事故車でも買取ってもらえる? 無料で廃車にする方法も紹介!
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買い手がつかない車は、買取業者も査定額を上げることができません。
そのため、車を売却しようと思っても、「事故車だから売れない」と諦めている人もいるのでは。
しかし、車の売却ルートは中古車販売だけではありません。事故車でも、業者によっては高い価値を見出してくれます。
今回は事故車を売却するときのポイントや買取価格、売れなかった場合の処分方法をまとめました。
監修:萩原 文博
1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。
事故車でも買い取ってもらえる?
ただ、普通の車とくらべて、買取価格は低いです。
事故車の買い取りは業者によって得意不得意がありますので、事故車の買い取りを積極的に行っている業者に依頼するのが大切です。
事故車とは
査定士が使用している中古自動車査定の基準では、「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたもの、またはその修復歴のあるもの」が修復歴車とされます。
つまり、車の骨格部位の部品を交換したり修理したりしたことのある車が、いわゆる事故車として扱われるのです。
逆に、事故を起こしたことがあっても、骨格部位を損傷していない場合は通常の車と同じように高価買取が期待できます。
一方、中古車市場では、修復歴車の需要は高くありません。そのため買取時の査定価格も低くなることが一般的です。
ただ、買取店の販売ルートによっては、事故車でも高い査定額が出せる場合があります。
修復歴のある車だからといって諦めず、まずはふつうの車と同じように、業者の査定を受けてみましょう。
事故車でも買い取ってもらえる理由
これらの部品は修理用のパーツとして需要があります。
また国内では売れなくとも、海外市場では重宝される場合があります。
特に発展途上国では中古車やパーツの需要が高く、事故車は輸出することでより高い利益を生み出します。
そのため海外輸出の販路をもっている業者にとって、事故車は十分利益が出る商品となるのです。
リサイクル目的での買取の場合、常用車としての価値はそれほど問題になりません。年代や走行距離、そして修復歴よりも、需要の高いパーツが良い状態で保存されていることが重要です。
車を廃棄するには、解体費用や事務手続きが必要です。
たとえ期待したほどの価格がつかなくとも、買取業者に依頼することでこうした費用や手間を省けるのも大きなメリット。
車を廃車にするケースでも、自分で処理するよりは業者に任せたほうがお得といえます。
事故車の買取価格は?
軽自動車では20万円前後、普通車では30万円~50万円程度の減額になることもあるそうです。標準状態にある車の半額程度が目安とも言われます。
ただし、これはあくまで一般的なケースです。
事故の程度によっては整備後に中古車として販売されるので、やはり車種や年式、走行距離が重視されることもあります。
事故車が中古車としての価値が低い理由は、需要の低さにあります。
事故車を購入するユーザーは、将来的な修理やメンテナンスのリスクを考慮して、事故車はほかの車よりより低い予算で見積もることが一般的です。
中古車として販売する場合とリサイクルされる場合との利益は、車の売り手側が比較することはできません。
そのため複数の業者に査定を依頼して、それぞれの業者の査定額を比べることが重要になります。
不明点は業者に確認し、自分の車のどこに価値をつけているのか把握したうえで、そのルートに強い買取業者を探しましょう。
事故車の査定に影響する要素
また、事故の程度や修復の有無によってもある程度査定額を予測することができます。
査定において重要視される、事故車のポイントをまとめました。
事故車の種類
一般財団法人日本自動車査定協会が修復歴車として定義している車は、以下の骨格部位に修復歴または損傷がある車です。
- フレーム(サイドメンバー)
- クロスメンバー
- インサイドパネル
- ピラー
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- フロア
- トランクフロア
事故によって価格が下がることはありますが、軽度な損傷の場合は対象外です。
修復歴車として扱われるのは、車の骨格部位に損傷が及んだ場合です。
