鷹からうさぎまでーー動物の名前が由来になった国産車6選 Part1【2025年最新版】
更新日:2025.05.16

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車の名前にはさまざまな由来がありますが、中にはフォード・マスタング(ウマ)やスズキ・アルトラパン(ウサギ)のように動物名がそのまま、あるいはそれに近い形で車名になっているモデルも存在します。例えば、日産「ブルーバード」は童話『青い鳥』の幸せの象徴から名付けられ、三菱「コルト」は英語で仔馬という意味です。この記事では、動物の名前がついたクルマをピックアップし、名前の由来や発売時期・現状について解説していきます。
トヨタ ハリアー ― 猛禽の名を与えられた都市型SUV
トヨタ ハリアーは、1997年に登場した日本を代表するクロスオーバーSUVです。高級感ある都会派SUVの先駆けとして人気を博し、現在も最新モデル(4代目)が販売されています。
車名「ハリアー (Harrier)」は英語でチュウヒという猛禽類(タカ科の一種)を意味し、その名の通り鷹が空を舞うようにスマートで力強い走りをイメージして命名されました。
初代モデルはレクサスブランド(海外名「RX」)としても展開され、以降もハイブリッド仕様の追加や独自進化を遂げながら根強い人気を誇っています。フロントグリルには羽を広げた鷹のエンブレムが輝き、まさに名前の由来を体現するかのような存在感を放っています。
車名「ハリアー (Harrier)」は英語でチュウヒという猛禽類(タカ科の一種)を意味し、その名の通り鷹が空を舞うようにスマートで力強い走りをイメージして命名されました。
初代モデルはレクサスブランド(海外名「RX」)としても展開され、以降もハイブリッド仕様の追加や独自進化を遂げながら根強い人気を誇っています。フロントグリルには羽を広げた鷹のエンブレムが輝き、まさに名前の由来を体現するかのような存在感を放っています。
マツダ ボンゴ ― 幻の珍獣から名付けられた長寿の商用車
マツダ ボンゴは1966年に初代が発売されたキャブオーバー型の小型商用車で、バンやトラック、乗用ワゴン(ボンゴブローニイ、ボンゴフレンディなど)多彩な派生モデルが生まれた長寿車種です。
車名の「ボンゴ」は楽器ではなく、アフリカに生息するウシ科の動物ボンゴ(レイヨウの一種。)に由来します。ジャイアントパンダ、コビトカバ、オカピと並んで世界四大珍獣に数えられる珍しい動物で、その堂々たる体格にあやかって命名されたそうです。
マツダが自社生産していた4代目ボンゴは1999年にデビューし、極めてモデルライフが長い車両となりました。
このマツダ自社生産モデルは2020年に生産を終了しましたが、車名「ボンゴ」はその後もOEM供給により存続しています。具体的には、ダイハツ「グランマックス」をベースとしたボンゴバン/ボンゴトラック、およびトヨタ「ハイエース」をベースとしたボンゴブローニイバンが現在も販売されています。
名前の由来になった動物同様に、ボンゴは日本の街中で長年にわたり活躍するたくましい働き者なのです。ちなみに初代ボンゴは超低床プラットフォームを採用し、多用途車として使い勝手の良さでも定評がありました。
車名の「ボンゴ」は楽器ではなく、アフリカに生息するウシ科の動物ボンゴ(レイヨウの一種。)に由来します。ジャイアントパンダ、コビトカバ、オカピと並んで世界四大珍獣に数えられる珍しい動物で、その堂々たる体格にあやかって命名されたそうです。
マツダが自社生産していた4代目ボンゴは1999年にデビューし、極めてモデルライフが長い車両となりました。
このマツダ自社生産モデルは2020年に生産を終了しましたが、車名「ボンゴ」はその後もOEM供給により存続しています。具体的には、ダイハツ「グランマックス」をベースとしたボンゴバン/ボンゴトラック、およびトヨタ「ハイエース」をベースとしたボンゴブローニイバンが現在も販売されています。
名前の由来になった動物同様に、ボンゴは日本の街中で長年にわたり活躍するたくましい働き者なのです。ちなみに初代ボンゴは超低床プラットフォームを採用し、多用途車として使い勝手の良さでも定評がありました。
スズキ アルトラパン ― ウサギを冠した軽自動車
スズキ アルト ラパンは、2002年に登場した女性に人気のレトロかわいい軽自動車です。
