ドライブレコーダーを常時電源で設置する手順|気を付けることも紹介

駐車場の車

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ドライブレコーダーで駐車監視機能を使いたい場合、一部のバッテリー内蔵モデルを除いて常時電源接続が欠かせません。しかし、常時電源がなんのことか、どこにあるのかわからないという人は多いと思います。そこで、この記事ではドライブレコーダーの常時電源の取り方と電源ケーブルについて紹介します。常時電源接続を知りたい方はぜひ読んでみてください。
Chapter
ドライブレコーダーの常時電源とは?
ドライブレコーダーを常時電源で設置する手順
ドライブレコーダー取り付けで気を付けること4つ
専用モデル以外に使える電源ケーブル
電源のチェックに必要なテスターも揃えよう
ドライブレコーダーを常時電源で設置する方法を正しく理解しよう!

ドライブレコーダーの常時電源とは?

ドライブレコーダーの駐車監視機能を使用するには、エンジンがかかっていない状態でも通電している常時電源から電源を確保する必要があります。

駐車監視機能を搭載したドライブレコーダーのなかには、バッテリーを内蔵している機種もありますが、バッテリーの容量によっては長く持ちませんし、なにより発火が心配。国産メーカーでは、ほぼキャパシタに置き換わっています。

そのためエンジンが止まった状態で機能する駐車監視では、車載バッテリーから電源を確保しなければならないのです。

ドライブレコーダーを常時電源で設置する手順

ドライブレコーダーの電源は、通常シガーソケットなどACC電源から取ることができますが、駐車監視では常時電源が必要です。常時電源は、ヒューズ(配線)から取る方法が簡単でおすすめです。

作業には、電気が流れていることを調べる検電テスター、常時電源から電源を取るためのヒューズ電源が必要になります。

それでは、ドライブレコーダーを常時電源で設置する際のポイントを紹介します。

1:ヒューズボックスを探す

ドライブレコーダーの常時電源をヒューズから取る場合は、まず車のヒューズボックスの場所を取扱説明書などで確認します。

通常ヒューズボックスは、運転席または助手席の足元左右どちらか、助手席グローブボックスの奥などにあります。グローブボックスの奥にある場合は、目隠しのパネルがある車種もあります。

パネルやヒューズボックスの蓋は簡単に外せる構造になっているので、工具などは必要ありません。

ただしヒューズボックスは足元付近の狭い場所にあるので、ドアをおおきく開けての作業になります。ドアを全開しても物にぶつからない広い場所で進めましょう。

2:ヒューズボックスから電源を取る

ヒューズボックスから常時電源を探す際は、エンジンを切った状態で通電しているヒューズを探します。

常時電源に使いたいのはホーンやハザード、ストップランプなどのヒューズ、ECUなど重要な電源のヒューズはトラブルや故障の原因になるので使いません。

なにに使われているのかは、取扱説明書やヒューズボックスのフタ裏の記載を参考にします。

通電状態は「検電テスター」を使って調べましょう。

3:検電テスターで常時電源ヒューズを探す

「検電テスター」は、テスターのワニ口クリップをドアヒンジなど車体の金属部に接続してアースを取って使います。

エンジンオフでテスターの先端を
ヒューズの金属部分にあててみて、テスターが光ったら常時電源です。

そこに同じアンペア数のヒューズ電源を差し込むわけですが、電気が来ているのはヒューズの奥にある2つ電極のどちらかだけです。

ヒューズクリップまたはラジオペンチでヒューズを抜き、なかの電極に検電テスターをあてて、通電している側を特定します。アクサセリー電源は、エンジンキーをACCの位置にしたときに電気が流れるヒューズを探します。

一般的にクルマに使われるヒューズには、平型、ミニ平型、低背(ていはい)の3タイプがあり、アンペア数もいくつか用意されています。交換するヒューズと同じ形状、アンペア数の製品を使いましょう。

