タイヤのプロがサマータイヤの選び方を徹底解説!お勧めサマータイヤ13選

タイヤ

サマータイヤという呼び方を聞いてなんでわざわざサマータイヤなの?と思われる方も少なからずいるのではないでしょうか。サマータイヤという呼び方は冬に履くウインタータイヤに対する冬用以外のごく一般的なタイヤを指します。ほかに夏用タイヤと冬用タイヤという言い方もあります。

サマータイヤのゴム(トレッドコンパウンド)は温度が低くなると柔軟性が失われ硬くなっていきます。気温が7度くらいになるとゴムが硬くなり始め柔軟性を失っていきます。

これに対してウインタータイヤは気温が下がったときに履くように作られたタイヤです。ウインタータイヤには、スノータイヤ・スパイクタイヤ・スタッドレスタイヤなどが含まれます。サマータイヤは、そんなスノータイヤに対しての呼び方です。言ってしまえば普通のタイヤがサマータイヤなわけです。

Chapter
サマータイヤの種類
サマータイヤの選び方
おすすめのサマータイヤ13選
代表的なスタンダードタイヤ
ダンロップ・エナセーブEC204
トーヨー・ナノエナジー3+
ミシュラン・エナジーセイバー4
代表的なコンフォートタイヤ
ブリヂストン・レグノGR-XⅡ
ダンロップ・ヴューロVE304
ヨコハマ・アドバン㏈(デシベル)V552
グッドイヤー・エフィシエントグリップコンフォート
代表的なハイグリップスポーツタイヤ
ブリヂストン・ポテンザRE71RS
ヨコハマ・アドバン ネオバAD08R
ダンロップ・ディレッツァZⅢ
代表的なウルトラ・ハイ・パフォーマンスタイヤ
ミシュラン・パイロット・スポーツ4S
コンチネンタル・スポーツ・コンタクト6
ピレリ・P-ZERO(PZ4)

サマータイヤの種類

サマータイヤには様々なカテゴリーのタイヤがあります。大雑把に分類すると、安価でリーズナブルな「スタンダードタイヤ」、乗り心地のいい「コンフォートタイヤ」、高性能な「スポーツタイヤ」があります。

スタンダードタイヤはその名前のとおり標準的な性能を持ったタイヤです。拡大解釈すると、クルマ用のタイヤとして必要十分な性能を満たしたタイヤといったニュアンスがあります。高価な新材料や技術はあまり盛り込んでいませんが、その分価格を安く抑えたコスパのいいタイヤ、ということです。

現在はベーシックタイヤと呼ばれるカテゴリーのタイヤでも分子レベルのコンパウンド改質技術を盛り込んだり、クルマの開発用コンピュータシミュレーションでノイズ解析を行ったりと、手間暇かかっているタイヤがほとんどで文字通りコスパのいいタイヤということができます。

コンフォートタイヤは、快適性重視のタイヤで乗り心地や静粛性の重心を置いて開発したタイヤを指します。コンフォートタイヤという概念はじつは日本初のものなんです。代表的なタイヤはブリジストンのレグノです。静粛性と乗り心地に特化したタイヤとして誕生しました。

日本人の特徴として“乗り心地の感度が高い”というのも反映されているようです。もちろんコンフォートタイヤの性能にも幅があり、乗り心地重視とか、静粛性重視とか、その両方とか、逆に操縦安定性に軸足を置きながら快適性も両立させるといった具合に、使う人によってコンフォートのニーズも異なってくるからです。

スポーツタイヤは大別して2種類あると考えてください。一つはハイグリップ系スポーツタイヤで、ブリヂストンのポテンザRE71RSや、横浜ゴムのアドバン・ネオバ、ダンロップのディレッツァZⅢに代表されるタイヤ群です。タイヤの骨格=ケース剛性を高め、グリップのいいトレッドコンパウンドを採用した設計になっていて、かつて日本ではスポーツタイヤといえばこれらのタイヤでした。

ハイグリップ系スポーツタイヤと別に注目を集めるようになっているのがウルトラ・ハイ・パフォーマンスタイヤと呼ばれるカテゴリーです。ミシュランのパイロット・スポーツ4Sや、コンチネンタルタイヤのコンチ・スポーツ・コンタクト6、ピレリのピレリP-ZEROといった高性能な高級セダンからスポーツカーまでカバーするスポーツタイヤです。

ところでなんでそんなにタイヤのカテゴリーや種類があるのでしょう。これは靴とよく似ています。靴はシチュエーションや服装によって履く靴が異なります。タイヤの場合はクルマの性能やキャラクターによって装着するタイヤが異なのでマッチングが非常に大事です。