たとえばフロントフェンダーやバンパーなどの外側のパーツを交換した場合でも、修復歴車にはなりません。これらのパーツは車の走行や機能に影響を与えないためです。
しかしエンジンルーム内のインサイドパネルなどを交換したり、板金を行ったりした場合は、修復歴車として扱われます。
事故車の査定額は、その欠損が修復されているかどうかによっても異なります。
傷や故障を放置せず、普段からこまめに整備していれば、事故車の中でも比較的高い査定額がつきやすくなりますよ。
事故の程度
主に外装に損傷がある軽度の事故車は、査定の上では「修復歴車」に数えません。
ただし、「外装・内装は無傷であること」は標準状態のひとつとして定義されます。この基準を満たさないものは、査定の減点対象です。
また、外装の損傷が大きい場合や高額な部品交換が必要な場合は、買取価格が大幅に下がることもあります。
いっぽう骨格に損傷のある「修復歴車」は、安全性に影響を及ぼすような損傷がある場合が多く、修理費用が高額になることが一般的で、買取価格は大幅に減額されます。
すでに故障個所を修復している場合でも、査定時には正確な経緯を伝えることが必要です。
「もう直したから」と修復歴を黙っていると、あとでトラブルに発展することも。
事故車を売却する際には修復歴を正確に伝え、気持ちの良い取引を目指しましょう。
買取が難しい事故車の特徴
修理が困難な場合や修理後も安全性が確保できないと判断される場合は、中古車としての価値を失います。
需要の高いパーツも大破しているときは、どの業者でも価格がつかないことがあるかもしれません。
また、事故車の中でも特に水没車は価値が低くなる傾向にあります。
水没車は電気系統や内装が大きく損傷しやすく、修理費用も非常に高額です。
近年、水没車の売買に関するトラブルが急増していることもあり、査定時の基準も厳しくなりました。
そのほか、修理費費用が中古車販売時の利益を上回ると判断される場合は、価格がつきにくくなります。
こうした車は廃車に強い業者に依頼し、「高い価格での買取」よりも「費用を抑えた廃棄」を目指すのが良いでしょう。
事故車を高額で買取してもらうコツ
次は事故車を高く売るためのコツをみていきましょう。
事故車に強い買取業者を選ぶ
事故車の買取に強い買取業者は、一般的な買取業者よりも高い査定額をつけてくれます。
専門のスタッフによるサポートや廃棄時の手続き代行などのサービスが受けられる業者も。
価格がつくかどうかわからない車ほど、専門業者の利用がおすすめです。
事故車に強い買取業者を見つけるためには、インターネットでの検索や口コミ情報も役立ちます。
また、事故車の買取実績が豊富な業者や、パーツ販売や輸出を行っている業者は事故車の扱いに慣れています。
そうした業者は、一括査定を利用することで、手間なく見つけることができます。
複数の業者を比較する
事故車に強い業者同士でも査定基準や評価方法は異なります。
同じ車両でも、業者やタイミングによっては査定額に違いが出ることがあるのです。
ネットや電話で簡易的に見積もりを取る際には、事故の詳細や修復歴、車両の状態などを正確に伝えましょう。
その際、事故の程度や状況をまとめたメモを用意しておくと便利です。
査定士だけに任せず、自分でもある程度故障の規模を知っておくことで、より適正な価格を把握しやすくなります。
事故車を手放すときに比べてほしいのは、買取価格だけではありません。
廃棄処理をする場合の手続きの代行や、レッカー車の費用も考慮しましょう。
特に車を廃棄する場合には、自動車税の還付が受けられます。
こうした手続きや返金の流れをきちんと確認し、サポートの手厚い業者を選びましょう。
事故車が売れない場合の対処法
廃車専門の買取業者に依頼すれば、必要な手続きは無料で代行してくれるケースがほとんどです。
ここでは、売れなかった事故車を廃車にする方法について見てみましょう。
廃車買取業者なら無料で処分してくれる
車の廃棄は自分で行うこともできますが、その場合には車の解体も自分で専門業者に依頼しなくてはいけません。
また、ディーラーに廃棄処理を依頼する場合も、数万円程度の手数料がかかるのがふつうです。
車の買取業者に依頼すればこうした費用は無料になるうえ、事務手続きやレッカー車の手配も代行してくれます。
また車を廃車にすると、自動車税や保険料などの還付が受けられることもあります。
業者に処理を依頼すればこうした返金処理も代行してくれるので、車自体に値段がつかない場合でも、手元にはいくらかの現金が残るのも嬉しいところです。
部品はリサイクルできるかも!
