ヘッドライトの操作手順が車によってバラバラ...なぜ統一されないの?
更新日:2024.09.09
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重要保安部品のひとつでもあるヘッドライトは、夜間や霧などで視界の悪い走行中のドライバーの視界の確保や、暗いなかで自車の存在をアピールするなど、目的はあらゆる車両で同じです。しかし、車両を観察してみると、ヘッドライトスイッチは、しばしば取り付け位置、操作手順が異なっています。こうした部分は、運転操作の根本でもありますから、ドライバーが迷いなく操作できるのが理想のはず。なぜ統一されないのでしょうか?
ヘッドライトの操作ロジックあれこれ
ヘッドライトの点灯と操作の判断はドライバーの意思であり、また交通社会のなかでの自車を示す意思表示でもあります。
しかし、さまざまなメーカーのいろいろなクルマに乗った経験のある方なら、ご存知かもしれませんが、クルマのヘッドライトはイグニッションキーをオフにすると同時に消灯するものとそうでないもの、また消し忘れ防止警告を発するもの、それの有無などさまざまな仕様があります。
この違いは、おもにメーカーの考え方によるもので、クルマを買い替えた際、それまではキーオフで消えてくれていたことに慣れていたため、別のメーカーに買い替えたことでスモールを点灯したままクルマを離れてしまった、という経験をされた方もいるかもしれません。
以前は、夜間駐車時の保安目的に、キーをオフにしても個別に点灯できる「駐車灯」が備わっていた時代もありましたが、それもいまやルール上必要とされなくなりました。
また最近では、スイッチを「AUTO」にしておけば、クルマが勝手に暗さを感知してヘッドライトをオンオフしてくれるオートライトの普及によって、ヘッドライトスイッチ自体に触れる機会が激減しています。最新のものでは、自動的にハイビームのコントロールを行うものまであり、運転操作の自動化の進歩は留まることがありません。
しかし、さまざまなメーカーのいろいろなクルマに乗った経験のある方なら、ご存知かもしれませんが、クルマのヘッドライトはイグニッションキーをオフにすると同時に消灯するものとそうでないもの、また消し忘れ防止警告を発するもの、それの有無などさまざまな仕様があります。
この違いは、おもにメーカーの考え方によるもので、クルマを買い替えた際、それまではキーオフで消えてくれていたことに慣れていたため、別のメーカーに買い替えたことでスモールを点灯したままクルマを離れてしまった、という経験をされた方もいるかもしれません。
以前は、夜間駐車時の保安目的に、キーをオフにしても個別に点灯できる「駐車灯」が備わっていた時代もありましたが、それもいまやルール上必要とされなくなりました。
また最近では、スイッチを「AUTO」にしておけば、クルマが勝手に暗さを感知してヘッドライトをオンオフしてくれるオートライトの普及によって、ヘッドライトスイッチ自体に触れる機会が激減しています。最新のものでは、自動的にハイビームのコントロールを行うものまであり、運転操作の自動化の進歩は留まることがありません。
オートライトの是非
オートライトは2000年代に入るとコンパクトカーにまで普及するようになり、いまでは多くのクルマに備わっている一般的な装備となりました。
それまではあくまでも高級車のための付加価値的な装備でしたが、点け忘れ、消し忘れを防止するという意味からも機能部品として捉えられ広がっていった経緯があります。
しかしセンサーが過敏に反応するものの場合、ちょっと日陰に入っただけで点灯してしまい、対向車がパッシングと勘違いしたり、前走車のドライバーが眩しい思いしたりというデメリットもあって、必ずしも「機能的」と言い切れる装置ではないのです。
オートライトスイッチは、OFF→AUTO→ポジション→ヘッドライトの配列が多く、常時AUTOになっているクルマは少なくありません。
