愛車のメンテナンスには必須なタイヤ交換用品、初心者におすすめなアイテム5つを紹介!
愛車のメンテナンスの初歩となるのがタイヤ交換だろう。サマータイヤから冬用タイヤへの交換やパンクへの対応といったタイヤ&ホイールの交換にはじまり、ブレーキ系やサスペンション系のメンテナンスを行うにもタイヤ&ホイールの脱着はつきものとなる。タイヤ&ホイール交換は、クルマを購入したときに一緒についてくる純正工具でも、作業できるようになっている。しかし、純正の工具は簡素すぎて、正直、扱いにくく、作業性が悪い。そこで、別途、専用の工具を用意すれば作業効率は格段にアップする。作業がスムーズにできれば疲れないし、作業自体が楽しくなるものだ。そこで、おすすめの工具を紹介しよう。
文・鈴木ケンイチ
- Chapter
- 1.クロスレンチ:KDR スパーダ
- 2.エアゲージ:エーモン エアゲージ(ペンシル)
- 3.シザーズジャッキ:マサダ製作所 BEETLE
- 4.輪止め:メルテック タイヤストッパー
- 5.トルクレンチ: KTC(ケーテーシー) ホイルナット用トルクレンチ
1.クロスレンチ:KDR スパーダ
クロスレンチ:KDR スパーダ
古寺製作所 KDR スパーダ(SPADA) RWW1721 12H×17×19×21mm
¥2,664〜
コンパクトで便利性の高い優れもの。
タイヤ&ホールを自分で脱着するためには、クロスレンチが必須となる。クルマの付属品にあるホイール交換用の工具、ほとんどの場合は、L型の簡素なもので、非常に使いにくい。
クロスレンチ自体は、それほど高額ではないので、ぜひとも、しっかりとした専用品を購入しておこう。ホイールを固定するナットのサイズは、国産車が19mmか21mm。輸入車には17mmというものもある。そのため、ほとんどのクロスレンチは17mm/19mm/21mmの3種類のナットに対応できるようになっている。よほどの安物でなければ、折れたりすることはないので、無理に高級品を選ぶ必要はない。
ただし、ホイールの形状によっては、ナットの周辺のスペースが少ない場合がある。クロスレンチのナットを包む部分に厚みがあると、ナットとホイールの間に入れることができないケースがあるので注意しよう。
おすすめの「KDR スパーダ(SPADA)」は、分離して1本の状態で、小さく携帯できるのが魅力だ。しかも、ナットを包む部分の形状が薄い。さらに、クロスする片方をずらすことで、テコの原理で、軽い力でナットを回せるようになる。通常の3種類のナット対応と、1か所がソケットレンチの9.5角を使えるものの2種類がある。軽量で利便性の高い製品だ。
- 重量
- 952g
- 材質
- SCM435(クロムモリブデン鋼)
- 原産国
- 日本
- メンテナンスボックスサイズ
- 12HEXx17x19x21mm
2.エアゲージ:エーモン エアゲージ(ペンシル)
エアゲージ:エーモン エアゲージ(ペンシル)
エーモン(amon) エーモン エアゲージ(ペンシル) 最大測定値350KPa A58
¥257〜
丈夫で正確、軽量で使いやすい。
タイヤのメンテナンスの第一歩は、空気圧の管理だ。タイヤの性能をきちんと引き出すには、適正な空気圧を保つことが重要となる。そこで必要なのが、こまめな空気圧チェック。タイヤの空気圧のチェックと充填は、ガソリンスタンドで行うという人も多いだろう。
そこで注意してほしいのは、タイヤの空気圧を計るエアゲージは、意外に狂っていることが多いということ。またエアゲージは、床に落下させたりすると狂ったりする。そのため、基準用に自分のエアゲージを所有して、それで計測することをおすすめする。そこでおすすめなのが、もっともシンプルなペンシル型だ。ペンシル型は丈夫で狂いが少なく、小さくて携帯しやすい。その上、安いのだ。ぜひとも1本は所有してほしい。
- ブランド
- エーモン(amon)
- 商品重量
- 31.8 g
- 梱包サイズ
- 1.6 x 6.3 x 18 cm
- メーカー型番
- A58