車を廃棄する前に取り外し、フリマアプリを利用したり、中古品買取業者へ持ち込んだりしましょう。業者が買い取ってくれることもあります。
エンジンやトランスミッション、電子部品などの部品をリサイクルするときは、自分で事故車から部品を取り外すのは困難です。
これらのパーツは業者に買取を依頼しましょう。
事故車の部品をリサイクルすることは、資源の有効活用にもつながります。事故車を手放す際には、オプションパーツや各部品のリサイクルも検討してみてください。
事故車を廃棄するには
廃車にする車に以後乗らないという場合、車は「永久抹消登録」を行います。
これは以後、その車には永久に乗らないときに行うものです。
長期出張等で一時的に車に乗らなくなるときには「一時抹消登録」をします。いずれの場合にも、税金の還付が受けられます。
還付される金額は廃棄のタイミングで異なりますので注意してください。
廃車の手続きは、陸運支局で行います。車はそのまえに解体し、陸運支局では解体日時を登録したりナンバープレートを返還したりします。
陸運輸支局の受付時間は平日朝から夕方のみで、自分で足を運ぶのはなかなか難しいかもしれません。特別な理由がない限りは、代行を依頼しましょう。
事故車買取の流れと手続き
廃車の手続きを行うためには、まず解体業者に解体を依頼します。
車が走行不可能な場合は、レッカー車を手配しましょう。
解体業者からナンバープレートを受け取ったら、次は永久抹消登録です。
廃車手続きに必要な主なものは、以下とおりです。各種申請書等は、陸運輸支局の窓口で記入します。
これらの書類を陸運輸局に提出し、永久抹消登録を行いましょう。
なお、軽自動車の場合は手続きが異なります。
事故車の買取に強い、おすすめの車買取業者3選
そこで最後に、事故車の扱いに強く、信頼性の高い業者を3つ紹介します。
それぞれ特徴が異なりますので、自分に合った業者に依頼してくださいね。
株式会社カーネクスト
カーネクスト
カーネクスト
廃車に強い大手買取業者
カーネクストは全国に店舗を展開する大手車買取業者です。
事故車買取の専門スタッフが査定を行うので、ほかでの価格のつかなかった車も高く買い取ってくれます。
廃車にする場合も、手続き代行費用は無料。廃車の引取やレッカー費用もかかりません。
手続きに必要な書類も案内してくれるので、初めて車を廃車にする人でも安心して手続きを行えます。
査定依頼はネットや電話で簡単です。立ち合いなしでの車の引き取りにも対応するなど、ユーザーの使いやすさにコミットしています。
カーネクストにはリサイクルの販路があり、事故車や不動車、水没車でも原則0円以上の価格をつけてくれるのがポイント。
少しでも車に価格をつけたいという人におすすめです。
カーネクストが1番良かった
他社とも見積もりしてもらったが、カーネクストが1番良かった。
査定額ももちろんですが、担当してもらったスタッフの対応も良くサービスも心地よく予想以上の対応に感謝しています。
カーネクストは安いとか噂を聞いていましたが、全然そんなことはなかった。
売却した車:ホンダ フリード (2019年式、走行距離3万キロ)
売却金額:100万円
5万円の買取額がついた
走行距離が8万超えだったので査定はついても1万円かと思っていたが、5万円の買取額がついたので満足しています。
スタッフの対応も親切で丁寧で安心して任せることができた。
振り込みも思っていたより早かった。また次回売却することがあれば利用したい。
売却した車:日産 デイズルークス (2013年式、走行距離8.2万キロ)
売却金額:5万円
買い取ってもらえて良かった
かなり走行距離も多くなっていたので本当に買い取ってくれるのか不安だったのですが実際に買い取ってもらえて良かったです。
ネットで確認した通りレッカー引き取りや廃車手続き代行も無料でしてくれたので本当に助かりました。
こちらからの質問にも丁寧に早く答えてくれたので安心して任せられました。
売却した車:ダイハツ ミライース (2011年式、走行距離17万キロ)
売却金額:1万円
- 買取実績
- 2008年創業
- 手数料
- 無料
- 0円以上買取保証
- ◯
