車検が切れたらどうなる?罰則から対処法まで解説

手のひらに車

車検は、国が指定する保安基準に適合しているかどうかを確認するために、定期的に行わなければならない検査制度です。

自家用乗用車の場合だと、新車登録から3年後に初回の検査、以降は車齢にかかわらず2年ごとに車検を受ける必要があります。

車検は車を保有して運転するために重要な検査の1つと言えますが、もし車検が切れてしまったらどうなるのでしょうか。

Chapter
車検が切れた車を公道で走らせたときの罰則
車検が切れてしまったときはどうする?
再び車検を受ける2パターン
車検が切れた車で車検を受けるための3つの費用
おすすめの車検業者3選
楽天Car車検:4,500社以上の車検業者を一括比較
ニコニコ車検:とにかく安い
ホリデー車検:早くて安い
車検切れに対処しよう

車検が切れた車を公道で走らせたときの罰則

車検が切れている車を公道で運転するのは、道路運送車両法に違反する行為です。

車検が切れている場合は自賠責保険も同時に切れていることも想定されます。

2つが同時に切れていると重い罰則が規定されているため、車検が切れている車は運転しないようにしなければなりません。

ここでは以下の3つの場合について解説します。

・車検が切れていたケース
・自賠責保険が切れていたケース
・車検と自賠責保険の両方が切れていたケース

車検が切れていたケース

結論からいえば、車検が切れること自体には罰則などは定められていません。

しかし、車検が切れている車は公道を走ることができません。車検がない車を公道で運転することは違法行為にあたり罰則が規定されています。

法的根拠となっているのは道路運送車両法の第58条です。条文にて「自動車は、この章に定めるところにより、国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない」としています。

この法に違反して、車検がない車を公道で運転すると、同法の第108条の定めによって6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課されることになります。

さらに、行政処分として違反点数が6点加算され、30日間の免許停止処分が下されます。

ただし、上記のことはあくまでも公道で車検が切れた車を運転した場合であり、私有地内での運転は問題ありません。

中古車販売店などでは車検が切れている車も多く販売されています。しかし、上記の理由から販売店の敷地内であれば試乗などを行うこともできます。

自賠責保険が切れていたケース

自賠責保険は、車検と同じタイミングでかけて更新するのが一般的です。そのため、車検が切れた場合、自賠責保険の有効期限も切れている可能性が高くなります。

自賠責保険も、車検と同様に公道を走るために必要なものです。自賠責保険がないまま車を運転すると違法行為にあたります。

こちらの法的根拠となっているのは自動車損害賠償保障法です。第5条にて「自動車は、これについてこの法律で定める自動車損害賠償責任保険又は自動車損害賠償責任共済の契約が締結されているものでなければ、運行の用に供してはならない」と定めています。

このことから、自賠責保険がないまま車を運転すると同法第86条の3の規定によって1年以下の懲役または50万円以下の刑事罰が課され、行政処分として違反点数が6点加算されます。

車検と自賠責保険の両方が切れていたケース

車検と自賠責保険の両方が切れている場合には、どちらか一方が切れていた場合と比較して、より重い罰則が規定されています。

もし有罪判決を受けると、刑法第47条で定められた罰金の併科等により刑事罰として1年6ヵ月以下の懲役または80万円以下の罰金が課されます。さらに、検挙が数回にわたるなど悪質であると判断されれば交通刑務所へ収監される可能性もあるようです。

さらに、行政処分として違反点数が6点加算され、90日間の免許停止処分が下されます。

車検が切れてしまったときはどうする?

車検が切れてしまった場合、前述したように公道を走らせることはできません。

そのため、持ち主は再び車検を受けるか、もしくはそれ以外の方法を取ることになります。

車検が切れてしまった場合の対処法は主に以下の3つです。

・再度車検を受ける
・車検を受けずに廃車にする
・売却するのも1つの方法

それぞれの対処法の詳細を解説します。

対処法①:再度車検を受ける

万が一車検が切れてしまったとしても、車は再び車検を受けることができます。車検を受けることさえできれば、公道を運転することも可能となります。

ただし、車検がないままでは公道を運転することはできません。

そのため、レッカーサービスを手配したり一時的にナンバーが交付される仮ナンバーを取得する手続きを行って車検を受ける場所に車を運ぶ必要があります。

対処法②:車検を受けずに廃車にする

車検が切れてしまった後、その車が必要なかったり、もう乗らないと判断した場合には廃車にするという方法もあります。

廃車には、以下の2つのパターンが存在します。

・一時抹消登録
→一時的にナンバーを返却し、車の移動や解体をしないまま登録だけを抹消する
・永久抹消登録
→車を解体した上で登録を抹消する

どちらかを選択して廃車手続きを行うことになります。

対処法③:売却するのも1つの方法

車検が切れた車をもう必要とないと判断し、なおかつ廃車にしない選択肢として、その車を中古車の買取業者などに売却してしまう方法もあります。

基本的に、例え車検が切れていたとしても車の売却は可能です。手数料をかけて廃車にする場合と異なり売却した分の金額を受け取ることができます。

再び車検を受ける2パターン

車検が切れた車で、また車検を受ける方法として以下の2つの方法が挙げられます。

・継続して車検を受ける
・新規で車検を受ける

これは、車検が切れた段階で抹消登録の手続きをしているかどうかで異なります。

それぞれの場合の詳細を解説します。

継続して車検を受ける

車検が切れた車で再び車検を取る場合、継続検査を受けることになります。

継続検査を受ける手続きは、基本的な車検の流れと同様です。

自賠責証明書や重量税の納付証明書、納税証明書といった必要書類に加えて手数料を支払うことで、陸運局や国土交通省の認可が降りている整備工場などで検査を受けることができます。