4:常時電源ヒューズに電源取得用配線を繋げる

常時電源のヒューズを同じタイプのヒューズ電源に置き換えます。

ヒューズ電源は、ヒューズに電源コードが付いたものが一般的ですが、エーモン工業の「ヒューズ電源」は内蔵ヒューズと接続端子がセットになっているので、使いやすく安心です。

ヒューズ電源は、あらかじめ確認した通電している側にコードが付いている側を合わせて差し込みます。数字の向きは無視してください。数字の向きより電気が通ることを重視して作業します。

5:ドラレコの動作確認

ヒューズ電源からのコードをドライブレコーダーの付属コードと接続し、アースを取ります。アースは、ボディの金属部分に接続してください。

ドライブレコーダー接続後は、配線を隠す前に動作確認を行います。

常時電源と接続後の動作確認は、エンジンオフの状態で行うことを忘れないようにしましょう。

6:ドライブレコーダーの配線

ドライブレコーダーの接続が終わり、動作確認ができたら仕上げです。

配線はフロントガラスにドライブレコーダー本体を装着する場合では、フロントガラスと内装のすき間を利用して配線を隠します。

念入りに行なう場合は、フロントガラス上部→Aピラーの樹脂カバー内部→Aピラー下部→内張り内部→ヒューズ電源からのコードと配線します。

このとき配線が余っていても切断したりせず、結束バンドなどでまとめてグローブボックスの奥など見えないところに設置してください。

ドライブレコーダー取り付けで気を付けること4つ

ドライブレコーダーの取り付けは簡単に思えますが、取り付けの際に気を付けるポイントがあります。

接続する電源を間違うと電気系統のトラブルが発生し、車両の不具合に繋がります。また配線を隠す作業で頻発する内装パネルの内張りのキズは、補修できないため無理せず代替案も事前に調べましょう。

ここからは、取り付けで気を付けることを4つ紹介します。

1:内部電源の取り違いによるヒューズショートに注意する

内部電源の取り違えはヒューズショートを引き起こすため、間違えないようにしましょう。

実際に作業する前、取り付けるドライブレコーダーや車の説明書の確認は必須です。ヒューズショートはオーディオやカーナビの停止など影響が大きいため、細心の注意が必要です。

2:アクセサリー電源と間違えないように注意する

常時電源とアクセサリー電源を間違えるとバッテリー上がりを起こします。

ドライブレコーダーの常時電源用ケーブルは3芯がほとんどです。アクセサリー電源と常時電源、アースの3本で構成されています。それぞれ間違えないように注意しましょう。

3:内張りを外すときに壊さないように注意する

配線を隠す作業では、内張りや部品、カバーを壊して修復不可能にならないように心がけます。

配線を隠すことにこだわり、無理に内張りなど外そうとするとキズや破損の原因となります。コードレールなどを活用する方法も考えましょう。

作業途中で、金具や外したヒューズを車体内部に落としてしまうこともあります。不具合の原因になるため、作業は慎重に進めましょう。

4:接続を間違えると警告灯の点滅やドラレコが起動しないため注意する

ドライブレコーダーの配線を正しい電源から取っても、プラスとマイナスなど接続を間違えると、車の電気系統全般に影響します。

常時電源を探し、正しく接続する作業は、配線の重要ポイントです。検電テスターの使い方やヒューズの向きなど、小さなことにも気を付けながら作業を進めます。

意外に多いミスがアースの接続です。動作確認を注意深く行い、トラブルの原因にならないようにしましょう。

エーモン(amon)

エーモン(amon) ミニ平型ヒューズ電源 DC12V・60W/DC24V・120W 10Aヒューズ差替用 E511

77円〜(税込)

ヒューズ電源から配線を引っ張るパーツ

純正のヒューズと差し替えるだけで配線できる「ヒューズ電源」。接続端子までセットされているので、接続も簡単。5Aのヒューズを内臓しており、おおきな電圧が流れたときも安心です。