- 申込方法
- WEB、電話
- 電話対応時間
- 8〜22時(年中無休)
- 引取対応日時
- 平日、土曜日
- キャンセル料
- 3万円
- 対応エリア
- 全国対応(一部離島を除く)
ユニオンエタニティ株式会社
ハイシャル
ハイシャル
廃車専門買取業者
ハイシャルは累計相談件数25万件を数える、廃車の買取業者です。
年中無休で全国対応、0円以上での買取を保証しています。
価格のつきにくい台風や大雨で冠水した車、大きな事故で大破した車やエアバックが飛び出した車も買取の対象です。
ハイシャルでは、車両ごとに全国1000社以上の協力業者から最適な販路を選択。
海外輸出はリサイクル部品、中古車販売など多彩な販路を確保することで、車の価値を最大限に活かした買取を可能にしています。
さらに契約完了後の減額や実車確認後の減額は一切ありません。
価格に関するトラブルを避けられるのも、ユーザーにとってはメリットです。
最短20秒のスピード査定で、スムーズな買取を希望する人にもピッタリです。
- 買取実績
- 累計相談件数25万件
- 手数料
- 無料
- 0円以上買取保証
- ◯
- 申込方法
- WEB、電話、LINE
- 電話対応時間
- 8〜22時(年中無休)
- 引取対応日時
- 平日、土曜日
- キャンセル料
- 3万円
- 対応エリア
- 全国対応(一部離島を除く)
株式会社エイチームライフデザイン
ナビクル廃車買取
ナビクル廃車買取
どんな車も買取の対象
ナビクル廃車買取は、廃車専門の買取業者です。
低年式の車や走行距離の長い車など、通常の買取業者で買い取れない車を専門に扱っています。
どんな車も買取の対象で、費用0円で処分も行います。
買取価格はネットからの入力で簡単に確認が可能です。
対応は年中無休で、全国に出張引取を行います。もちろん、解体費用から事務手続きの代行まで、すべて無料です。
さらにナビクル廃車買取では、税金などの還付金も受け取れます。
ディーラーに廃車処理を依頼すると、自動車税の還付金を受け取れないケースも多いようです。
ナビクル廃車買取では買取価格に加え、こうした還付金を受け取ることで、総合的に満足度の高い取引が実現できます。
他社で断られた車も、まずは相談してみましょう。
古い車でも買い取ってもらえた
地方住まいですが、山間部であっても非常に迅速な対応をしてもらえ助かりました。
最初に電話をした際の受付から大変丁寧な接客をしてもらえたので、その時点で印象が良かったです。
また、年式の古い車でも買取してもらえたので、とても有り難く感じました。
売却した車:マツダ AZワゴン FX (2010年式、走行距離9.3万キロ)
売却金額:1.5万円
無料でびっくりした
故障して数年放置していた車両にも関わらず、レッカー代、廃車解体費用、廃車手続き費用など、諸経費が全て無料で、大変満足しています。
電話申し込み後一週間以内でレッカー車を手配してくださいました。
廃車費用に数万円かかると思っていたのでびっくしりしたことを覚えています。
売却した車:三菱 シャリオ (1995年式、走行距離6.4万キロ)
売却金額:1万円
早かった
電話後1週間で取りに伺いますと言われ当日電話ありすぐ来てくれました。
年式は古かったので価格に対しては可もなく不可もなくと言った所。車検は受けず動かせない車でも引き取ってくれました。
ほぼ引き取りまで手間なく終わりました。早かったです。
売却した車:トヨタ bB (2009年式、走行距離1.2万キロ)
売却金額:1.5万円
- 買取実績
- -
- 手数料
- 無料
- 0円以上買取保証
- ◯
- 申込方法
- WEB
- 電話対応時間
- -
- 引取対応日時
- -
- キャンセル料
- -
- 対応エリア
- 全国対応(一部離島を除く)
事故車でも諦めないで! 賢く業者を選んで、できるだけ高く車を売ろう
修復して大事に乗って来た車も、できるだけ高い価格で買い取ってもらいたいですよね。
事故車の定義や扱いを知り、買取業者を賢く選ぶことで、愛車の価格には大きな差が出ます。事故車だからといって諦めず、少しでも高く、利益のある取引を目指しましょう。