スカイライン、シルビア、RX-7…平成12年の排ガス規制で消えたスポーツカーたち

日本はもとより、ヨーロッパやアメリカでも排出ガス規制(テール・パイプ・エミッション)と呼ばれるものが存在し、毎年、なにかしらの規制が追加されています。そのなかでも、新しい世紀を目前に控えた平成12年(2000年)の排ガス規制は、国産スポーツカー史に大きな影響をおよぼしたといっても過言ではありませんでした。

Chapter
平成12年排出ガス規制とは?
平成12年の排ガス規制で消えたスポーツカー4選
規制をクリアしたスポーツカーは?

平成12年排出ガス規制とは?

平成12年10月1日より施行された国内排出ガス規制で、CO、HC、NOxについては、昭和53年規制から大幅に強化、厳しくなった基準で、それぞれの規制値の約70パーセント減が義務付けられました。ちなみに、改正前に認可を受けた車で新しい基準値をパスできない場合は、2002年8月末までの猶予期間が設けられました。

この平成12年規制に対応できずに消えていったスポーツカーがあります。いずれも日本の自動車史に残る名車でしたが、スポーツカーの人気が落ちていた時代でもあり、メーカーは費用をかけて規制値をクリアすることはなく、生産中止を決めたのです。

では、ファンから惜しまれつつ消えた20世紀のスポーツカーを紹介しましょう。

平成12年の排ガス規制で消えたスポーツカー4選

トヨタ スープラ

1978年登場のセリカXXから数えると4代目、スープラとしては70系に続く2代目の80系スープラは、1993年に発売されました。

ハイパワーエンジンに、流麗なシルエットで海外でも人気を集めたモデルです。日本では、最高出力280psの2JZ-GTE搭載車を中心に、現在もチューニングのベース車として中古車市場において高い人気を保っています。

スカイライン GT-R

スカイラインGT-R最後モデル、BNR34は、1999年1月に発売され排ガス規制により4年足らずでその生産を終えました。

生産終了直前に販売された限定車は、当初500台を販売する予定でしたが、あまりの人気に応えるかたちで1,000台限定に変更。予約日に即日完売となった伝説の車でもあります。

生産終了後もモータースポーツの世界では全日本GT選手権やニュルブルクリンク24時間レースやスーパー耐久に参戦していました。

日産 シルビア

若者を中心に大人気を博した2ドアクーペスタイルのスペシャリティカーです。S15型シルビアは、スカイラインGT-Rと同じく、99年に発売され、2002年に生産を終了しました。

FR車で走りの楽しさも十分に得られることから、現在もドリフト入門車として人気の高いモデルです。

マツダ RX-7

3代目RX-7(FD3S)は、1991年に2代目RX-7(FC3S)の後継として登場。2002年までの11年間製造されたシーケンシャルツインターボ搭載の13B型ロータリーエンジンを積んでいます。

日本車離れしたロー&ワイドの美しいスタイルでも人気のあった車です。

規制をクリアしたスポーツカーは?

ホンダ NSX

1999年にマイナーチェンジが行われた際、エンジンを平成12年排気ガス規制に適合させたホンダ NSX。平成12年排ガス基準では50パーセント低減で「優」認定取得しました。

ホンダ S2000

1999年4月に発売されたS2000は、平成12年排出ガス規制の最初の適合車として認可されました。CO、HC、NOxとも50パーセント以上下回っており、環境庁排ガス技術指針における「低排出ガスレベル」をも満たしています。

ライバルメーカーのスポーツモデルが軒並み生産中止に追い込まれるなか、ホンダだけは、NSXと1999年に発売されたS2000とも積極的に対応。規制後も販売されたことで、S2000などはジムカーナなどの競技ベース車としても人気を集めました。