ベース車のアルトがシンプルなデザインなのに対し、アルトラパンは丸みを帯びた愛らしいスタイルで登場し、“ラパン”の名にふさわしいウサギのキャラクターが随所にあしらわれています。
車名「ラパン (Lapin)」はフランス語でウサギを意味し、その由来通りエンブレムやメーターにはウサギをモチーフにした可愛いキャラクターが描かれています。
さらに遊び心満載なのが、2013年発売の2代目派生モデル「アルトラパン・ショコラ」です。ショコラ(フランス語でチョコレート)のエンブレムデザインはウサギがかじって欠けたチョコレートになっており、細部に至るまで徹底した世界観がファンの心を掴みました。
現行モデル(3代目・2015年~)でも可愛らしさと実用性を兼ね備え、若い女性を中心に根強い人気を保っています。まさに名前も見た目もウサギ尽くしの癒やし系軽自動車と言えるでしょう。
ベース車のアルトがシンプルなデザインなのに対し、アルトラパンは丸みを帯びた愛らしいスタイルで登場し、“ラパン”の名にふさわしいウサギのキャラクターが随所にあしらわれています。
車名「ラパン (Lapin)」はフランス語でウサギを意味し、その由来通りエンブレムやメーターにはウサギをモチーフにした可愛いキャラクターが描かれています。
さらに遊び心満載なのが、2013年発売の2代目派生モデル「アルトラパン・ショコラ」です。ショコラ(フランス語でチョコレート)のエンブレムデザインはウサギがかじって欠けたチョコレートになっており、細部に至るまで徹底した世界観がファンの心を掴みました。
現行モデル(3代目・2015年~)でも可愛らしさと実用性を兼ね備え、若い女性を中心に根強い人気を保っています。まさに名前も見た目もウサギ尽くしの癒やし系軽自動車と言えるでしょう。
スバル サンバー ― 鹿の名を継いだ国産最長寿の軽商用車
スバル サンバーは1961年に初代が発売され、約60年もの長きにわたり続く国産軽商用車のロングセラーモデルです。軽バン及び軽トラックとして親しまれ、2012年以降はダイハツ・ハイゼットのOEM供給を受けて販売が続けられています(それ以前はスバル自社生産)。
車名「サンバー (Sambar)」は、インドや東南アジアに生息するシカ科ルサジカ属の大型の鹿である「水鹿(スイロク)」に由来します。小さな軽自動車にあえて大きな鹿の名を付けたのは、「小さくても力強く、逞しい存在であってほしい」という願いが込められていたのかもしれません。
実際、初代サンバーはリアエンジン・4輪独立懸架という凝ったメカニズムを持ち、当時としては異例の高性能で話題となりました。
軽自動車ながら荷物も人も頑張って運ぶその姿は、日本の高度成長期を支えた働き者そのもの。長寿モデルとなった今も、名前の由来である鹿のようにタフで頼もしい相棒として活躍し続けています。
車名「サンバー (Sambar)」は、インドや東南アジアに生息するシカ科ルサジカ属の大型の鹿である「水鹿(スイロク)」に由来します。小さな軽自動車にあえて大きな鹿の名を付けたのは、「小さくても力強く、逞しい存在であってほしい」という願いが込められていたのかもしれません。
実際、初代サンバーはリアエンジン・4輪独立懸架という凝ったメカニズムを持ち、当時としては異例の高性能で話題となりました。
軽自動車ながら荷物も人も頑張って運ぶその姿は、日本の高度成長期を支えた働き者そのもの。長寿モデルとなった今も、名前の由来である鹿のようにタフで頼もしい相棒として活躍し続けています。
三菱 パジェロ ― 南米ヤマネコを象徴するクロスカントリー
三菱 パジェロは、日本のみならず世界中で知られるクロスカントリー4WDの名車です。
車名の「パジェロ (Pajero)」は、南米のパタゴニア地方などに生息するヤマネコの一種であるパンパスキャットのスペイン語名(Gato Pajero)に由来しており、荒野を駆けるワイルドなイメージがその名に投影されています。
1982年に初代パジェロが登場すると、その優れた悪路走破性と信頼性で一大4WDブームを巻き起こし、パリダカールラリーでの連勝など輝かしい功績を残しました。
野性味あふれる本格SUVとして海外市場でも人気を博しましたが、一方で「Pajero」という言葉が一部スペイン語圏では不適切な意味の俗語にあたるとして、そうした地域では「Montero(モンテロ)」の車名で販売されていたのも有名な逸話です。