サマータイヤの選び方

前の項目でマッチングが大切と書きましたが、クルマとタイヤのキャラクターを合わせるというのがタイヤを選ぶ時の一番のポイントになります。

例えば足回りの引き締まったスポーツセダンに、乗り心地が悪いからとコンフォート系の乗り心地のいいタイヤを履かせると、弾むような上下動が出て逆に乗り心地が悪くなったり、ハンドルを切ったときのクルマの動きがあやふやになったりすることがあります。

これはサスペンションのダンピング(ダンパーの減衰力)とタイヤのダンピングが合わなくて起こる現象です。タイヤのダンピングは「縦ばね」ともいわれ、主にサイドウオール(タイヤ側面)の柔軟性を指します。スポーティなタイヤは縦ばねが強く(硬く)たわみにくくなっています。

乗り心地のいいタイヤは縦ばねが柔らかく作られています。サスペンションの引き締まったスポーティなクルマにダンピングの利いた(硬い)タイヤを組み合わせると、案外タイヤの硬さもサスペンションの硬さも気にならず、すっきりした乗り味になります。

ソフト×ソフトも同様で、不思議とグニャついた操縦感覚がなくタイヤのソフトさとサスペンションのソフトがしっとりした乗り心地を作り出してくれます。ところがサスペンションが引き締まっているのに、タイヤダンピングが低いとタイヤのグニャつく動きが目立ってしまい、グニャ付き感が出たり、先に書いたようにタイヤの上下のたわみが強調され弾むような嫌な乗り心地が強調されてしまうことがあります。

サスペンションが柔らかく、タイヤのダンピングが高い場合は、ゴツゴツしたタイヤの硬さが強調されてしまう傾向にあります。タイヤを選ぶ際は自分のクルマがどんなタイプのクルマなのかを把握することが大切です。

目安となるのは純正装着やオプションでどんなタイヤが装着されているかです。そのうえで、よりシャキッとした操縦性が欲しいのか、乗り心地を良くしたいのか方向性を見定め1つか2つグレードの高いタイヤを選ぶのがいいと思います。

後の項でも触れますが、雨の安心感・静粛性・転がり抵抗が少なさといった性能も、ある程度タイヤによって手に入れることができます。もちろん価格も重要な要素ですが、安さだけを求めるとほかの性能を大きく損なう恐れがありますから注意してください。

おすすめのサマータイヤ13選

サマータイヤについて、どんなタイヤなのか、どんな種類があるのかを説明してきました。ここでは具体的にスタンダード、コンフォート、スポーツの各カテゴリーごとに代表的なタイヤを紹介してみようと思います。

代表的なスタンダードタイヤ

いまスタンダードタイヤは区分がとてもあいまいで分かりにくくなっています。というのもタイヤの付加価値として燃費の良さを謳うタイヤが増えていて、コンフォート系タイヤと微妙にかぶっているからです。

つまり、今やスタンダードタイヤでも省燃費性を備えた「エコタイヤ」といえる性能は備えているからです。なので燃費向上が期待できるお勧めのベーシックタイヤを選んでみました。

ちなみに、エコタイヤは国内のタイヤグレーディングで定められた基準で転がり抵抗AAA,AA,Aに該当し、かつウエットグリップがa,b,c,dに該当するタイヤを指します。

ダンロップ・エナセーブEC204

ダンロップ(DUNLOP) ダンロップエナセーブ四本セット 185/60/15

33,793円〜(税込)

ダンロップのベーシックタイヤ,エナセーブEC204

転がり抵抗AA/ウエットグリップcと優秀です。ベーシックタイヤとして珍しくトレッドデザインが左右非対称になって、偏摩耗の抑制にも配慮されています。

メーカー
ダンロップ(DUNLOP)
ブランド
ダンロップ(DUNLOP)
商品モデル番号
AUX_185601584H_90827_4_8D

トーヨー・ナノエナジー3+

Toyo Tires ゴムバルブ付属 トーヨー TOYO ナノエナジー3+ 3PLUS 185/60R15 185/60-15 1本

10,780円〜(税込)

トーヨータイヤのエコタイヤブランドのベーシックタイヤ

転がり抵抗A/ウエットグリップAAを備えています。下位モデルにトーヨー・ナノエナジー3があります。

メーカー
トーヨータイヤ(TOYO TIRES)

ミシュラン・エナジーセイバー4

ミシュラン(Michelin) MICHELIN(ミシュラン) サマータイヤ ENERGY SAVER4 エナジーセイバー4 155/65R14 79H 新品1本

5,070円〜(税込)

雨の日の安心感と快適性を両立した低燃費タイヤ

ベーシックタイヤの中ではやや高めの価格帯ですが、転がり抵抗A/ウエットグリップbと雨に強いのが特徴です。また静粛性にも配慮したデザインになっていて、トータルバランスに優れたベーシックタイヤです。

