【プロに聞いた】4点式シートベルトのおすすめ23選|2023年版
※この記事には広告が含まれます
4点式シートベルトとは?
通常、自動車に装備されている3点式シートベルトは、肩から腰まわりを固定して使用します。
4点式シートベルトは、左右の肩、腰の4点をそれぞれ固定するものです。3点式よりも確実に身体をホールドできるため、サーキットでのスポーツ走行におすすめです。
ラリードライバー三好秀昌さんに聞いたレーシングハーネスの選び方と注意点
三好 秀昌|みよし ひであき
大学卒業後、某出版社の契約カメラマンとして活躍するかたわら国内ラリーに参戦。1989年よりイギリスに拠点を移し、1995年からはWRCドライバーとして活躍。1995-1996年サファリラリーグループNクラス優勝、2008年FIAアフリカ選手権チャンピオンなど、華々しい経歴を持つ自動車評論家。豊富な経験による的確なドライビングと分析で、数々の自動車媒体に寄稿するかたわら、雪上ドライビングのインストラクターなども務めている。
フルハーネスをチョイスする用途には、サーキット走行会などスポーツ走行も多い。ミニサーキットでもストレートスピードは高く、アクシデントの際にはノーマルシートベルトよりがっちりシートに押さえつけてくれるので、身体の損傷を少なくすることができる。
またバケットシートとの組み合わせなら、コーナリングGもいなせ、身体がシートと一体化できるというメリットもある。
とはいえ、ネットの中古品だけは避けたほうがいい。過去に自分で使っていたものならヒストリーも把握しているからまだいいが、他人からの購入ではどういった使い方をされていたかわからない。
フルハーネスは思いっきり締め上げていても、クラッシュすると緩くなっている。これはベルトが伸びるせいだ。わずかに伸びるおかげで身体への攻撃性も減り、いきなり切れることがない構造になっているのだ。
ということは何度か伸びるようなことがあった後は、収縮性が失われ、ドライバーの身体に負担が大きい伸びない材質に変化している可能性がある。
自分の命を守ってくれるパーツだけに、フレッシュで本来の性能が出ている新品を購入してほしい。
また取り付けは、どんなにベルトが秀逸でも取り付け方法や取り付けボルトが弱ければ意味がない。
取り付けにはクルマの純正ボルトかシートベルトキットに入っていているアイボルトを使うのがマスト。
たまに肩ベルトをロールケージの横棒に留めてあるのを見て、リアタワーバーでもOKと勘違いする人がいるが、リアタワーバーでは強度がまったく足りず自殺行為になるので気を付けたい。
コーナリング中、身体を支えてくれたうえで、自分の安全も確保してくれるフルハーネスは、信頼のおけるものを選びたい。
たとえば、以下の4点式シートベルトはおすすめだ。
クスコ(Cusco)
レーシングハーネス シートベルト 6点式 FHR 00B CRH N6HBL
レーシングハーネス シートベルト 6点式 FHR 00B CRH N6HBL
39,018円〜(税込)
命に直結するパーツだけに信頼性第一で考えたい
クスコのレーシングハーネスはFIA公認パーツなので国際格式イベントに出られるだけでなく安全性も保障されている。
6点式と4点式があるが、やはり腰ベルトがずり上がることを避けるうえでも6点式が快適だ。
また肩ベルトの幅がハーンス(事故の際首への負担を減らす器具)対応の狭いものと、通常の3インチ幅のものがあるので、自分のレーシングエクイップメントに合わせて選ぶのがいい。
レーシングハーネスはベルトの締め上げなど、ものによっては固く、自分ではきっちり締め上げられないようなものもあるが、このクスコ製品は緩まず締め上げが軽くできる構造になっている。
- メーカー
- クスコ
- ブランド
- クスコ(Cusco)
- モデル名
- 00B CRH N6HBL
- 商品モデル番号
- 00B CRH N6HBL
- FIA公認
- ○
- カラー展開
- ブルー
公道での使用はNG
ハンドルに手が届く程度の自由度しかない4点式や6点式のシートベルトは、これらの条件を満たすことが不可能なため、保安基準違反となります。そのため、4点式や6点式シートベルトを使用して公道を走行することはできないのです。
3点式と4点式シートベルトの違い4つ
「身体をどれぐらい固定してくれるか」という点を詳しく見ていくと、3点式シートベルトと4点式シートベルト、それぞれのメリットとデメリットが見えてきます。具体的に、どんな違いがあるのか、4つの点を見てみましょう。
