車検はいつから受けられる?確認方法と切れた場合の対処法を解説

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車検は国で決められた制度であり、数年おきに受ける必要があります。有効期限が設定されているため、いつ受ければいいのか迷ったことがある人もいるのではないでしょうか。そこで、車検はいつから受けられるのか?その確認方法や車検が切れた場合の対処法を解説します。

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吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
車検を受けられる時期
車検の満了日を確認する2つの方法
車検が切れてしまったらどうなるのか|自賠責保険が切れた場合についても解説
車検が切れてしまった場合の対処法
おすすめの車検業者3選
楽天Car車検:早くて安い車検業者を一括比較
ニコニコ車検:激安車検業者
ホリデー車検:安さと早さが両立された車検業者
早めに車検を受けよう

車検を受けられる時期

ここでは車検はいつ受けられるのか、いつ受けるのがおすすめなのか解説します。

車検はいつでも受けられる

結論からいえば、車検を受ける時期に規定はなく、いつでも好きな日付を選んで受けることができます。

ただし、車検の有効期間が十分に残っているにも関わらず、余りにも前倒しで車検を受けた場合、次の車検までの期間が短くなります。

なぜなら、道路運送車両法施行規則の第44条第1項にて、「自動車検査証の有効期間の起算日は、当該自動車検査証を交付する日又は当該自動車検査証に有効期間を記入する日とする」としているためです。

つまり、車検の有効期間は基本的に、新しく車検証が交付された日を起算日とします。そのため、早すぎる前倒しの車検は、すでにある車検の有効期間を上書きすることになるのです。

例えば、車検が切れる満了日が12月20日で車検を満了日の4ヵ月前である8月20日に受けた場合、新しい車検の満了日は2年後の8月20日となり、4ヵ月分有効期限が短くなります。

車検の満了日の1ヶ月以内に受けるのがおすすめ

しかし、車検を受ける日を有効期限の1ヵ月以内にすることで、有効期限は短縮されません。

例えば、満了日が9月15日だと仮定すると、8月15日から9月15日までの期間中に車検を受けることで、有効期間を短くすることなく車検を受けることができるでしょう。

車検の満了日を確認する2つの方法

前述したように、車検を受けるのは車検の満了日からさかのぼった1ヵ月以内に受けるのが効果的です。

そのため、車検の有効期限がいつまでなのかを確認しておくことが有効な手段となります。

車検の満了日を確認する方法は主に以下の2つです。

・車検証を見る
・車検シールを見る

それぞれの方法の詳細を解説します。

車検証を見る

車検の有効期限を確認するには、まず車検証を見るのが簡単な方法です。

車検証には車そのものや使用者の情報のほか、車検の満了日も記載されています。

「有効期限の満了する日」に満了日の記載があるので、まずは車検証を見るのが簡単な確認手段といえます。

車検シールを見る

フロントガラスに貼り付けてある車検シールを見ることでも車検の満了日を知ることができます。

車内から見ることができるシールの裏側には、車検が満了する年月日が記載されているので、車検証を見る以外で車検の有効期限を確認できる簡単な方法となります。

車検が切れてしまったらどうなるのか|自賠責保険が切れた場合についても解説

車検や自賠責保険が切れてしまったらどうなるのでしょうか。

ここでは以下の3つの場合に分けて注意点を解説します。

・車検が切れた場合
・自賠責保険が切れた場合
・車検と自賠責保険の両方が切れた場合

車検が切れた場合

車の車検が切れること自体は問題ありません。

なぜなら、そもそも車検とはその車が国が定めた保安基準に適合しているかどうか、安全な性能が確保されているか検査するための制度であるためです。

ただし、車検が切れている車を公道で走らせることは違法行為にあたり、無車検運行と呼ばれるものです。

根拠となっているのは道路運送車両法の第58条であり、条文に「自動車は、この章に定めるところにより、国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない」としています。

これに違反すると、同法の第108条に規定によって6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金、違反点数が6点加算されるのに加えて免許の停止処分が下されます。

自賠責保険が切れた場合

車検と同じタイミングで更新するものとして、自賠責保険が挙げられます。そのため、車検が切れたということは自賠責保険も切れている可能性が高くなります。

自賠責保険も切れてしまうこと自体は問題ありませんが、車検と同じく自賠責保険が切れている状態であるにも関わらず公道で車を運転すると違法行為にあたります。

これは、自動車損害賠償保障法の第5条によって「自動車は、これについてこの法律で定める自動車損害賠償責任保険又は自動車損害賠償責任共済の契約が締結されているものでなければ、運行の用に供してはならない」とされているためです。

自賠責保険が切れた車を運転することは無保険運行と呼ばれ、自動車損害賠償保障法の第86条の3の1号の規定により処罰されます。

1年以下の罰金または50万円以下の罰金、違反点数が6点加算されるのに加え、免許停止の処分が下されます。

車検と自賠責保険の両方が切れた場合

前述したように、車検が切れた車は契約期間の関係で自賠責保険も切れている可能性が高くなります。

つまり、無車検でありながら無保険であるという状況となり、道路運送車両法第58条と自動車損害賠償保障法第5条に同時に違反することとなります。

現在の日本の法律では、2つ以上の違反については最も高い違反点数が加算されます。さらに、刑法の併合罪47条によって2つ以上の罪によって懲役もしくは禁固とする場合、重い方の刑期を1.5倍にして適用するとされています。