メーカー
ミシュラン(Michelin)
ブランド
ミシュラン(Michelin)
商品モデル番号
4985009751183

代表的なコンフォートタイヤ

いまコンフォートカテゴリーに属するタイヤが充実してきています。タイヤのニーズが全方向バランス型になりつつあり、スポーツよりもコンフォート寄りになっているからです。

また、コンフォートタイヤもベーシックタイヤ同様エコタイヤとしての性能が付加価値として取り入れられるようになり、静かで乗り心地が良く滑らかに走るといった快適なタイヤが充実しています。

ブリヂストン・レグノGR-XⅡ

ブリヂストン(BRIDGESTONE) ブリヂストン REGNO GR-XII 185/60R15

12,260円〜(税込)

コンフォートの代名詞ともいえるタイヤ

トレッドデザインの溝を使ってダブルブランチ型消音機の機能を盛り込ませて静粛性を高めたり、ノイズ吸収シートⅡという振動を抑えるベルトをトレッド内部に貼ったりタイヤの側面に路面から伝わる振動を抑える3Dノイズカットデザインを施すなど、ありとあらゆるノイズ対策を施しています。

しかも前69サイズすべてウエットグリップbで、転がり抵抗はAAが31サイズ、Aが38サイズと優秀なエコタイヤでもあります。マイルドな乗り心地と静粛性の高さ、さらにエコタイヤとしての性能も備えたタイヤです。

メーカー
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
ブランド
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
モデル名
PSR07727
商品モデル番号
PSR07727

ダンロップ・ヴューロVE304

ダンロップ(DUNLOP) ダンロップ ビューロ VE304 185/65R15

10,630円〜(税込)

トータルバランスに優れたコンフォートタイヤ

乗り心地は適度に引き締まっており、ジョイントを踏んだ時のショックガスッと消えるスッキリした乗り味を持っています。タイヤの裏側にサイレントコアと呼ばれる吸音スポンジを採用することでトレッドデザインではどうしても消しきれない250ヘルツ前後のノイズを大幅に低減しています。

メーカー
ダンロップ(DUNLOP)
ブランド
ダンロップ(DUNLOP)
モデル名
336576
商品モデル番号
336576

ヨコハマ・アドバン㏈(デシベル)V552

ADVAN dB V552 ヨコハマ アドバン デシベル V552 ADVAN dB V552

11,850円〜(税込)

目指したものはかつてない静粛性

世界ブランドとなったアドバンのもう一つの看板となるのがプレミアムコンフォートタイヤのアドバンデシベルです。

タイヤの側面全体でショックを吸収する専用プロファイル(≒形状)でしなやかな乗り心地を実現しています。またトレッドブロックを144とすることで滑らかタイヤの転がり感も作り出しています。

また雨に強いヨコハマのイメージリーダーとして、全44サイズ中ウエットグリップa39サイズ、b5サイズ。転がり抵抗もAを獲得していて雨に強いエコタイヤでもあります。

メーカー
ヨコハマ(YOKOHAMA)
ブランド
ADVAN dB V552
商品モデル番号
R2863

グッドイヤー・エフィシエントグリップコンフォート

グッドイヤー(Goodyear) グッドイヤー EfficientGrip ECO 185/60R15

4,990円〜(税込)

走り出した瞬間からマイルドで静かな乗り味を実感

サイドウオール(タイヤ側面)全体で路面の凹凸を吸収するようなしなやかな感触があります。

転がり抵抗/ウエットグリップは59サイズ中50サイズがAA/b。9サイズがAA/cと優秀なエコタイヤとしての性能も備えています。

メーカー
グッドイヤー(Goodyear)
ブランド
グッドイヤー(Goodyear)
モデル名
05602720
商品モデル番号
05602720

代表的なハイグリップスポーツタイヤ

ブリヂストン・ポテンザRE71RS

ブリヂストン(BRIDGESTONE) POTENZA RE-71RS 225/45R18 95W XL

30,380円〜(税込)

最速へのこだわりが生んだ,リアルスポーツPOTENZA

かつて圧倒的な高性能ぶりで異性を風靡したポテンザRE71の強さに立ち返るべく、タイヤの接地性、トラクション、コントロール性すべて見直し開発したのがポテンザRE71RSです。

タイヤコンパウンドがビタッと路面に張り付くような強力なグリップ性能があります。サーキットでは多少のミスをカバーしてくれるような懐の深さがあり、コンスタントに好タイムをマークできるタイヤです。

メーカー
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
ブランド
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
モデル名
POTENZA RE-71RS 225/45R18 95W XL
商品モデル番号
POTENZA RE-71RS 225/45R18 95W XL

ヨコハマ・アドバン ネオバAD08R

横浜タイヤ ヨコハマ(YOKOHAMA) ADVAN NEOVA AD08R 225/45R18 91W

26,757円〜(税込)

