ポルシェはなぜ"4灯式ライト"を採用しているのか?
更新日:2024.09.09
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スポーツカーにとって必要な要素のひとつに、個性的かつ存在感のあるフロントマスクデザインが挙げられるでしょう。それがポルシェなら、丸型ヘッドランプのトップ部がそのままフロントフェンダーの峰を形成する独特のデザインにあらわれています。この丸型ヘッドライトは、時代とともにデザイン、機能ともに進化をとげ、現在では4灯式となっています。丸型の中をあえて4灯式にした理由を探ってみたいと思います。
ポルシェのブランドアイテムはフロントライト
ドイツのスポーツカーブランド、ポルシェは、世界中のスポーツカーファンなら誰でも1度は運転してみたい自動車ではないでしょうか。
ポルシェといえば、初期の356から現在まで、ヘッドランプはつねに丸型でした。なかでも歴代911に代表されるように、ヘッドランプのトップ部からAピラーに向かってフェンダーの峰を形成するデザインは、セダンやSUVモデルでも継承され、一目でポルシェとわかるデザインになっています。
ポルシェのアイデンティティであるフロントライトの形状は、他メーカーのように薄くしたり、横長にしたりと大きく変更することはありません。ポルシェのアイデンティティを放棄することにもつながりかねないからです。
2017年現在、パナメーラターボ、911 ターボ、カイエンターボ、マカンターボというラインナップのトップモデルに標準採用される「ウェルカムホームライト」は、そんなアイデンティティを守るためにデザインされたものです。
ポルシェといえば、初期の356から現在まで、ヘッドランプはつねに丸型でした。なかでも歴代911に代表されるように、ヘッドランプのトップ部からAピラーに向かってフェンダーの峰を形成するデザインは、セダンやSUVモデルでも継承され、一目でポルシェとわかるデザインになっています。
ポルシェのアイデンティティであるフロントライトの形状は、他メーカーのように薄くしたり、横長にしたりと大きく変更することはありません。ポルシェのアイデンティティを放棄することにもつながりかねないからです。
2017年現在、パナメーラターボ、911 ターボ、カイエンターボ、マカンターボというラインナップのトップモデルに標準採用される「ウェルカムホームライト」は、そんなアイデンティティを守るためにデザインされたものです。
ポルシェはなぜ"4灯式ライト"を採用しているのか?
ウェルカムホームライトをよく見ると、内部で4つのLEDが輝いていることがわかります。
なぜ、3灯や5灯ではなく、4灯だったのか?実は開発時には、3灯、5灯もデザインされています。
しかし、3灯では納得のいく機能的なデザインレイアウトができなかったのでしょう。逆に5灯を設置するには、フロントヘッドライトユニットの拡大が必要でした。そこで、4灯が理想的であると結論づけられました。
なぜ、3灯や5灯ではなく、4灯だったのか?実は開発時には、3灯、5灯もデザインされています。
しかし、3灯では納得のいく機能的なデザインレイアウトができなかったのでしょう。逆に5灯を設置するには、フロントヘッドライトユニットの拡大が必要でした。そこで、4灯が理想的であると結論づけられました。
4灯式ヘッドライトはトップモデルの証
4灯式ヘッドライトは2009年に発売されたパナメーラターボを皮切りにポルシェ車の中でもトップエンドのハイパフォーマンスカーに標準装備されています。
フロントマスクで明らかにポルシェとわかりますが、さらに左右ヘッドライトユニット内には4つのLEDがたたずみ、走行性能の高さをアピール。現在は、ほぼすべてのモデルにオプション装備が可能です。
ポルシェのトップモデルを意味していた4灯式ヘッドライトは、いまやポルシェのブランドアイコンアイテムのひとつとなっています。
フロントマスクで明らかにポルシェとわかりますが、さらに左右ヘッドライトユニット内には4つのLEDがたたずみ、走行性能の高さをアピール。現在は、ほぼすべてのモデルにオプション装備が可能です。
ポルシェのトップモデルを意味していた4灯式ヘッドライトは、いまやポルシェのブランドアイコンアイテムのひとつとなっています。
4灯式ヘッドライトを導入した新型カイエンターボ 徹底解説動画
LEDライトのメリット
ヘッドライトユニットは、ただ発光すれば良いだけではありません。
たとえば、ハロゲン球はエネルギー効率が悪く、ランプユニット自体にある程度の大きさが必要。さらに寿命が短いなどの欠点があります。
また、前方視認性・被視認性に配慮すれば可変式ヘッドライトは必須ですし、ライトの方向を変更するギミックなど組み込めば、ヘッドライトユニット自体の重量が重くなります。これでは旋回時の慣性ヨーモーメントが増大し、コーナリングを速く快適・安全に、とはいかなくなります。
しかしLEDライトの登場によって、安全性能をさらに向上させ、多種多用な役割をヘッドライトにあてがい、前方視認用センサーとしてカメラを組み込み、各種電子制御機能も組み込みながらも軽量化が可能になりました。
たとえば、ハロゲン球はエネルギー効率が悪く、ランプユニット自体にある程度の大きさが必要。さらに寿命が短いなどの欠点があります。
また、前方視認性・被視認性に配慮すれば可変式ヘッドライトは必須ですし、ライトの方向を変更するギミックなど組み込めば、ヘッドライトユニット自体の重量が重くなります。これでは旋回時の慣性ヨーモーメントが増大し、コーナリングを速く快適・安全に、とはいかなくなります。
しかしLEDライトの登場によって、安全性能をさらに向上させ、多種多用な役割をヘッドライトにあてがい、前方視認用センサーとしてカメラを組み込み、各種電子制御機能も組み込みながらも軽量化が可能になりました。
ポルシェの新しいキャラアイコン
もともと4灯式ヘッドライトとポルシェ先進のライティングシステムは、ポルシェラインナップのトップエンド向けアイテムでした。それが拡大採用されているため、新しいハイパフォーマンスカー向けのキャラクターアイテムを目下、開発中とのこと。
次世代のポルシェのハイパフォーマンスカーには、どのようなヘッドライトが採用されるのか楽しみですね。
次世代のポルシェのハイパフォーマンスカーには、どのようなヘッドライトが採用されるのか楽しみですね。