3点式と4点式シートベルトの違い1:固定方法
一方、4点式シートベルトは、身体をしっかりと固定しているため、装着するのにも外すのにも手間がかかります。ワンタッチで外せるものもありますが、3点式シートベルトに比べて、身体に回しているストラップが多い分、取り外しに時間がかかるのです。
3点式と4点式シートベルトの違い2:自由が利くか
4点式シートベルトは、身体がしっかり固定されている分、自由度が低くなっています。運転手はハンドル以外の部分に、ほとんど手を伸ばすことができません。スポーツ走行の場合、そのことが運転に集中できるというメリットにつながります。
3点式と4点式シートベルトの違い3:公道での使用
3点式と4点式シートベルトの違い4:安全性
プロがおすすめする4点式シートベルト5選
門間龍一|もんま りゅういち
自動車整備士や自動車開発業務の経歴のある、フリーランスライター。
整備工具やチューニングパーツ、普段使いのアイテムまで多岐にわたる記事を執筆。
好きなことは、車に乗ってドライブすることです。
TAKATA/タカタ
TAKATA/タカタ 4点式シートベルト RACE 4 N SNAP グリーン
TAKATA/タカタ 4点式シートベルト RACE 4 N SNAP グリーン
62,177円〜(税込)
タカタのレーシング部門は、さかのぼること1996年から最高品質のマルチポイントハーネスを開発し、日本国内のみならず世界のトップチームに供給してきました。
そのタカタが世界中で培ったレース経験をもとに、最新の設計と製造技術をもって立ち上げたブランドが「レースシリーズ」と「ドリフトシリーズ」です。
値は張りますが、FIA公認であることに加え、特別なターンバックルが使われていること、アンチサブマリンシステム付き、3インチショルダーであることが特徴です。世界中のレースで実績のある「本物」を取り入れたい方に、おすすめのシートベルトです。
- 特徴
- FIA公認4点式・アンチサブマリン技術ASMシステム採用・3inchショルダーベルト・2inchプルアップアジャスター式ラップベルト・アルミ製ロータリーバックル
- 備考
- 2019年製造モデル
Z.S.S.
4点式シートベルトZ.S.S. Racing Harness 4点式 シートベルト 3インチ オレンジ レーシングハーネス
4点式シートベルトZ.S.S. Racing Harness 4点式 シートベルト 3インチ オレンジ レーシングハーネス
9,691円〜(税込)
「Z.S.S」から発売されている4点式シートベルトです。
特徴は何といっても、リーズナブルな価格。市販されている製品の中では抜きん出て手に取りやすい価格ではあるものの、強度や柔らかさにこだわった、3インチのベルトはアジャスター調整が可能で、しっかり固定できます。
カムロック式のバックルが採用されているため、脱着も容易。コストパフォーマンスにすぐれたシートベルトとして、初めて4点式シートベルトを購入する方や、お試しで導入したい方におすすめです。
- 商品詳細
- 4点式シートベルト
- 備考
- ベルト幅:3インチ/カムロック式
- 注意事項
- バックルは右に残ります。
SCHROTH RACING
SCHROTH RACING Clubman II J
SCHROTH RACING Clubman II J
40,979円〜(税込)
SCHROTH(シュロス)から発売されている、エントリークラスの4点式シートベルト。
特徴はアルミニウムロータリーバックルが採用されていることと、ASMシステム(アンチサブマリンシステム)が搭載されていることです。
人間工学に基づいて設計された、アルミニウムロータリーバックルはコンパクトで、なおかつ適度なクリック感があります。また、カーボン繊維で補強されたギヤで作動し、グリス給油を必要としないため、ホコリなど外的要因の影響を受けることがありません。ASMシステムは、危険な潜り込み現象を防止します。
この製品には右席用と左席用があるので、購入する際は間違えないようお気をつけください。ホコリの多いラリーなどにおいておすすめのベルトといえます。
- カラー
- Black (ブラック)
- 装着席
- 右席用
- 品番
- 91132-0
OMP
OMP RACING 4M DA508 レーシングハーネス 4点式 ブッシュバックルタイプ
OMP RACING 4M DA508 レーシングハーネス 4点式 ブッシュバックルタイプ
21,120円〜(税込)
