車の夜間走行時のヘッドライトはハイビームが正解?ロービームの役割も解説

オートハイビーム 夜間走行

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以前、夜間のヘッドランプは、ロービームを基本に、暗い道でハイビームに切り替えていたドライバーが多かったように思います。しかしここ数年、夜間走行はハイビームが基本ということをよく耳にするようになり、警察やJAFもハイビーム使用を推奨しています。夜間のヘッドランプの使い方には、正解があるのでしょうか?
Chapter
ハイビーム/ロービームの別名をご存知ですか?
ハイビーム/ロービームのそれぞれの役割とは?
通常時はハイビームを使用しないと違法になるのか?

ハイビーム/ロービームの別名をご存知ですか?

交通量の多い街中ではロービーム、車通りが少ない郊外などではハイビーム、というドライバーは多いと思います。しかし教習所では、夜間の運転は、ハイビーム/ロービームの切り替えを積極的に活用するよう習いました。

ところで、このハイビームとロービームには、別の呼び方があるのはご存知ですか?

道路運送車両の保安基準第32条によれば、ハイビームは「走行用前照灯」、ロービームは「すれ違い用前照灯」と定められています。

ロービームは基本的に対向車とすれ違うとき、前方に車がいるときだけ使用するのが正しい使用方法です。

ハイビーム/ロービームのそれぞれの役割とは?

ハイビームとロービームの照射範囲は、ロービームはおおよそ40m先まで、ハイビームは約100m先まで照らすことができるようになっています。

ハイビームのほうが倍以上先まで照らせるのです。走行するうえで安全なのはハイビームであることは言うまでもありませんね。ロービームによる事故が多いということからも、近年はハイビームの使用を促す動きがあります。

つまり、通常時はハイビームを使用することが基本。では、ハイビームを使用しないと違法となるのでしょうか?

通常時はハイビームを使用しないと違法になるのか?

対向車、前方を走る車両がいない状態でロービームは違反となります。

最近は、センサーで対向車を感知して自動でハイビーム/ロービームを切り替えてくれたりと、非常に優秀な機能をもった車が増えています。

しかし、そういった高性能ヘッドライトを搭載していない車はいまだに多く、ハイビームとロービームを意識した運転をしていては、そちらに気がとられてしまい、逆に危険になってしまうこともあるでしょう。そのため、街中で厳しく取り締まられることはないかもしれません。

その一方で、郊外や高速道路、山道など街灯が少なく見通しが悪い箇所があっても、ロービームのまま走行している車はいまだに多く走っています。

前述したように、照射範囲はロービームとハイビームでは大きく違いますから、その距離の分だけ歩行者や障害物に気づくことが遅れます。その危険性に気づいていないドライバーは少なくないのです。

ハイビームとロービームの正しい使い方について紹介してきましたが、路上には車だけでなく歩行者や自転車もいます。

当然、彼らにとってもハイビームは事故を誘発する可能性があるため、今後はより周囲への気を配った運転が求められるでしょう。

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