あるいはデイタイムランニングライト(DRL)の普及している欧州では、そもそもヘッドライトを消すという概念がなくなりつつあり、AUTO、ポジション、ヘッドライトの3つで構成されているスイッチもあります。そういったお国柄の違いがあるため、ヘッドライトの操作方法が統一できなかったとも考えられます。
しかし2016年10月より、DRLが認可されたことで、輸入メーカーがDRL導入を開始していますし、日本車のヘッドランプも早晩同様の仕様になるでしょう。
それまではあくまでも高級車のための付加価値的な装備でしたが、点け忘れ、消し忘れを防止するという意味からも機能部品として捉えられ広がっていった経緯があります。
しかしセンサーが過敏に反応するものの場合、ちょっと日陰に入っただけで点灯してしまい、対向車がパッシングと勘違いしたり、前走車のドライバーが眩しい思いしたりというデメリットもあって、必ずしも「機能的」と言い切れる装置ではないのです。
オートライトスイッチは、OFF→AUTO→ポジション→ヘッドライトの配列が多く、常時AUTOになっているクルマは少なくありません。
あるいはデイタイムランニングライト(DRL)の普及している欧州では、そもそもヘッドライトを消すという概念がなくなりつつあり、AUTO、ポジション、ヘッドライトの3つで構成されているスイッチもあります。そういったお国柄の違いがあるため、ヘッドライトの操作方法が統一できなかったとも考えられます。
しかし2016年10月より、DRLが認可されたことで、輸入メーカーがDRL導入を開始していますし、日本車のヘッドランプも早晩同様の仕様になるでしょう。
明快で効率的なドイツ車のヘッドライトスイッチ
ドイツ車のヘッドライトスイッチは、ステアリングコラムから生えるレバーの先端のロータリースイッチではなく、ダッシュボードの運転席ドア側に取り付けられています。
どれが扱いやすくて好みに合っているかは、それぞれですが、個人的にはドイツ車のダッシュボードに配置されるタイプが、合理的で良いと感じています。
その理由は、コラムレバーではハンドル操作時に手に触れて誤操作を招く可能性があること。またパドルシフトなどが普及して、ステアリング周辺のスイッチはシンプルにしておいたほうがいいということ。スイッチレバーの角度で、ヘッドライトがどの状態にあるのかが一目瞭然であるということです。
計器盤内にインジケータがあるとは言え、コラムレバー先端の状態を確認するのは難儀するので、ダッシュボード上のスイッチは、安全のためにもやはり合理的でもあると思うのです。
すべてのクルマに必要なスイッチですが、クルマによって操作方法がバラバラというのでは、レンタカーやクルマ買い替え時などは、操作に迷ってしまいます。
それには、お国ごとの解釈や実情、習慣も関わってくることでしょうし、なによりメーカー自身の考え方が大きくモノを言う部分でもあるでしょう。とはいえ、今後、高齢化社会を迎えていくなかで、こうしたところのバリアフリーを行うことも、重要な要件かもしれませんね。
どれが扱いやすくて好みに合っているかは、それぞれですが、個人的にはドイツ車のダッシュボードに配置されるタイプが、合理的で良いと感じています。
その理由は、コラムレバーではハンドル操作時に手に触れて誤操作を招く可能性があること。またパドルシフトなどが普及して、ステアリング周辺のスイッチはシンプルにしておいたほうがいいということ。スイッチレバーの角度で、ヘッドライトがどの状態にあるのかが一目瞭然であるということです。
計器盤内にインジケータがあるとは言え、コラムレバー先端の状態を確認するのは難儀するので、ダッシュボード上のスイッチは、安全のためにもやはり合理的でもあると思うのです。
すべてのクルマに必要なスイッチですが、クルマによって操作方法がバラバラというのでは、レンタカーやクルマ買い替え時などは、操作に迷ってしまいます。
それには、お国ごとの解釈や実情、習慣も関わってくることでしょうし、なによりメーカー自身の考え方が大きくモノを言う部分でもあるでしょう。とはいえ、今後、高齢化社会を迎えていくなかで、こうしたところのバリアフリーを行うことも、重要な要件かもしれませんね。