今後日本も常時点灯になる!? BMW、全モデルにデイタイムランニングライトを標準装備!

デイタイムランニングライト

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欧米ではすでにデフォルトとなっていたデイタイムランニングライト。これまで海外のモデルを日本に輸入する際は、その機能を外すなど、改造が必要でした。しかし、2016年10月の保安基準の改定で、海外のデイタイムランニングライトが日本国内でも使用できるようになり、アウディ、BMWがデイタイムランニングライトを標準装備としました。デイタイムランニングライトは、今後日本車でも標準化されていくのでしょうか?

Chapter
デイタイムランニングライトとは?
日本と海外の基準の違い
日本でもデイタイムランニングライトが認可

デイタイムランニングライトとは?

デイタイムランニングライト(以下DRL)は、まさにそのままの意味で、昼間、走行時に使用するライトです。夜間の視界の確保が目的ではなく、自車の存在をより周囲にアピールするためのものです。

もちろん、他の車からだけではなく、歩行者や自転車も車の存在に気づきやすくなるというメリットがあります。同様の理由から、バイクは1998年より常時点灯が義務化されており、古いバイクなどでない限りはオフスイッチがありません。

昼間点灯は高緯度の国々から普及し、70年代後半以降義務化にする国が増えました。まず最初に義務付けたのはスウェーデン、続いてフィンランド、ノルウェー、1990年代に入るとカナダ、アメリカ、そして2011年にはEUも義務化されました。

DRLはヘッドライトの近くに設置される常時点灯型のライトで、ほとんどの車種でLEDを採用しています。これは2011年にEUで義務化された以降に普及したもので、バッテリーの負荷を低減させるための処置です。

日本と海外の基準の違い

これだけ世界で広く普及していたDRLですが、日本ではこれまで使うことができませんでした。理由は、道路運送車両法の保安基準に合致していないためで、海外の基準(EUでは400~1,200カンデラ)でそのまま日本で使用すると違反という、少しややこしいことになっていました。

それまで日本の保安基準では、300カンデラを超えないことと規定されており、明らかに整備不良になっていたのです。

理由は定かではありませんが、4輪車が昼間からライトをつけていると、悪天候時や薄暗い時間に2輪車との識別が困難になるという事情もあったようです。そのため日本に輸入されるDRL付の車は、その機能を無くすか、光度を下げて販売していました。

この保安基準が改定されたのが、2016年10月。明るさに対する基準を1,440カンデラ以下としたことで、輸入車のDRLをそのまま使用することが認められました。

日本でもデイタイムランニングライトが認可

保安基準の改定にともない2017年8月10日、アウディジャパンはDRLの全車標準化を発表。次いでBMWジャパンも、8月31日に同様の発表をしました。

ちなみに、BMWが全車に標準化するDRLはBMWのヘッドライトを印象付けるコロナリングライトという部分に設定されています。

海外で生産される車両を日本国内に輸入する際、持っている機能をそのまま使用できれば、改造する手間がかからず、販売価格も抑えることができます。メーカー、ユーザーともにメリットがあるわけで、自然な流れですね。今後は、他の海外メーカーもデイライトを装備した車両を投入することになるでしょう。

国内メーカーに関しても同様で、世界戦略車であれば、国内向けと輸出向けでヘッドライトの仕様を変更する必要がなくなります。問題は、一部のドメスティックな車種だけですが、そういった車種も早晩DRLが装備されるようになるのではないでしょうか。

日本国内のDRL標準化は、時間の問題と言えそうです。

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