クルマのヘッドライトカバーは黄ばみで車検通らない!?原因と対策

シュアラスター様ゼロリバイブ

※この記事には広告が含まれます

長い間、赤外線を浴びることで、経年劣化によりヘッドライトのカバーが黄色に変色してしまったり、曇ってしまったりすると、明るさが足りず車検に通らない可能性も出てくる。その原因と対策はあるのだろうか?

文・塚田勝弘
Chapter
黄ばみで光度が足らずに車検に通らない!?
ガラス製からプラスチック製になり黄ばみやすくなった!?
カー用品を使い自分でクリーニングする手も

黄ばみで光度が足らずに車検に通らない!?

ヘッドライトで車検を通るには、光度がハイビーム時で、2灯式は1万5千カンデラ以上、4灯式では1万2千カンデラ以上。最高光度の合計は、22万5千カンデラを超えないように定められている。なお、カンデラ(cd)は光度の単位。一方の色温度(K/ケルビン)は、3,500~6,000ケルビン程度。

つまり、黄ばみも含めなんらかの理由でこの数値にならないものは車検が通らないのである。

ちなみに、クルマのヘッドライトカバーは、ひと昔前はガラス製が多く、交通(物損)事故などが起こると割れやすいため、掃除しきれずに、道路に細かなガラス片が散らばっていることがあった。ガラスの曇りは、水垢や紫外線、風や埃、経年劣化などが主な理由である。

ガラス製からプラスチック製になり黄ばみやすくなった!?

最近は、樹脂製(プラスチック製)で、アクリル製やiMacなどでも使われていたポリカーボネート製(あるいは配合されているもの)が増えている。アクリルやポリカーボネートは衝撃に対して強く、とくに後者は耐衝撃性に優れているため、ヘッドライトカバーに使いやすいのだ。

また、ポリカーボネートは、自己消化性もあり耐火性という特徴も持っているため、クルマの素材としても使いやすい。一方で、曲げや溶接などの加工は難しかったが最近は技術が進み、より複雑な形状にも対応できるようになりつつある。ほかにも、軽くてキズが付きにくいなど、いくつもの利点がある。

ポリカーボネートなどのプラスチックのデメリットとしては、ガラスよりも紫外線に対して弱く、長年紫外線を浴び続けていると、黄ばみ、くすみやすくなってしまうのだ。

カー用品を使い自分でクリーニングする手も

対処としては、ヘッドライトのまわりをマスキングしてボディへの影響(リスク)を排除してから、ヘッドライトカバーをまずはカーシャンプーなどを使って水洗いして汚れ、埃を取り除いてから、ヘッドライトクリーナーなどで磨いていく。

「くすみ取り」や「ヘッドライト磨き」などのキーワードが商品名に入ったアイテムが市販されている。コンパウンドや研磨材入り、なしもあるが、有機溶剤が入っていないアイテムを使いたい。薬液によりヘッドライトカバーが溶けてしまう可能性もあり、くすみの原因にもなりえる。多様なアイテムがあるが、ヘッドライトカバーの状況に応じてチョイスしたい。

クリーナーを使って磨き切れない場合は、さらに、耐水ペーパーなどで磨き上げていく。こちらもカー用品点で入手できる。最後にコーティングして黄ばみ、汚れ防止をしておきたい。こうした作業でもくすみが取れない場合は、プロにお願いする手もあるだろう。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細