日本国内での販売は2019年に終了しましたが、今なお中古市場で根強い人気があり、「パジェロ」という名前はオフロードの代名詞として語り継がれています。
車名の「パジェロ (Pajero)」は、南米のパタゴニア地方などに生息するヤマネコの一種であるパンパスキャットのスペイン語名(Gato Pajero)に由来しており、荒野を駆けるワイルドなイメージがその名に投影されています。
1982年に初代パジェロが登場すると、その優れた悪路走破性と信頼性で一大4WDブームを巻き起こし、パリダカールラリーでの連勝など輝かしい功績を残しました。
野性味あふれる本格SUVとして海外市場でも人気を博しましたが、一方で「Pajero」という言葉が一部スペイン語圏では不適切な意味の俗語にあたるとして、そうした地域では「Montero(モンテロ)」の車名で販売されていたのも有名な逸話です。
日本国内での販売は2019年に終了しましたが、今なお中古市場で根強い人気があり、「パジェロ」という名前はオフロードの代名詞として語り継がれています。
日産 レパード ― “あぶ刑事”で一世を風靡!豹の名を冠した国産クーペ
日産 レパード(Leopard)は1980年から1999年末まで販売されていた高級パーソナルクーペです。車名の「レパード」は英語で豹(ヒョウ)を意味し、その名が示すように優雅で俊敏なイメージを持つ車として開発されました。
なかでも2代目(F31型・1986年発売)はテレビドラマ『あぶない刑事』シリーズに主人公たちの愛車として登場し、劇中で派手なカーアクションを繰り広げたことで一躍有名になりました。舘ひろしさん演じるタカと柴田恭兵さん演じるユージが乗るレパード(特に金色ツートンのアルティマなど)は、当時の視聴者に強烈な印象を残し、「あぶ刑事=レパード」の図式が出来上がるほどです。
車自体も日産の先進技術を投入し、電子制御サスペンションやデジタルメーター(一部グレード)など電子デバイス満載の豪華仕様で話題をさらいました。
残念ながら1999年末に生産終了となり「豹」の名を持つ車は姿を消しましたが、近年になってドラマの最新作公開に合わせ往年のレパードがイベント展示されるなど、今なお根強いファンが存在します。
動物の豹に負けず劣らず存在感のある国産名車として、その名は語り継がれています。
なかでも2代目(F31型・1986年発売)はテレビドラマ『あぶない刑事』シリーズに主人公たちの愛車として登場し、劇中で派手なカーアクションを繰り広げたことで一躍有名になりました。舘ひろしさん演じるタカと柴田恭兵さん演じるユージが乗るレパード(特に金色ツートンのアルティマなど)は、当時の視聴者に強烈な印象を残し、「あぶ刑事=レパード」の図式が出来上がるほどです。
車自体も日産の先進技術を投入し、電子制御サスペンションやデジタルメーター(一部グレード)など電子デバイス満載の豪華仕様で話題をさらいました。
残念ながら1999年末に生産終了となり「豹」の名を持つ車は姿を消しましたが、近年になってドラマの最新作公開に合わせ往年のレパードがイベント展示されるなど、今なお根強いファンが存在します。
動物の豹に負けず劣らず存在感のある国産名車として、その名は語り継がれています。
動物の名前がついたクルマはまだまだ沢山!
動物由来の名前を持つ車は、今回ご紹介したもの以外にもまだまだ存在します。
たとえば海外には、シボレー・コルベット スティングレイ(Stingray=エイ)やダッジ・バイパー(Viper=毒蛇)といった具合に、動物名そのものや関連する名前が付けられたモデルが数多くあります。
ぜひ皆さんも、ご自身の愛車や身の回りのクルマの車名の由来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
動物の名前がついた車には、その動物の持つイメージや願いが込められていて、知れば知るほどクルマの魅力が増すかもしれませんね。
たとえば海外には、シボレー・コルベット スティングレイ(Stingray=エイ)やダッジ・バイパー(Viper=毒蛇)といった具合に、動物名そのものや関連する名前が付けられたモデルが数多くあります。
ぜひ皆さんも、ご自身の愛車や身の回りのクルマの車名の由来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
動物の名前がついた車には、その動物の持つイメージや願いが込められていて、知れば知るほどクルマの魅力が増すかもしれませんね。