「OMP」は、1973年にイタリアで設立されたレーシングギアのブランドで、世界最高水準の規格に基づいた製品を世界に送り出しています。
OMPから販売されている4点式シートベルトの特徴は、使いやすいプッシュボタンスタイルのリリースバックルにあります。また、すべてのストラップの端にスナップフックスタイルのフィッティングがあり、簡単に取り外すことができます。
ショルダーストラップにはレーシングスタイルのアジャスタが備わっているため、長さの調整も簡単。汎用性のあるシートベルトを導入したい方におすすめのアイテムです。
- メーカー
- OMP (オーエムピー)
- メーカー品番
- DA508
- 取り付け席
- 左右共通
- 取付け点数
- 4点式シートベルト
- ベルトサイズ
- 幅 ショルダー(肩):3インチ・ベルト幅 ラップ(腰):2インチ
- バックル
- プッシュボタン
- カラー
- レッド Red (DA508061)・ブラック Black (DA508071)・ブルー Blue (DA508041)
- 規 格
- ECE認証(FIA公認ではありません)
- 備 考
- ツーリングカー/サルーンカー用/オフロードカー用
Sabelt
NISMO ニスモ スポーツハーネス
NISMO ニスモ スポーツハーネス
62,370円〜(税込)
「NISMO」印の4点式シートベルトです。
製造はイタリアのSabelt社となっています。35年にわたってレーシングハーネス制作の実績があるSabelt社製なので、シートベルトとしての性能は申し分ありません。
特徴は何といっても、鮮やかな赤いカラーにNISMOロゴが入っていることでしょう。少々値は張りますが、NISMO純正アイテムを使いたい方におすすめのベルトです。
- 仕様
- Sabelt社製・4点式・右座席用モデル・ベルト幅(肩/腰):3インチ・ベルト部カラー:赤・FIA規格「8854/98」適合
編集部がおすすめする4点式シートベルト7選
クスコ(Cusco)
レーシングハーネス 4点式
レーシングハーネス 4点式
29,900円〜(税込)
競技使用を前提にデザインにもこだわり
クスコのレーシングハーネスは、軽い力でベルト調整が可能なクイックアジャスターを使用しています。 ベルト生地は、しなやかでフィット感がありますが、同時に高い強度がある点がおすすめです。
- 品番
- 00B CRH N4RD
- カラー
- レッド
- FIA公認
- ○
- 左右
- 左右両用
- 付属品
- アイボルト4本
sabelt/サベルト
CLUBMAN-75(クラブマン75)
CLUBMAN-75(クラブマン75)
17,800円〜(税込)
ハーネスが一箇所に集約したコンパクト設計
サベルトのレーシングハーネスは、設計がコンパクトになっているところが特徴的です。 ハーネスが一箇所に集約しているので、取り外し時間を短縮できるところが、おすすめのポイントです。
- 品番
- WS4521
- カラー
- ブルー
- FIA公認
- ×
- 左右
- 左
- 付属品
- アイボルト4本
ウイランズ
レーシングハーネス CLUB4
レーシングハーネス CLUB4
30,580円〜(税込)
脱出性が高い2シーター専用ハーネス
ウィランズのレーシングハーネスは、ワンアクションで解除できるロータリーバックルが、おすすめのポイントです。 ワンアクションで解除できるので、車両への乗降が簡単にできます。
- 品番
- WS4521
- カラー
- ブルー
- FIA公認
- ×
- 左右
- 左
- 付属品
- アイボルト4本
Sparco
4パーツスナップインベルト
4パーツスナップインベルト
70,779円〜(税込)
充分な調整幅で幅広い車種に適応
スパルコの4パーツスナップインベルトは、4つのストラップの調整幅が大きく、色々な車種で使用できるところがおすすめです。 高性能ロードカーや走行会で活躍が期待できるシートベルトと言えるでしょう
- 品番
- 04604BMRS
- カラー
- レッド
- FIA公認
- ×
- 左右
- 左右両用
- 付属品
- アイボルト4本
sabelt/サベルト
CLUBMAN-70(クラブマン70)
CLUBMAN-70(クラブマン70)
17,800円〜(税込)
サベルトシートベルトと同じ生地を使用
サベルトのCLUBMAN-70は、使用生地が上級モデルのサベルトシートベルト「サルーンシリーズ」と同じなので、フィット性が高いという特徴があります。 また、シートベルト未着用時にはバックルが腰ベルトに残るタイプであるという点もおすすめです。