罰金については同法の48条の定めによって、2つの罰金を合計した額以下が科せられます。

以上のことから、車検と自賠責保険の両方が切れた状態で車を運転すると、1年6ヵ月以下の懲役または80万円以下の罰金に加え、違反点数が6加算されて免許停止処分となるのです。

車検が切れてしまった場合の対処法

車検が切れてしまった場合、再び車検を受けられる状態にするためには以下の2つの方法が挙げられます。

・仮ナンバーを発行する
・レッカー移動をしてくれる業者を探す

ここでは、その2つの方法がどのようなものなのか紹介します。

対処法①:仮ナンバーを発行する

仮ナンバーとは、車検切れなどを理由に公道を走ることができない車に対して発行されるもので、一時的に公道を走ることができる許可を与えてくれるナンバーです。

申請は各市町村の役場や支所で行うことができ、車検証・自賠責保険証・身分証明書を提示することで申請できます。

自賠責保険の保険期間が失効している場合は、先に自賠責保険に加入しておく必要があります。

申請自体は仮ナンバーを使う当日か前日に行うことが一般的であり、使用する前日が休日などで申請できない場合には、その前の開庁日に申請することができます。

窓口で仮ナンバーを申請すると、自動車臨時運行許可申請書が発行されるので、必要事項を記入して提出することで手続きは完了となります。

仮ナンバーを申請した場合の注意点として、紛失と返納期限が挙げられます。

仮ナンバーの有効期限は原則として1日、最長で5日となっています。道路運送車両法第35条の規定によって、いかなる理由があっても5日を越すことはありません。

そのため、仮ナンバー申請後に受けた車検が不合格になった場合、5日以内の再検査で合格して返納すれば問題ありません。

ただし、合格するまでに5日以上の日数がかかる場合は、再び仮ナンバーを申請しなければなりません。

この期限を超えているにも関わらず返納を怠った場合、道路運送車両法違反となり6ヵ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられることになります。

対処法②:レッカー移動をしてくれる業者を探す

車検がないと自分で公道を運転して車を走らせることはできません。そのため、レッカーで車を運んでくれる車検の業者を探すという方法もあります。

この方法は、自分で仮ナンバーを申請するよりも手間がかからず、業者に依頼するだけなので手続きが楽というメリットが挙げられます。

その反面、車の輸送費としてレッカー代がかかるため、総合的な車検の費用が高くなるデメリットも存在しています。

レッカーにかかる費用は業者が独自に設定している基本料に加え、走行距離に応じた金額が上乗せされることがほとんどです。

基本料は10,000~15,000円、走行距離の料金は1キロにつき700~800円ほどに設定されていることが多いようです。

そのため、例えば業者が持っている整備工場が10キロ先にあると仮定すると、少なくとも17000円が車検代にプラスされることになります。

安くはない金額であるため、レッカーによる車の輸送を依頼する場合、事前に金額を確認しておいた方が良いでしょう。

おすすめの車検業者3選

ここでは、車検に行く時間をなかなか取れない方向けにおすすめの車検業者を以下の3つ紹介します。

・楽天Car車検
・ニコニコ車検
・ホリデー車検

それぞれの車検業者の詳細を解説します。

楽天Car車検:早くて安い車検業者を一括比較

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楽天Car車検 (旧 楽天車検)

 

早くて安い車検業者を一括比較

楽天Car車検では4,500店舗以上の車検業者を一括で比較することができます。

さまざまな検索条件を指定して検索できるため、自分にピッタリの車検業者を探すことが可能です。

たとえば、素早く車検を受けたい場合には、1日車検に対応した車検業者を探すことが可能です。

他にも、自宅から近い車検業者、土日祝でも車検を受けられる業者も検索可能です。

車検業者の口コミも見られるため安心して車検を受けられます。

車検基本料
店舗により異なる
車検スピード
店舗により異なる
店舗数
5,600以上掲載
地域
全国
土日祝対応
店舗により異なる
クレジットカード対応
店舗により異なる

ニコニコ車検:激安車検業者

ニコニコ車検

ニコニコ車検

 

激安車検業者

ニコニコ車検の最大のメリットはとにかく車検が安いことです。

ニコニコ車検の車検基本料は国産車の場合11,000円(税込)となっており、他の車検業者と比べて1万円ほど安くなっています。

店舗は関東を中心に8店舗と多くありませんが、近くにあるならぜひ検討したい車検業者です。

車検基本料
11,000円
車検スピード
1〜2日
店舗数
8
地域
東京・神奈川・埼玉
土日祝対応
クレジットカード対応

ホリデー車検:安さと早さが両立された車検業者

株式会社ホリデー

ホリデー車検

 

安さと早さが両立された車検業者

ホリデー車検ではただ車検が安いだけでなく、車検が早いです。

これは、車検を完全予約制にし、複数人で分担して作業するからです。

また、ホリデー車検では立ち会い車検を導入しており、ユーザーが車検の整備項目に納得した上で車検を受けられます。

車検基本料
20,130円〜
車検スピード
60分〜
店舗数
220以上
地域
全国
土日祝対応
◯※休みの店舗もあり
クレジットカード対応
店舗により異なる

早めに車検を受けよう

車検はいつでも受けることができますが、残っている有効期限を無駄にしないのは満了日からさかのぼった1ヵ月以内に受ける方法です。

もし切れてしまった場合には仮ナンバーを申請したり、レッカーを依頼することで対応できます。

しかし、手間や費用を考えるとやはり有効期限内に車検を受けるのが推奨されるでしょう。

商品詳細