- 商品の寸法 奥行き × 幅 × 高さ
- 1.6 x 6.3 x 18 cm
3.シザーズジャッキ:マサダ製作所 BEETLE
シザーズジャッキ:マサダ製作所 BEETLE
マサダ製作所(Masada) マサダ製作所 BEETLE 油圧シザースジャッキ DPJ-850DX
¥9,700〜
少ない力でスピーディーに車両を持ちあげられる。
タイヤ&ホイール交換で、労力を使うのが車両のジャッキアップだ。車載されているパンタグラフ型のジャッキは、狭いところでも使えるなどのメリットはある。しかし、タイヤ&ホイール交換できるほどまでクルマを上昇させるには、けっこうな時間と労力が必要となる。
そこで、おすすめなのが油圧式のシザーズジャッキだ。クルマのジャッキアップにかける時間と労力が、大幅に軽減される。便利な工具だが、力のかかる工具でもあるので、安物は壊れやすい。作業中に壊れると、大けがをする可能性もあるので、信頼のできる製品を選ぶようにしたい。おすすめは国産ブランドの製品だ。
- ブランド
- マサダ製作所(Masada)
- 商品重量
- 6.94 Kg
- 梱包サイズ
- 42.2 x 23.2 x 17 cm
- メーカー型番
- DPJ-850DX
4.輪止め:メルテック タイヤストッパー
輪止め:メルテック タイヤストッパー
メルテック(meltec) タイヤストッパー 軽4全般~4tトラック対応 ゴム製 1個入り 反射シール4枚・ひも付
¥646〜
坂道駐車・ジャッキアップ時にしっかり止める!
タイヤ&ホイール交換の安全のために必須となるのが輪止めだ。交換するタイヤ&ホイールの対角線上にあるタイヤと地面の間に噛ませることで、クルマを安定させる。ゴム製でも金属の折り畳み製でも、どちらでもかまわないが、必ず作業中は使用するように。
- ブランド
- メルテック(meltec)
- モデル名
- FT-21
- 商品重量
- 408 g
- 梱包サイズ
- 18.7 x 15.5 x 9.3 cm
- メーカー型番
- FT-21
- 純正品番
- FT-21
- 付属品
- ■ひも:1本(約1m) ■反射シール4枚
5.トルクレンチ: KTC(ケーテーシー) ホイルナット用トルクレンチ
トルクレンチ: KTC(ケーテーシー) ホイルナット用トルクレンチ
京都機械工具(KTC) KTC(ケーテーシー) ホイルナット用トルクレンチ WCMPA103
¥12,609〜
シンプルで使いやすい。
タイヤ&ホイールを脱着したら、最後にナットを締め込む。ここで注意したいのが、どれくらいの力で締め込むか、ということ。クルマには、それぞれに適正な締め付けトルクの値が決められている。
普通乗用車で90~110Nm(9=11kgf・m)、軽自動車で70~90Nm(7~9kgf・m)が一般的だ。締め付ける力が弱すぎると、緩んでしまって危険だし、きつく締めすぎるとナットが外れにくくなったり、最悪の場合はナット&ボルトが壊れてしまうことも。
そこで欲しいのが、適正なトルク値を知ることができるトルクレンチだ。指定のトルク値をセットして、ナットを締め込むと、「カチ」という音がして、設定値以上にきつく締まらないようになっている。
これも安物は、壊れたりしやすいので、定評のある製品を選びたい。細かく調整できる製品もあるが、最初から規定値でしか締められなくされた製品も用意されている。トルク値が決まっている製品は、間違えることもなく、シンプルで使いやすい。
- 商品重量
- 1.53 Kg
- 梱包サイズ
- 50 x 8.5 x 7 cm
- 電池付属
- いいえ
- 商品サイズ(約)
- 幅32 高さ423 奥行40(mm)
- 重量(約)
- 1100(g)
- 材質
- 特殊工具鋼。
- 設定トルク
- 103N・m。
- 差込角
- 12.7sq.。
- 締め方向
- 右回転のみ。
- ギア歯数
- 36
鈴木ケンイチ
モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)