走りを追求したADVAN最強のストリートタイヤ

特徴的なトレッドデザインは、豊富なノウハウからあらゆる方向にトラクションがかかる形として生み出されたものです。ウエット性能にも優れており、かつてスーパー耐久ではウエットタイヤとして使われたこともあるほどです。

メーカー
ヨコハマタイヤ (YOKOHAMA TIRE)
ブランド
横浜タイヤ
商品モデル番号
F7369

ダンロップ・ディレッツァZⅢ

ダンロップ(DUNLOP) ダンロップ(DUNLOP) サマータイヤ DIREZZA Z3(ディレッツァZIII) 225/45R18 91W 327914 新品1本

22,550円〜(税込)

LAPタイム短縮を追求した,ハイグリップスポーツタイヤ

タイヤが温まりやすく、寒い時期のサーキットでタイムを出しやすいのが特徴です。またコンスタントにベストラップに近いタイムが出せるので、走行会用タイヤとして人気があります。

メーカー
ダンロップ(DUNLOP)
ブランド
ダンロップ(DUNLOP)
モデル名
327914
商品モデル番号
327914

代表的なウルトラ・ハイ・パフォーマンスタイヤ

ウルトラ・ハイ・パフォーマンスタイヤって何?

昔風のハイグリップ系スポーツタイヤとともに、今台頭してきているのがウルトラ・ハイ・パフォーマンスタイヤと呼ばれるカテゴリーで、欧州のハイパフォーマンスカーに装着される超高性能タイヤです。

ミシュラン・パイロット・スポーツ4S

ミシュラン(Michelin) MICHELIN(ミシュラン) サマータイヤ PILOTSPORT4S パイロットスポーツ4S 235/45R18 98Y 新品1本

29,020円〜(税込)

技術と情熱を結集した次世代の走りを生み出すハイスペック・スポーツタイヤ

ミシュラン・パイロットスーパースポーツ(併売中)の実質的な後継モデルという位置付けにあります。パイロット・スポーツ4よりは1段グリップ性能が高く作られています。ハイグリップでありながら応答性,正確さや明瞭な手応え、ウエット性能の強さが魅力です。

メーカー
ミシュラン(Michelin)
ブランド
ミシュラン(Michelin)
モデル名
720590
商品モデル番号
4985009692110

コンチネンタル・スポーツ・コンタクト6

PremiumContact 6 サマータイヤ 245/40R19 98Y XL コンチネンタル プレミアムコンタクト6 PremiumContact 6

35,800円〜(税込)

コンチネンタルのフラッグシップ・スポーツタイヤ

シビックタイプRによるニュルブルクリンクFF 市販車最速の座を目指しホンダとコンチネンタルが共同開発したのがこのコンチ・スポーツ・コンタクト6です。
ドライ路面だけでなく抜群といえるウエット性能もこのタイヤの特徴です。

メーカー
コンチネンタル(CONTINENTAL)
ブランド
PremiumContact 6
モデル名
358649000
梱包サイズ
67.9 x 67.9 x 24.5 cm; 10.9 kg
商品モデル番号
3586490000
商品の重量
10.9 kg

ピレリ・P-ZERO(PZ4)

PIRELLI(ピレリ) 225/45ZR18 ピレリ サマータイヤ NEW P ZERO(PZ4) 95Y XL 1本 PIRELLI 2742800

23,330円〜(税込)

全てのクルマのパフォーマンスに最適

かつて市販タイヤ、インチアップに力を入れていたピレリは一大方向転換をして純正装着タイヤにシフトしました。その代表的なタイヤがP-ZEROです。

ハイグリップ性能とコントロール性の良さを基本に、純正装着モデルでは様々な味付けにチューニング。じつは純正装着のP-ZEROのマッチングの良さは優れています。

メーカー
PIRELLI(ピレリ)
ブランド
PIRELLI(ピレリ)
モデル名
2742800
梱包サイズ
cm; 9.4 kg
商品モデル番号
2742800
商品の重量
9.4 kg

サマータイヤはカバーレンジは広すぎてとてもすべてを網羅することはできないし、ほかにもいいタイヤ、興味深いタイヤはたくさんあります。ここで紹介したのは、そんなタイヤの中で代表的なタイヤと捉えていただければいいと思います。

斎藤 聡|さいとう さとし

モータージャーナリスト。車両のインプレッションはもちろん、タイヤやサスペンションについて造詣が深く、業界内でも頼りにされている存在。多数の自動車雑誌やWEBマガジンで活躍中。某メーカーのドライビングインストラクターを務めるなど、わかりやすい解説も人気のヒミツ。日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本カーオブザイヤー選考委員。

斎藤 聡