フォルクスワーゲン ビートル(てんとう虫)は2019年に日本での販売終了

VW ビートル 2016

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2018年1月30日、フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は、2019年度中にThe Beatle(ザ ビートル)の販売を終了することを発表しました。長年のファンへの感謝の気持ちをこめ、現在は“See You The Beetle”キャンペーンの第1弾「The Beatle SOUND」を販売中です。でも、どうしてThe Beatleの日本国内販売が終わってしまうのでしょうか。
Chapter
VW The Beatleとは?
VW The Beatle日本販売終了の理由は?
その①:安全装備が時代遅れ
その②:大ヒットが見込まれるT-Rocは、2018年発売?
2019年以降にThe Beatleを購入するには?
VW Type1の系譜は途絶えるのか?

VW The Beatleとは?

VW The Beatleは、てんとう虫の愛称で知られたVW タイプ1のデザインをモチーフしたNew Beatleの後継モデルです。日本では、2012年から販売を開始し、2018年1月30日までに約35,000台を販売しました。

ボディは、ジェッタ用(ゴルフ5系)のA5プラットフォームを採用したことで、ゴルフ4用A4プラットフォームをベースとした先代のNew Beatleよりも、全長、全幅が拡大。居住性が改善されています。

またターボエンジンを搭載したR-Lineは、Type1の開発にポルシェ博士が参加したエピソードに思いを馳せることができるスポーツモデルに仕上がっています。

VW The Beatle日本販売終了の理由は?

The Beatleは、前述の2018年1月までの実質5年間で、約35,000台を販売。年7,000台の販売台数は、輸入車としては上々の数だと思いますが、なぜ2019年で日本での発売が中止になるのでしょうか。その理由を考察してみました。

その①:安全装備が時代遅れ

2012年に発売開始されたThe Beatleは、ゴルフ5系をベースに設計されています。そのため安全運転装備は、ABSESC、リアトラフィックアラートなどで構成されるひと世代の前のもの。

アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストシステム、渋滞時追従支援システム、プリクラッシュブレーキシステムなどを取り入れた予防安全装備はオプションでも用意されません。

日本では、経産省のサポカーキャンペーンにより、自動運転レベル2の技術をベースにした自動衝突回避システムや自動ブレーキを備えた安全運転サポート車の普及を目指しており、その目標は2020年に9割とされています。

つまりThe Beatleの安全装備は、今後の市場ニーズに合致しない可能性が高まっているのです。

その②:大ヒットが見込まれるT-Rocは、2018年発売?

2017年に発表された小型SUVのT-Rocが、2018年度中に日本導入されるかもしれません。昨今のブームに加え、都会的な洗練さが融合したT-Rocは、大ヒットが予想されます。

MQBプラットフォームがベースのボディサイズは、全長4,234×全幅1,819×全高1,573mm。エンジンは、1.0L、1.5L、2.0LのTSIと、2.0Lのディーゼルになる予定。エントリーグレードは、The Beatleより自動車税も軽減され、コスパも良さそうですし、運転支援技術は現代的なものになるでしょう。

となると、どちらの車種に販売店のリソースを振り分けるかは、予想がつきますね。

2019年以降にThe Beatleを購入するには?

2019年で日本発売が終了となるThe Beatleですが、2019年以降に購入する手段はないのでしょうか。

本国サイト内のプレスリリースを確認しても、The Beatleの生産終了や販売終了は、2018年2月1日時点では見当たりませんから、日本以外の国や地域におけるThe Beatleは、しばらく販売が継続されそうです。

日本で販売位が終了した後に、The Beatleを新車で入手したいのであれば、オーストラリアやシンガポール仕様の右ハンドル車を並行輸入ことになるかもしれませんね。

VW Type1の系譜は途絶えるのか?

ファンとして気になるのは、VW タイプ1の系譜がこれで途絶えることになるのか?ですが、筆者は”今後も販売される”と考えています。

というのもThe Beatleの販売終了は、あくまで日本市場のニーズの変化とインポーターであるフォルクスワーゲン グループ ジャパンの販売戦略がおもな理由であるように感じるからです。

現在のところ、The Beatle自体の終焉はどこにも発表されておらず、次期型の開発も(きっと100%EVとして)進んでいることでしょう。

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