ヒューズの形状、アンペア数が多数用意されているので、用途にあった製品を選びましょう。

メーカー
エーモン(amon)
ブランド
エーモン(amon)
モデル名
E511
梱包サイズ
2.4 x 6.2 x 9.4 cm
商品モデル番号
E511

専用モデル以外に使える電源ケーブル

12Vの2芯で出力する場合

国産乗用車のシガーソケット12Vに対応し、2芯のギボシケーブルをシガーソケットタイプにセットすると多くのドライブレコーダーで使用できます。

ギボシは端子の1種です。そのまま接続はできませんが、電工ペンチを使ってかしめてから使います。車のDIYを楽しみたい方や電気関係の基礎知識、基本技術を持っている方に向いているタイプです。

実際に販売されている製品はあまり多くありません。

エーモン(amon)

エーモン 電源ソケット DC12V/24V60W以下 ヒューズ電源タイプ

984円〜(税込)

シガーソケットを増設できるキット

ヒューズボックスの純正ヒューズを活用し、ドライブレコーダーのシガープラグ型の電源線に接続するケーブルセットです。

ヒューズボックスから電源を取るためバッテリーの負担を低減し、ロック機能により走行中に抜け落ちる心配がありません。ギボシが加工済みのためすぐに接続できます。

付属のヒューズコードを使用せず、ユピテルOP-VMU01との接続も可能です。

メーカー
エーモン(amon)
ブランド
エーモン(amon)
モデル名
1542
梱包サイズ
3.8 x 10.5 x 17 cm
商品モデル番号
1542

CAMWAY

ドライブレコーダー用 降圧ケーブル

1,899円〜(税込)

接続するだけで24時間連続監視ができる!

ドライブレコーダーにケーブル接続するだけで24時間連続電源が可能になり、駐車時も常に車外の様子を監視できます。

ミニUSBやマイクロUSBなどのあらゆる端子に対応しているので、ほとんどのドライブレコーダーで活用できるでしょう。

さらに、専門知識や工具不要で誰でも簡単に取り付けられる仕組みになっています。

ブランド
CAMWAY
電圧
入力:12-24V 出力:5V
接続方式
USB
型番
CAMCAM003CAV

Yosoo

車電圧回路テスター

1,400円〜(税込)

超先端テスト針で精確な判定ができる!

超先端のテスト針が付いており、簡単に導線内部に突き刺すことができるので、検電に慣れていなくても精確な判定が可能です。

さらに視認性にも優れており、LED点灯で通電を確認できます。

省電力のLEDなので、長寿命な点も魅力です。

メーカー
‎SOCOCO
ブランド
Yosoo
素材
プラスチック材料、スチールなど
‎サイズ
ペンの長さ:17.3cm。針の長さ:8.3cm。ワイヤーの長さ:96cm
商品重量
118g
容量
20A
電圧
直流(DC)6~24V
型番
AI-1230

TOYOTA(トヨタ)

検電テスター(LED光タイプ) DC6V~DC24V

598円〜(税込)

LEDの点灯で簡単に通電確認ができる!

常時電源やACC電源、イルミネーション電源などの通電確認がLEDの点灯ですぐに見分けられます。

検電が初めての方でも通電したかどうかが一目瞭然なので、使いやすいです。

車両の金属部をワニ口クリップで挟み、チェックするコードにテスター先端を当てるだけの簡単な仕様になっています。

ブランド
エーモン(amon)
電圧
DC6V~DC24V
品番
4932
‎梱包サイズ
12.3 x 10 x 1.5 cm
商品重量
30g

電源のチェックに必要なテスターも揃えよう

ヒューズの通電状態を調べるために必要な検電(回路)テスターは、おおきなホームセンターや工具専門店などで手に入れることができます。

検電テスターは、ドラレコの配線以外にも、さまざまな場面で使えるので揃えておくと便利です。

ドライブレコーダーを常時電源で設置する方法を正しく理解しよう!

ドライブレコーダーの駐車監視機能を活用するためには、常時電源が必要です。

事前に製品の取扱説明書や車の説明書に目を通し、設置方法を正しく理解してから電源ケーブルなどを揃えてください・

正しい電源確保は、バッテリーの負荷を減らし、車の不具合発生の低減になります。車の電気系統に対する知識と理解を深め、適合する製品を使用しましょう。

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