- 品番
- 902070NPD
- カラー
- ブルー
- FIA公認
- ×
- 左右
- 右
- 付属品
- アイボルト4本・ショルダーパッド
sabelt/サベルト
SALOON-S 433UN サルーンカーハーネス
SALOON-S 433UN サルーンカーハーネス
30,352円〜(税込)
FIA公認競技対応のサーキットユース仕様
サベルトのレーシングハーネス サルーンSは、ワンタッチで脱着可能なロータリーバックル使用のハーネスです。また、走行時の姿勢や安全をホールドしてくれるので、おすすめと言えるでしょう。
- 品番
- CCS433SBUN
- カラー
- ブルー
- FIA公認
- ○
- 左右
- 右
- 付属品
- アイボルト4個・スナップフック
HPI(エイチ・ピ−・アイ)
4点式(3インチ) レーシングハーネス (レッド/右)
4点式(3インチ) レーシングハーネス (レッド/右)
32,780円〜(税込)
柔軟なステアリングの操作性を追求
エイチピーアイのレーシングハーネスは、安全面を考慮した3インチのベルト幅が特徴的です。国内外でも高い信頼が得られていることから、安心して利用することができると言えるでしょう。 また、柔軟にステアリングを操作できるのでとてもおすすめです。
- 品番
- HPRH-4900RD-R
- カラー
- レッド
- FIA公認
- ○
- 左右
- 右
- 付属品
- ベルト本体1本・アイボルト4本
【毎日更新】Amazonおすすめの4点式シートベルトランキングTOP10
DONGLIANG1212 4 ポイント スナップオン 3 インチ レーシング シートベルト ハーネス カムロック TA スタイル 調節可能なドリフト 4点式シートベルト (Color Name : Green)
1位
4,218円〜(税込)
Pazzfre Pazzfre シートベルト 4点スナップオン インチ レーシング ハーネス ハーネス 調整可能なドリフト 4 点ハーネス 自動車シートベルト (グリーン,3インチと4時)
2位
6,398円〜(税込)
クスコ(Cusco) クスコ (CUSCO) 【 レーシングハーネス 】 シートベルト 4点式 (レッド) 00B CRH N4RD
3位
39,380円〜(税込)
Kisigim 4/5 ポイント スナップオン 3 インチ レーシング シートベルト ハーネス カムロック TA スタイル 調節可能なドリフト 4点式シートベルト (4点,レッド)
4位
7,788円〜(税込)
Kwueiit Kwueiit4 ポイント スナップオン 3 インチ レーシング シートベルト ハーネス カムロック TA スタイル 調節可能なドリフト 4点式シートベルト (ブラク)
5位
7,940円〜(税込)
Jirrtco 4 ポイント スナップオン 3 インチ レーシング シートベルト ハーネス カムロック TA スタイル 調節可能なドリフト 4点式シートベルト (ブルー)
6位
9,030円〜(税込)
LHDQ 4 ポイント スナップオン 3 インチ レーシング シートベルト ハーネス カムロック TA スタイル 調節可能なドリフト 4点式シートベルト (Color Name : Green)
8位
9,888円〜(税込)
4点式シートベルトの取り付けポイント4つ
4点式シートベルトの取り付けポイント1:後部座席を取り外す
また、外したまま公道走行する場合は、乗員人数が変更になるため改造申請が必要です。
4点式シートベルトの取り付けポイント2:肩部分金具の取り付け
アイボルトは、シートベルトに付属していることが多いですが、長さが合わないこともあるので、注意が必要です。 取り付ける時には、後部座席のシートベルトのバックルの方向に注意してください。間違えると、シートベルトが使用できません。
4点式シートベルトの取り付けポイント3:後部ハーネスの取り付け
4点式シートベルトの取り付けポイント4:腰ベルトの取り付け
4点式シートベルトで安全にスポーツ走行を楽しもう
まず、腰ベルトをしっかりと締めます。肩ベルトは、上半身が動かないくらいまで、締め上げるようにします。ベルトが浮かないくらいの締め具合を心がけましょう。 しっかりと装着することで、初めて4点式シートベルトのメリットを生かせます。メリットを生かしてこそ、スポーツ走行を楽しむことができるのです。確実な装着でタイムアップを目指しましょう。