価格は1,510万円からターボSカブリオレの2,865万円まで。ボクスターの2倍以上の価格で、ターボSカブリオレになると911シリーズの中では最高額のモデルになります。
911カブリオレシリーズももちろん、ほとんどの人がオプションを付けるので実際は数百万円は高くなるとお考えください。
911カブリオレシリーズは、他の911シリーズと同様、リアエンジン•リアドライブ(RR)という量産車としては唯一の構造を取り、最近発売された991型の改良型では、3Lターボおよび3.8Lターボの水平対向6気筒エンジンを搭載しています。ボクスターとは違い、小さいながらも後部座席があり、4シーターのオープンモデルです。
・911カレラカブリオレ/3Lターボ
・911カレラSカブリオレ/3Lターボ
・911カレラ4カブリオレ/3Lターボ(4WD)
・911カレラ4Sカブリオレ/3Lターボ(4WD)
・911カレラGTSカブリオレ/3.8L NA
・911カレラ4GTSカブリオレ/3.8L NA(4WD)
・911ターボカブリオレ/3.8Lターボ
・911ターボSカブリオレ/3.8Lターボ
価格は1,510万円からターボSカブリオレの2,865万円まで。ボクスターの2倍以上の価格で、ターボSカブリオレになると911シリーズの中では最高額のモデルになります。
911カブリオレシリーズももちろん、ほとんどの人がオプションを付けるので実際は数百万円は高くなるとお考えください。
ボクスターか911カブリオレか
この2台の大きな違いは価格やパワー以外には何と言っても2シーターか4シーターか、そしてエンジンレイアウトがMRかRRかというところです。
シート
まず、シートについてです。ボクスターは完全な2シーターですが、911カブリオレは4シーター。しかし、後部座席はかなり小さく、またシートバックがかなり立っているので4シーターとはいえ、後部座席に乗ることが出来るのは小学生くらいでしょう。
なので、実際、大人の友人や家族を乗せるにはかなり用途が限られます。ただ、そうは言っても席があるのと無いのとでは大きな違いがあり、緊急時や少しの距離であれば家族を乗せることも出来るのは大きなメリットですね。
なので、実際、大人の友人や家族を乗せるにはかなり用途が限られます。ただ、そうは言っても席があるのと無いのとでは大きな違いがあり、緊急時や少しの距離であれば家族を乗せることも出来るのは大きなメリットですね。
エンジンレイアウト
次に、エンジンレイアウトについてですが、911カブリオレのRRレイアウトはリアに重いエンジンが乗っていますので、かなりリアヘビーです。そのため、加速時はリアタイヤに強い荷重がかかるため、地を蹴るような強力なトラクションが得られます。また、ブレーキング時は逆に軽いフロントに荷重がかかるため、4輪にバランスよく荷重がかかり強力な制動力が得られます。
一方、ボクスターのミッドシップレイアウトについては、エンジンが車体の真ん中にあるため、車の中心を軸とするような高い旋回性が特徴です。また前後の車重配分もバランスが良いため、ノーズの入りの良さとリアの追従性は特筆もの。
筆者は、ドイツで911カブリオレに約1週間ほど乗った経験があるのと現在ボクスターGTSを所有している経験から言うと、どちらも素晴らしい車ですが、ワインディングでは、コーナリングの気持ちよさ、旋回性はボクスター、高速域の安定性、快適性は911といったところでしょうか。
ボクスターは軽快、911カブリオレはどっしりというのが印象です。(軽快と言っても並の車から比べると、かなりどっしり・しっかりとしています)私の場合、RRを扱いきれるほどの腕は無いので、腕の良い方ならワインディングでも911の方が良いと思われる方もいらっしゃると感じました。
エンジンに関して言えば、911カブリオレの方がやや回転は鋭い印象を持ちます。ボクスターもかなりよく回るエンジンですが、チューニングやパワーの違い、そして最高出力の回転数の違いからそう感じるものと思います。
また、価格差による印象についていうと、911カブリオレの方が当然走っていて乗り心地などに高級感は感じますが、実際の価格差ほどの差は感じなかったと言うのが正直なところです。しかし、それは911カブリオレが低品質ということではなく、それだけボクスターのコストパフォーマンスが優れているということです。
一方、ボクスターのミッドシップレイアウトについては、エンジンが車体の真ん中にあるため、車の中心を軸とするような高い旋回性が特徴です。また前後の車重配分もバランスが良いため、ノーズの入りの良さとリアの追従性は特筆もの。
筆者は、ドイツで911カブリオレに約1週間ほど乗った経験があるのと現在ボクスターGTSを所有している経験から言うと、どちらも素晴らしい車ですが、ワインディングでは、コーナリングの気持ちよさ、旋回性はボクスター、高速域の安定性、快適性は911といったところでしょうか。
ボクスターは軽快、911カブリオレはどっしりというのが印象です。(軽快と言っても並の車から比べると、かなりどっしり・しっかりとしています)私の場合、RRを扱いきれるほどの腕は無いので、腕の良い方ならワインディングでも911の方が良いと思われる方もいらっしゃると感じました。
エンジンに関して言えば、911カブリオレの方がやや回転は鋭い印象を持ちます。ボクスターもかなりよく回るエンジンですが、チューニングやパワーの違い、そして最高出力の回転数の違いからそう感じるものと思います。
また、価格差による印象についていうと、911カブリオレの方が当然走っていて乗り心地などに高級感は感じますが、実際の価格差ほどの差は感じなかったと言うのが正直なところです。しかし、それは911カブリオレが低品質ということではなく、それだけボクスターのコストパフォーマンスが優れているということです。
どっちがオススメ?どんな人に向いてる?
価格を考慮すると自ずとどちらかに決まってしまいますので、予算は度外視して考えると、家族がいらっしゃる方やファーストカーとしてなら911カブリオレ、人を乗せることは滅多に無い方やセカンドカー用途ならボクスターになるのではないでしょうか。
また、ワインディングやコーナーを駆け抜ける楽しみを求めるならボクスター、高速やロングツーリングが中心なら911カブリオレという選び方もありますね。もちろん、RRやMRにこだわりがある方は、それだけで選んでも構わないと思います。
どちらも現代の車の中では最高のオープンカーの一つですので、ご自分のドライビングスタイルにより合う方を選んでみてください。
また、ワインディングやコーナーを駆け抜ける楽しみを求めるならボクスター、高速やロングツーリングが中心なら911カブリオレという選び方もありますね。もちろん、RRやMRにこだわりがある方は、それだけで選んでも構わないと思います。
どちらも現代の車の中では最高のオープンカーの一つですので、ご自分のドライビングスタイルにより合う方を選んでみてください。