【FP監修】デビットカードでETCカードは作れる?おすすめのETCカードも紹介

ETC

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結論、デビットカードでは基本的にETCカードを作ることはできません。

その理由は主に下記の通りです。
  • 銀行の残高が不足しているとETCゲートで止められてしまうから
  • デビットカードのメインターゲットが15〜18歳だから
  • ETCゲートで渋滞が生まれてしまうから

伊藤 亮太|いとう りょうた

岐阜県大垣市出身。慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。在学中にCFPを取得する。その後、証券会社にて営業、経営企画、社長秘書、投資銀行業務に携わる。2007年11月に「スキラージャパン株式会社」を設立。現在、富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。著書に『図解即戦力 金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)、『ゼロからはじめる!お金のしくみ見るだけノート』(宝島社)、『あなたの街でも砂金が採れる!?~令和時代の砂金採り入門~』(Amazonオンデマンド)など多数。

伊藤 亮太

CarMe編集部

新車・自動車ニュースのWEBマガジン「CarMe[カーミー]」を運営。
「カーライフを楽しむ全ての人に」を理念に掲げ、編集に取り組んでいます。

CarMe編集部
Chapter
デビットカードで(基本的に)ETCカードを作れない3つの理由
理由①:銀行の残高が不足しているとETCゲートで止められてしまうから
理由②:デビットカードのメインターゲットが15〜18歳だから
理由③:ETCゲートで渋滞が生まれてしまうから
デビットカードで唯一ETCカードを作れる「北國VISAデビットカード」
北國VISAデビットゴールドカードがおすすめ!
ETCカードの3つのメリット
メリット①:料金所をスムーズに通過できる
メリット②:利用料金の割引を受けられる
メリット③:ETCマイレージサービスでポイントが貯まる
デビットカード以外でETCカードを発行する5つの方法
方法①:クレジットカード付帯型ETCカードを発行する
方法②:ETCパーソナルカードを発行する
方法③:法人向けETCカードを発行する
方法④:家族カードでETCカードを発行する
方法⑤:ETCカードをレンタルする
おすすめのETCカード4選
楽天カード:圧倒的な高還元率
エポスカード:完全無料のETCカード
コスモ・ザ・カード・オーパス:最短即日発行
ライフカード(年会費あり):初年度無料
デビットカードでETCカードを作りたい人のよくある質問
クレジットカード機能がないETCカードの発行は可能?
北國銀行のETCカードは全国で発行できる?
ETCカードでカーライフを充実させよう
ただし、唯一、「北國VISAデビットカード」であればETCカードを作ることができます。

デビットカードで(基本的に)ETCカードを作れない3つの理由

デビットカードとは、支払うと即時に銀行口座から引き落とされるタイプのカードです。

結論、デビットカードでは基本的にETCカードを作ることはできません。

その理由は主に以下の3つです。

・銀行の残高が不足しているとETCゲートで止められてしまうから
・デビットカードのメインターゲットが15〜18歳だから
・ETCゲートで渋滞が生まれてしまうから

それぞれの理由の詳細を解説します。

理由①:銀行の残高が不足しているとETCゲートで止められてしまうから

ETCカードをデビットカードで作れないもっとも重要な理由は、銀行の残高が不足していた時にETCゲートで止められてしまうからです。

デビットカードは支払い時に銀行口座に十分なお金が入っていないと支払いができません。

もしETCカードでこれが起こった場合、ETCの開閉バーが開かず停車しなければなりません。

ETCでの急な停車は開閉バーにぶつかる可能性、後ろの車から追突される可能性があり危険です。

このことからデビットカードはETCで使えないのです。

理由②:デビットカードのメインターゲットが15〜18歳だから

ETCカードをデビットカードで作れない理由は、そもそもデビットカードのメインターゲットが15〜18歳であることも挙げられます。

デビットカードは審査が必要なく、クレジットカードを発行できない18歳未満がメインのターゲットです。

15〜18歳の場合、運転免許を持っている人が少なく、そもそもETCカードの需要が少ないです。

このことから、デビットカードの発行会社も積極的にETCカードの発行に踏み切らない可能性があります。

理由③:ETCゲートで渋滞が生まれてしまうから

ひとつめの理由と関連して、デビットカードのETCカードがほとんどないのはETCゲートで渋滞が生まれてしまうからでもあります。

そもそも、ETCという仕組みが生まれたのは、料金所付近で渋滞が発生しやすかった状態を改善するためです。

上記のようにデビットカードではETCゲートで急停車する車が増えてしまう可能性があります。

すると、ETCゲートでの渋滞が増えてしまうかもしれないのです。

デビットカードで唯一ETCカードを作れる「北國VISAデビットカード」

北國VISAデビットカードは唯一、デビットカードでETCカードを作れます。

その理由は単純で、「ETCカードの利用料金が3〜4週間後に引き落とされるから」です。

その場で即時決済にならないので、残高がなくてもETCゲートで止められることはありません。

デビットカードなので、審査を受ける必要がない点も嬉しいですね。

★申込み条件★
・北國銀行に銀行口座を持っていること
・15歳以上であること

基本的には北陸3県在住の方が対象ですが、北國銀行の口座はホームページでも全国から申し込めます。

北國VISAデビットゴールドカードがおすすめ!

