NSX、スカイラインGT-R、シルビア...90年代は日本車の時代。なぜあれほど盛り上がっていたのか?

JZA80 スープラ

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90年代といえば、バブルを引き擦りながらまだスポーツカーも元気だった時代。そんな時代に生産されていた国産スポーツカーに、注目が集まっていると言います。その魅力とは、どんなものだったのでしょうか?
Chapter
選択肢も多く、それぞれに個性がありスポーツカーが輝いていた
スポーツカーが激減した理由
スポーツカーへの逆境が続く
90年代の魅力あふれる国産スポーツカー

選択肢も多く、それぞれに個性がありスポーツカーが輝いていた

1960〜70年代に急速に進んだ日本のモータリゼーションの流れのなかで、正常な進化を遂げていた90年代のスポーツカーは、バブル時期に設計されたものも多く、クルマ作りへの発想が自由で贅沢なものが多かったように思います。

インターネットの普及が本格化する以前から、若者たちの志向も内より外に向かっていました。ローンが組めないフリーター、非正規雇用といった働き方もまだ一般的ではなく、働いてお金をためて頭金を作って車を購入、その車で女の子とデート…というのが、自然な流れでした。

ですが今ではフリーターの数も年々増加しており、25歳でフリーターってどのくらいヤバイの?おかしいってマジ?という記事もあるくらいです。

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スポーツカーが激減した理由

90年代末から2000年初頭にかけて、たくさんの魅力的なスポーツカーが姿を消していきました。最大の要因は『平成12年度排ガス規制(適応できない場合は2002年8月で生産終了)』です。 

これによりスープラやスカイライン GT-R、アンフィニ RX-7など多数の国産スポーツカーが製造中止、消滅に追い込まれました。また、FTOやGTOなど、2000年からの新安全基準(側面衝突)に対応できない車種も生産終了に追い込まれることになりました。

スポーツカーへの逆境が続く

その一方で、97年には世界初のHV車、トヨタ プリウスが登場したことも大きいでしょう。プリウス人気と比例して、それまであまり関心のなかった多くの人々が、”車と環境”に関心をよせるようになります。

またミニバンやRV人気も加速して、馬力が大きく、燃費も悪く、また少人数しか乗れない、環境に悪く不経済、安全性も心配なスポーツカーは淘汰されて当然といった気配も進みました。

自動車保険の自由化でスポーツカーの保険料や10代、20代の若者の保険料が高くなったこともひとつの要因かもしれません。

90年代の魅力あふれる国産スポーツカー

いまでもなお色あせることのない、当時のカッコいい国産スポーツカーを、振り返ってみましょう。

・アンフィニ RX-7(FD3S) (1991年〜2002年)
・日産 スカイライン GT-R(R34) (1999年〜2002年)
・日産 シルビア(S15) (1999年〜2002年)
・トヨタ スープラ (1993年〜2002年)
・ホンダ インテグラ タイプR (1998年〜2001年)
・三菱 GTO (1990年〜2000年)
・三菱 FTO (1994年〜2000年)
・ホンダ S2000 (1999年〜2009年)

86の登場でスポーツカー市場も少しずつ変わり始めているようですが、スポーツカーにはまだまだ辛い時代が続きそうです。若い世代にとっても手に入れやすい価格で、それなりに格好良く、さら乗って楽しいなんていう車は、もう生まれないのでしょうか?

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