新規で車検を受ける

新規で車検を受けることになるのは、車検が切れたあと一時抹消を行うケースです。

前述したように、一時抹消登録の手続きでは車のナンバープレートを返却しているため、公道を運転することができません。

そのため、レッカーサービスや仮ナンバーを取得したのちに検査をしてくれる場所に車を持ち込むことになります。

新規検査の場合、継続検査と異なり車庫証明や印鑑証明といった書類が追加で必要となります。

準備に時間がかかることも考えられるため、新規で車検を受ける場合には早めに動いた方が良さそうです。

車検が切れた車で車検を受けるための3つの費用

車検を受けるためにかかる費用は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

・法定費用
・車検の基本料
・整備費用

どのような費用がかかるのか解説します。

法定費用

法定費用とは、車検を受ける際にかかる法的な費用のことです。

どのような方法や業者を選んだとしても例外なく一律でかかる費用を指します。

内容は税金・保険料・手数料からなり、車の車種や重量によって規定されている自動車重量税と加入義務がある自賠責保険料、さらに手数料にあたる印紙代で構成されています。

車検の基本料

車検の基本料とは、法手費用とは異なり車検を行う業者が独自に定めている料金となります。

そのため、業者によって料金はさまざまであり、場合によっては数千円単位で変わることもあるようです。

整備費用

整備費用とは、劣化・摩耗・損傷などがある場合に部品交換にかかる費用のことです。

基本的に、車が法的に定められた性能と安全性を担保するために行われ、交換した部品代とその工賃が含まれています。

そのため、交換や整備をしなければならない箇所が増えるほど費用は大きくなり、逆に交換と整備をする箇所が少ないほど費用を抑えることが可能です。

おすすめの車検業者3選

車検切れになった場合、車検業者に対応してもらって車検を受ける場合もあるでしょう。

そんな場合におすすめの車検業者を以下の3つ紹介します。

・楽天Car車検
・ニコニコ車検
・ホリデー車検

それぞれの車検業者の詳細を解説します。

楽天Car車検:4,500社以上の車検業者を一括比較

Rakuten 楽天Car車検 (旧 楽天車検)

 

4,500社以上の車検業者を一括比較

楽天Car車検では4,500社以上の車検を一括で比較することができます。

自宅から近い車検業者を調べられるのはもちろんのこと、土日祝OK、クレジットカードOKなどさまざまな条件で検索可能です。

車検業者の口コミや参考車検価格も掲載されているため、車検業者を比較するのにおすすめのサービスです。

楽天Car車検から申し込むと楽天ポイントを貯められる点もメリットが大きいです。

車検基本料
店舗により異なる
車検スピード
店舗により異なる
店舗数
5,600以上掲載
地域
全国
土日祝対応
店舗により異なる
クレジットカード対応
店舗により異なる

ニコニコ車検:とにかく安い

ニコニコ車検 ニコニコ車検

 

とにかく安い

ニコニコ車検はとにかく安いことが魅力的な車検業者です。

車検基本料金は国産車の場合、11,000円(税込)に設定されており、大手の車検業者と比べても1万円ほど安い価格です。

神奈川県を中心に8店舗が展開されており、近くにあるならほぼ最安で車検を受けられる可能性が高いです。

しかも、ディーラー車検並の112項目で点検を行ってくれます。

車検基本料
11,000円
車検スピード
1〜2日
店舗数
8
地域
東京・神奈川
土日祝対応
クレジットカード対応

ホリデー車検:早くて安い

株式会社ホリデー ホリデー車検

 

早くて安い

ホリデー車検は安く、そして車検が早い点が評価されている車検業者です。

早さの秘密は徹底したシステム化であり、複数人の整備士が車検を行ってくれるため、60分程度で車検を受けることが可能です。

また、立ち会い車検を導入しており、最低限の車検にするか、きちんと予防整備まで行うか選べるため、納得感のある価格で車検ができます。

車検基本料
20,130円〜
車検スピード
60分〜
店舗数
220以上
地域
全国
土日祝対応
◯※休みの店舗もあり
クレジットカード対応
店舗により異なる

車検切れに対処しよう

車検が切れること自体に問題はありませんが、車検が切れている車を公道で運転することは道路運送車両法に違反する行為です。

自賠責保険に関しても同様であり、自賠責保険が切れた状態で車を運転すると厳しい罰則が規定されています。

車検を受ければ再び公道を走れるため、うっかり車検を切らしてしまった場合には、しかるべき処置をとってから再び運転するようにしましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道