北國VISAデビットゴールドカードはポイント還元率が1%と高い点がおすすめです。

デビットカード自体の年会費は初年度無料で2年目以降は5,500円が必要です。

しかし、ETCカードと家族カードは無料で付帯することができ、最高5,000万円の旅行保険が付帯するなどサービスが充実しています。

ETCカードの3つのメリット

ETCカードのメリットは主に以下の3つです。

・料金所をスムーズに通過できる
・利用料金の割引を受けられる
・ETCマイレージサービスでポイントが貯まる

それぞれのメリットの詳細を解説します。

メリット①:料金所をスムーズに通過できる

ETCカードを持っていれば、料金所をスムーズに通過することができます。

ETCカードを持っていない場合、入口では料金所で通行券を受け取るために一時停止し、出口でも通行料金の支払いをするために一時停止する必要があります。

ETCカードを持っていればETCゲートを時速20km以下で通過するだけで料金を支払えるため大変スムーズです。

メリット②:利用料金の割引を受けられる

ETCカードを利用すれば高速道路や有料道路の利用料金を割引してもらうこともできます。

具体的に受けられる割引は以下のとおりです。

・平日の午前、午後の定められた時間に、一定回数以上高速道路を利用すると30〜50%の割引(地方部に限る)
・休日、地方の高速道路を利用すると30%の割引
・深夜0時〜4時に高速道路を利用すると30%の割引

メリット③:ETCマイレージサービスでポイントが貯まる

ETCカードを利用すれば、ETCマイレージサービスでポイントを貯めることも可能です。

ETCマイレージサービスのポイント還元率は100円あたり5円程度のことが多く、大変オトクです。

貯まったポイントは高速道路の利用料金の割引に使うことが出来ます。

デビットカード以外でETCカードを発行する5つの方法

デビットカード以外でETCカードを発行する方法は主に以下の5つです。

・クレジットカード付帯型ETCカードを発行する
・ETCパーソナルカードを発行する
・法人向けETCカードを発行する
・家族カードでETCカードを発行する
・ETCカードをレンタルする

それぞれの方法の詳細を解説します。

方法①:クレジットカード付帯型ETCカードを発行する

ETCカードを発行する手段としてもっとも主流なのはクレジットカード付帯型のETCカードです。

実際、当社が300名に行ったWebアンケートでも、ETCカードを持っている方のうち約8割はクレジットカード付帯型のETCカードを所持していました。
クレジットカード付帯型のETCカードが主流なのは、後払いなのでその時にお金を持っていなくてもETCゲートで止められないからです。

その上、クレジットカードのポイントがザクザク貯まりますし、中には年会費や発行手数料が無料のカードもあります。

金融事故などでクレジットカードの審査に通らないということがなければおすすめの手段です。

方法②:ETCパーソナルカードを発行する

クレジットカードが発行できない場合におすすめなのがETCパーソナルカードです。

ETCパーソナルカードはあらかじめ2万円以上のデポジット金を入金することで、その額の80%までETCを利用できます。

あらかじめデポジット金を入金することから審査もなく発行できます。

ETCパーソナルカードを発行したい時には、ETCパーソナルカードWebサービスにアクセスして申込書をダウンロードして郵送する必要があります。

方法③:法人向けETCカードを発行する

法人代表者や個人事業主の場合、法人向けETCカードを発行する手段もあります。

法人向けETCカードの中には「法人ETCカード」「ETCコーポレートカード」があり、これらはクレジットカードを発行する必要がありません。

法人ETCカードは小規模事業者向けのサービス、ETCコーポレートカードは大規模事業者向けのサービスになっています。

コストはかかりますが、経理処理を効率化できることなどがメリットです。

方法④:家族カードでETCカードを発行する

家族がクレジットカードを持っていれば、家族カードにETCカードを付帯させることでETCカードを発行することも可能です。

家族カードはクレジットカードの付帯カードのひとつで、家族カードを発行される人自体は審査を受ける必要もありません。

ただ、すべてのクレジットカードが家族カードを発行できるわけではありませんし、家族カードにETCカードを付帯できない場合もあるので注意が必要です。

方法⑤:ETCカードをレンタルする

レンタカーに乗る場合、ETCカードをレンタルすることも可能です。

すぐにETCカードが必要な場合には、レンタカーを借りてしまうのもひとつの手段でしょう。

ただし、レンタルしたETCカードをレンタカー以外で使うことはできないので注意が必要です。

おすすめのETCカード4選

おすすめのETCカードは以下の4つです。

・楽天カード
・エポスカード
・コスモ・ザ・カード・オーパス
・ライフカード

それぞれのETCカードの詳細を解説します。

楽天カード:圧倒的な高還元率

Rakuten

楽天カード(楽天ETCカード)

