関東で大雪!雪道を夏タイヤで走ると違反ですよ。

2018年1月22日から23日にかけて、日本各地が大雪に見舞われ、道路も鉄道もマヒ状態に陥り、さまざまな方面に影響をおよぼしました。なかでも路上では、積雪によるスリップ事故や立ち往生が相次ぎましたよね。ところが、ニュース映像をよく見ると、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)で走行していた車両もあり、それも交通マヒの要因になっていたようです。しかし、この雪道を夏タイヤ(ノーマルタイヤ)で走行する行為そのものが違反なのです。

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全国統一ルール
都道府県によって異なる積雪時の交通ルール

全国統一ルール

まず、雪道を走行するときのルールですが、各都道府県(沖縄県は除く)の道路交通法施行細則または道路交通規制において定められています。そのないようは、おおむね、凍結・積雪道路の走行は、スタッドレスまたはチェーンを用いることとなっており、「朝は積もってなかったから」、「少ししか積もっていないから」という理由で、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)で走行すると違反になります。

当然ですが、ノーマルタイヤは積雪や凍結を目的としていないので、少しの積雪でもスリップしてしまいます。そして、事故を起こし周囲の交通に混乱を招いてしまうのです。

上記のルールは、日本全国ほぼ同じですが、都道府県によって多少異なっています。どのように異なるのでしょうか?

都道府県によって異なる積雪時の交通ルール

東京での交通ルール

東京都では積雪時のルールを下記のように設けています。

"積雪又は凍結により明らかにすべると認められる状態にある道路において、自動車又は原動機付自転車を運転するときは、タイヤチェーンを取り付ける等してすべり止めの措置を講ずること。"

やはり、関東となると雪が積もっている日が多いわけではないので、"スノータイヤ"という表記はしないのでしょうか。積雪時はチェーン等の滑り止めの装着を促す内容になっています。

埼玉県での交通ルール

埼玉県では積雪時は下記のように定められています。

"積雪又は凍結によりすべるおそれがあると認められる道路において、自動車(大型自動二輪車及び普通自動二輪車を除く。)を運転するときは、駆動輪にタイヤチェーンを取り付ける等すべり止めの措置を講ずること。"

埼玉県では、「駆動輪にタイヤチェーンを取り付ける」という内容になっており、東京都道路交通規則よりも詳しく明記されていますね。

もちろん、スリップの危険性が高い場合は、4輪に巻いても問題はありませんが、金属チェーンは振動がかなり車内に伝わってくるので、非金属チェーンなどの方が運転はしやすいでしょう。

ちなみに、スタッドレスタイヤは駆動輪のみで良いと言う意味ではないので、混同しないようにしてください。

神奈川県での交通ルール

神奈川県では積雪時"3輪以上の自動車が積雪の場所を通行するときは、タイヤに鎖を巻き、又は特殊タイヤを用いる等して、滑るおそれのないようにすること。"としています。

東京、埼玉に比べると簡潔な内容ですが、意味合いはほぼ同じですね。私たちに浸透している言葉に置き換えると「積雪時はチェーンを駆動輪に装着するか、スタッドレスタイヤを装着すること」という内容になります。

東北、九州での交通ルール

岩手県では"積雪し、凍結している道路において、駆動輪のすべてのタイヤに鎖を取り付けること、雪路用タイヤ(雪路用タイヤとして製作されたもので接地面の突起部が50パーセント以上摩耗していないものに限る。)を前車輪に取り付けること。その他の滑り止め方法を講じないで自動車(小型特殊自動車を除く)又は原動機付き自転車を運転しないこと”

と、関東地方の文言に比べて、より具体的に詳しくなっています。

反対に九州の福岡県では”積雪又は凍結をしている道路において、自動車又は原動機付自転車を運転するときは、滑り止めに必要な措置を講ずること”と、とてもシンプル。沖縄県には、積雪や凍結路に関する交通規則がありません。これらルールを眺めるだけでも、雪道や凍結路が生活にどれだけ密着しているかがわかりますね。

とはいえ、その内容は同様に雪道や凍結路を走行するドライバーに、なんらかの措置を行うことを求めていることに変わりなく、雪道や凍結路を夏タイヤ(ノーマルタイヤ)で走行すれば、日本全国どこでも違反になります。

この時期、ロングドライブに出かける予定のドライバーには、急な天候変化に備えたチェーン携行や、スタッドレスは必須といえるでしょう。