ベーシックモデルからハイパワーモデルまで、ポルシェ カイエンのグレードを比較

ポルシェ カイエンS 2014

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SUVらしい存在感と、ポルシェの名に恥じない走行性能を持つポルシェ カイエン。2002年の登場以来SUVのなかでも随一の存在感を示していますが、カイエンにはどんなグレードがあるのか比較してみましょう。
Chapter
新型ポルシェ カイエンターボ徹底解説動画
スポーツ高級SUV路線を切り拓いたポルシェ カイエン
大きな進化を果たした2代目、そして現行型の3代目へ
それぞれの個性を持ったカイエンのグレード展開
カイエン
カイエン Eハイブリッド
カイエン S
カイエン GTS
カイエン ターボ/ターボS Eハイブリッド

新型ポルシェ カイエンターボ徹底解説動画

スポーツ高級SUV路線を切り拓いたポルシェ カイエン

初代カイエンは2002年に登場し、それまでスポーツカーが基本だったポルシェが、SUV市場に参入したモデルです。初代は同じフォルクスワーゲングループのSUVであるフォルクスワーゲン トゥアレグとプラットホームを共有しつつ、ボディや足回りが強化され、エクステリアやインテリアにもポルシェ独自の手が加えられています。

ポルシェはカイエンを「家族全員で愉しめるスポーツカー」と位置づけ、実際にSUVらしからぬ運動性能を発揮し、新たなユーザーニーズを掴みました。

大きな進化を果たした2代目、そして現行型の3代目へ

2006年には2代目へとフルモデルチェンジし、走行性能や環境性能に磨きをかけています。2代目は2010年から2017年まで約7年以上にわたって販売されましたが、中でも2代目は初期型、中期型、後期型にわけられるなど、同じモデルの中で大きな進化も遂げました。

現在は最新の3代目となり、走行性能やエクステリアがさらに熟成されています。

それぞれの個性を持ったカイエンのグレード展開

ポルシェ カイエンには、6つのグレードがあり、価格も違えばスペック等仕様も大きく違います。

■ポルシェ・カイエン グレード展開
・カイエン 250kW(340PS)…1,071万円
・カイエンEハイブリッド 340kW(462PS)…1,275万円
・カイエンS 324kW(440PS)…1,399万円
・カイエンGTS 338kW(460PS)…1,682万円
・カイエンターボ 404kW(550PS)…1,983万円
・カイエンターボS Eハイブリッド 500kW(680PS)…2,408万円

※価格は2020年8月のデータです。

カイエン

ポルシェ カイエンの中でもエントリーグレードとなるのが、1,071万円のベースグレードです。エンジンは3.0LのV型6気筒ターボエンジンで、SUVとしてはハイパワーな340馬力を発揮するため、普段遣いであれば必要充分な性能を持ちます。

カイエン Eハイブリッド

SUVとして圧倒的なパフォーマンスを誇るカイエンですが、現行型には環境性能も配慮したグレードとしてEハイブリッドが追加されました。これはエントリーグレードと同じエンジンを搭載しつつ、プラグインハイブリッド化されています。モーター単体でも70kW(95PS)を発揮し、カイエンらしいパワフルな仕上がりとなっていますが、一番現代的なカイエンとも言えます。

カイエン S

カイエンSは、エントリーグレードよりも排気量が100cc小さい2.9LのV型6気筒エンジンを搭載していますが、出力は324kW(440PS)まで高められ、走行性能が強化されたモデルとなっています。価格はエントリーグレードより約200万円高くなりますが、あらゆるシーンで運転する楽しさを味わえるグレードと言えるでしょう。

カイエン GTS

カイエンGTSは、4.0LのV型8気筒エンジンを搭載し、さらなるパワーアップが図られたグレードです。0-100km/h加速は5秒を切り、最高速度は270km/hに達します。スポーツ性を前面に出したパッケージングで興味深い1台です。

カイエン ターボ/ターボS Eハイブリッド

最強のターボシリーズには、ターボとターボS Eハイブリッドがラインナップ。ターボSは、1世代前の2代目時点でニュルブルクリンク北コースを7分59秒台というスポーツカー並のラップタイムを記録するなど、カイエンが「家族全員で愉しめるスポーツカー」であることを表現している存在です。

ターボS Eハイブリッドは、ターボをさらに上回る馬力を発揮し、最大馬力は500kW(680PS)、0−100km/hの加速力は3.8秒を誇るなど、スーパーカー並みのポテンシャルを備えています。
ポルシェのラインナップは、性能と価格が比例しており、明確なヒエラルキーを形成しています。そのなかでハイブリッドモデルの存在は、異色というべきか、興味深いグレードとも感じますね。

またカイエンの真髄を味わうには、カイエンS以上のグレードが良いことは間違いないのですが、そのぶん対価が必要になってしまうのが苦しいところです。

新車にするか、中古モデルを探すか、悩ましいところではないでしょうか。

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