年会費無料

1%の高還元率

楽天カードは1%という高還元率が魅力的なカードです。

楽天系のサービスを利用することで、ポイントの倍率はさらに上げていくことが可能です。

たとえば、楽天でマイカー登録をすればポイント倍率を+3倍にすることも可能です。

ETC還元率
1%
ETC年会費(税込)
550円
ETC発行手数料(税込)
無料
ETCカード発行スピード
約1週間
クレジットカード年会費(税込)
永年無料
クレジットカード還元率
1〜4.5%
ブランド
Visa、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS
ポイント
楽天ポイント

エポスカード:完全無料のETCカード

エポス

エポスカード(エポスETCカード)

年会費無料

完全無料のETCカード

エポスカードは完全無料でETCカードを作れる点がおすすめのカードです。

0円でETCカードを持てるため、高速道路をあまり利用しない方にもおすすめできるカードです。

また、エポスカードは年間50万円以上を利用することで年会費無料のゴールドカードを得ることも可能です。

ETC還元率
0.5%
ETC年会費(税込)
永年無料
ETC発行手数料(税込)
無料
ETCカード発行スピード
約2週間
クレジットカード年会費(税込)
永年無料
クレジットカード還元率
0.5〜1.5%
ブランド
Visa
ポイント
エポスポイント

コスモ・ザ・カード・オーパス:最短即日発行

イオン

コスモ・ザ・カード・オーパス(ETC専用カード)

年会費無料

最短即日発行

コスモ・ザ・カード・オーパスは最短即日で発行できる点が嬉しいカードです。

また、コスモ石油での給油が会員価格になる点もオトクです。

さらに、ETCゲートに衝突して車体を損傷した場合、5万円の見舞金を得られる制度もあります。

ETC還元率
0.5%
ETC年会費(税込)
無料
ETC発行手数料(税込)
無料
ETCカード発行スピード
最短即日
クレジットカード年会費(税込)
無料
クレジットカード還元率
0.5〜1.33%
ブランド
Visa、Mastercard、JCB
ポイント
WAON POINT

ライフカード(年会費あり):初年度無料

ライフカード

ライフカード(ライフETCカード)

年会費無料

初年度無料

ライフカードは、初年度の年会費が無料で利用できるお得なカードです。翌年度以降は、税込みで1,100円かかる点には注意しましょう。

ただし、1度でもカード(ETCカード含む)を利用した場合や、ETCを追加したカードが年会費有料の場合、あるいは追加するカードがビジネスカードだった場合は、翌年の年会費も無料になります。

出典:ライフETCカード|クレジットカードはライフカード

ETC還元率
0%
ETC年会費(税込)
初年度無料
ETC発行手数料(税込)
無料
ETCカード発行スピード
約2週間
クレジットカード年会費(税込)
無料
クレジットカード還元率
0.3〜0.6%
ブランド
Visa、Mastercard、JCB
ポイント
LIFEサンクスポイント

デビットカードでETCカードを作りたい人のよくある質問

ETCカードを発行したい方の中には、クレジットカード機能がないETCカードや、デビットカードのETCカードを求める場合もあるのではないでしょうか。また、発行するための条件や審査の有無についても気になるでしょう。

ここでは、デビットカードでETCカードを作りたい人のよくある質問について紹介します。

クレジットカード機能がないETCカードの発行は可能?

クレジットカード機能がないETCカードは審査不要で発行可能ですが、事前に保証金(デポジット)を一時的に預ける必要があったり、年会費がかかったりといった条件があります。

それらは「ETCパーソナルカード」と呼ばれるETCカードで、高速道路会社6社によって共同で取り扱われ、個人事業主でも発行できる特徴があります。

出典:ETCパーソナルカードWebサービス|高速道路会社6社

北國銀行のETCカードは全国で発行できる?

北國銀行のETCカードは、全国で唯一ETCカードを発行できるデビットカードですが、口座開設する際に審査が必要です。さらに、石川県・福井県・富山県の北陸3県をメインターゲットとしているため、誰にでも簡単に発行してもらえるわけではありません。

また、ETCカードの発行には北國銀行の預金口座を開設しており、満18歳以上で支払い能力があるなどの条件が必要なため、審査は簡単ではないといえるでしょう。

出典:「ETC、家族カード」追加お申込み|北國銀行

ETCカードでカーライフを充実させよう

デビットカードは「北國VISAデビットカード」という例外を除けばETCカードを発行できません。

ETCカードを発行するなら、クレジットカード付帯型のカードを使うのがおすすめです。

自分に合ったETCカードを発行して、カーライフを充実させましょう。

商品詳細